膵リパーゼ
- 同
- 698
Japanese Journal
- 卵黄レシチンのハブ毒およびすい臓リパーゼによる酵素分解について(農芸化学部門)
- 野田 万次郎 [他],森田 拓郎
- 京都府立大學學術報告. 農學 14, 113-120, 1962-09-01
- … 卵黄レシチン分子における脂肪酸の分布の解明に利用する目的で, ハブ毒レシチナーゼAおよびすい臓リパーゼ製品(ステアプシン)中のレシチナーゼを用いて同レシチンおよびリゾレシチンの酵素分解を行ない, 生成物を調査した。 … ステアプシンはレシチナーゼAまたはBとしての作用を有すると同時にレシチナーゼD(ホスホリパーゼC)としても働き, ジーおよびモノグリセリドを生成する。 …
- NAID 110000057523
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- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 - ステアプシンの用語解説 - 膵液に含まれるリパーゼ。膵臓から分泌される脂肪分解酵素で,中性脂肪をグリセリンと脂肪酸に分解する。
- ステアプシン【steapsin】とは。意味や解説、類語。膵液 (すいえき) に含まれる脂肪分解酵素。膵リパーゼ。 - goo国語辞書は27万語以上を収録。政治・経済・医学・ITなど、最新用語の追加も定期的に行っています。
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- pancreatic juice
- 関
- 膵臓
概念
分泌量
構造
- 腺房細胞
- 消化酵素分泌、チモーゲン顆粒(+)
- 腺房細胞は隣接する細胞とGap junctionを形成
- →cAMP,Ca2+などは隣接細胞に拡散
- →腺房が分泌の機能単位
- 介在導管intercalated duct
- 一部は中心腺房細胞として腺房内に入り込んでいる。チモーゲン顆粒(-)
- 小葉内導管intralobular duct
- 小葉外導管extralobular duct
成分
- 陽イオン:Na+,K+(ほぼ血漿濃度)、Ca2+,Mg2+(濃度低い)
- 陰イオン:HCO3-(血漿濃度の4倍),
- Cl-,SO42-,HPO42-(濃度低い)
- なお、HCO3-とCl-は分泌速度依存的
- 膵液の分泌速度が速いとき、HCO3-↑、Cl-↓
- 膵液の分泌速度が遅いとき、HCO3-↓、Cl-↑
-
- 膵αアミラーゼ
- トリプシノーゲン
- キモトリプシノーゲン
- プロカルポキシペプチダーゼA,B
- プロエラスターゼ
- 膵リパーゼ(ステアプシン)
- コレステロールエステルヒドロラーゼ
- プロホスホリパーゼA2
- リボヌクレアーゼ
- デオキシリボヌクレアーゼ
生理的分泌調節機構
- 全食事中の約20%分泌
- 味覚・嗅覚(無条件性)、聴覚・視覚(条件性)→迷走神経(ACh作動性)→膵腺房→膵液分泌↑→胃G細胞→ガストリン↑
- 2-1. 胃壁伸展→迷走神経局所反射(Ach作動性)
- →膵腺房→膵液分泌↑ →胃G細胞→ガストリン↑
- 2-2. 食物ペプチド,アミノ酸→胃G細胞→ガストリン↑→膵液分泌↑
- 全食事中の約80%分泌
- 3-1. フェニールアラニン・脂肪酸,モノグリセリド→小腸I細胞→CCK↑→膵腺房→膵液分泌↑
- 3-2. 腸pH<4.5→小腸S細胞→セクレチン↑→導管→Na+,HCO3-分泌↑
- 3-3. アミノ酸,脂肪酸,→十二指腸粘膜→迷走神経反射→ACh↑→膵腺房→膵液分泌↑
電解質の分泌調節
- ACh(迷走神経),CCK→[Ca2+]i↑→K+,Cl-チャンネル活性化→血漿成分に近い電解質および酵素を分泌。すなわちCl-のみ分泌されるため、細胞間隙からNa+,H2Oが移動する結果等張となる。
- セクレチン→cAMP↑→Cl-チャンネル活性化→HCO3-/Cl-交換輸送→HCO3-分泌→電気的勾配に従ってNaが分泌される。
消化器ホルモンによる分泌調節
[★]
- 英
- pancreatic lipase
- 同
- ステアプシン steapsin
- 関
- リパーゼ
- 膵リパーゼによる反応は可逆的。
- 分解産物の濃度が高まると反応が停止。
- 至適pH 8.0
- colipaseの存在下複合体を形成し至適pH 6.0となる。また、胆汁酸による酵素活性の抑制を受けない。