ピンドロール
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Related Links
- ピチオロールとは。効果、副作用、使用上の注意。心臓の拍動を活発にしたり、血圧を上昇させる交感神経のβ(ベータ)作用を抑えるはたらきがある薬です。 心臓に選択的に作用するものを「心臓選択性」薬といい、気管支や代謝など ...
- ピチオロール(非選択性β遮断剤系の高血圧症、狭心症、不整脈などの治療薬 )について主な作用 副作用 用い方と注意点を説明します ... 主な作用 心臓の交感神経β受容体を遮断することによって、血液の拍出量を減らし、血圧を ...
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
※ ピチオロール錠5mg
組成
組 成
- ピチオロール錠5mgは1錠中ピンドロール5mgおよび添加物として乳糖水和物、トウモロコシデンプン、結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸マグネシウムを含有する。
禁忌
1)本剤の成分及び他のβ-遮断剤に対し過敏症の既往歴のある患者
2)気管支喘息、気管支痙攣のおそれのある患者
3)糖尿病性ケトアシドーシス、代謝性アシドーシスのある患者
- 〔本症でみられる心筋収縮力抑制を増強するおそれがある。〕
4)高度の徐脈(著しい洞性徐脈)、房室ブロック(II、III度)、洞房ブロック、洞不全症候群のある患者
- 〔心刺激伝導系を抑制し、症状を悪化させるおそれがある。〕
5)心原性ショック、肺高血圧による右心不全、うっ血性心不全の患者
- 〔心筋収縮力を抑制し、症状を悪化させるおそれがある。〕
6)異型狭心症の患者
7)低血圧症の患者
8)重症の末梢循環障害(壊疽等)のある患者
9)未治療の褐色細胞腫の患者
10)チオリダジンを投与中の患者
- 〔不整脈、QT延長等があらわれることがある。〕(「相互作用」の項参照)
11)妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
効能または効果
洞性頻脈
本態性高血圧症(軽症〜中等症)
狭心症
・洞性頻脈に使用する場合
- 通常成人にはピンドロールとして1回1〜5mgを1日3回投与する。
なお、年齢・症状に応じ適宜増減する。
・本態性高血圧症(軽症〜中等症)に使用する場合
- 通常成人にはピンドロールとして1回5mgを1日3回投与する。
なお、年齢・症状に応じ適宜増減する。
・狭心症に使用する場合
- 通常成人にはピンドロールとして1回5mgを1日3回投与する。
効果が不十分な場合には1日量30mgまで増量する。
なお、年齢・症状に応じ適宜増減する。
褐色細胞腫の患者では、本剤の単独投与により急激に血圧が上昇することがあるので、α-遮断剤で初期治療を行った後に本剤を投与し、常にα-遮断剤を併用すること。
慎重投与
1)うっ血性心不全のおそれのある患者
- 〔心筋収縮力を抑制し、症状を誘発するおそれがあるので、観察を十分に行い、ジギタリス製剤を併用するなど慎重に投与すること。〕
2)低血糖症、コントロール不十分な糖尿病、長期間絶食状態の患者
- 〔低血糖症状を起こしやすく、かつ低血糖の前駆症状である頻脈等の症状をマスクしやすいので血糖値に注意すること。〕
3)重篤な肝・腎障害のある患者
4)徐脈、房室ブロック(I度)のある患者
- 〔心刺激伝導系を抑制し、症状を悪化させるおそれがあるので心機能に注意すること。〕(【禁忌】4.の項参照)
5)甲状腺中毒症の患者
- 〔頻脈等の中毒症状をマスクすることがある。〕(「重要な基本的注意」3.の項参照)
6)末梢循環障害(レイノー症候群、間欠性跛行症等)のある患者
- 〔症状を悪化させるおそれがある。〕(【禁忌】8.の項参照)
7)高齢者
8)小児等
重大な副作用
1)心不全の誘発・悪化、心胸比増大(頻度不明)
2)喘息症状の誘発・悪化(頻度不明)
薬効薬理
1.抗不整脈作用2)
- 交感神経系の興奮によって放出されるカテコールアミンは心臓においては収縮期、不応期を短縮させ、心拍数を増加させると共に、異所性刺激の発生を増加させる。ピンドロールはモルモットでイソプロテレノールによる心拍数、心収縮力の増加を抑制する。
2.降圧作用3)
- ピンドロールはプロプラノロールとは異なり、血漿レニン活性を低下させる作用は弱いといわれており、全末梢抵抗の減少、心係数減少によると考えられ、また中枢性の降圧作用が関与している可能性もある。ピンドロールの降圧作用は緩和で、軽・中等度の本態性高血圧に対しレセルピンと同程度の作用を示すといわれている。
有効成分に関する理化学的知見
- ピンドロールは白色の結晶性の粉末で、わずかに特異なにおいがある。メタノールにやや溶けにくく、エタノール(95)に溶けにくく、水又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。希硫酸又は酢酸(100)に溶ける。
★リンクテーブル★
[★]
- 関
- 抗不整脈薬
商品
[★]
- 英
- pindolol
- 商
- イスハート、カルジレート、カルビスケン、グルタラン、グルタランR、ピチオロール、ビリンガル、ピースゲン、ブロクリン、ブロクリン-L、レットリット
- 関
- アドレナリン受容体
- 血圧降下剤
概念
作用機序
薬理作用
- 内因性交感神経刺激作用を有する
- 膜安定化作用無し?
- 脳血管関門通過しない?
- レニン放出抑制作用は無い
動態
適応