アテノロール
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Japanese Journal
- Premium Edition 実践 Pharmaceutical Communication この症状って副作用なの?
- 井手口 直子
- 日経ドラッグインフォメーションpremium (107), PE5-7, 2006-09-10
- 高血圧のため、総合病院の内科に通院している50歳のJさん。β遮断剤のテノーミン(一般名:アテノロール)をずっと服用しており、処方の変更はないことから、症状は安定しているようである。 Jさんは病院に月1回通院しているが、この薬局には2〜3カ月に1度しか来局しない。
- NAID 140000155851
- 波多野 浩士,市丸 直嗣,高尾 徹也 [他],吉村 一宏,奥山 明彦,高桑 徹也,青笹 克之,中田 悠紀,奥本 泰士,平岡 久豊
- 泌尿器科紀要 52(1), 55-58, 2006-01
- 65歳女.53歳時に高血圧を指摘された.排尿後に生じる発作的な頭痛,動悸,冷汗を自覚した.橈骨動脈にカテーテルを留置し,排尿前後の血圧変動測定および内分泌学的検査を施行した.131I-MIBGシンチグラフィーを施行し,膀胱paragangliomaと診断した.カルデナリン,テノーミンで血圧をコントロールした後,膀胱腫瘍摘出術を施行した.骨盤内リンパ節の腫大は認めなかった.病理組織学的により膀胱pa …
- NAID 120002141561
- 米国での処方医薬品ランキング 100品目中42品目が後発品 : 2位リピトール、3位テノーミン、4位チラージンS
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- テノーミンとは。効果、副作用、使用上の注意。 心臓の拍動を活発にしたり、血圧を上昇させる交感神経のβ(ベータ)作用を抑えるはたらきがある薬です。 心臓に選択的に作用するものを「 心臓選択性 」薬といい、気管支や代謝など ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
テノーミン錠50
組成
成分・含量(1錠中):
添加物:
- トウモロコシデンプン、炭酸マグネシウム、ゼラチン、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、グリセリン、酸化チタン
禁忌
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 糖尿病性ケトアシドーシス、代謝性アシドーシスのある患者[アシドーシスによる心筋収縮力の抑制を増強するおそれがある。]
- 高度又は症状を呈する徐脈、房室ブロック(II、III度)、洞房ブロック、洞不全症候群のある患者[これらの症状が悪化するおそれがある。]
- 心原性ショックのある患者[心機能を抑制し、症状が悪化するおそれがある。]
- 肺高血圧による右心不全のある患者[心機能を抑制し、症状が悪化するおそれがある。]
- うっ血性心不全のある患者[心機能を抑制し、症状が悪化するおそれがある。]
- 低血圧症の患者[心機能を抑制し、症状が悪化するおそれがある。]
- 重度の末梢循環障害のある患者(壊疽等)[症状が悪化するおそれがある。]
- 未治療の褐色細胞腫の患者(「用法・用量に関連する使用上の注意」の項参照)
効能または効果
本態性高血圧症(軽症〜中等症)
狭心症
頻脈性不整脈(洞性頻脈、期外収縮)
*テノーミン錠50の場合:*通常成人には1錠(アテノロールとして50mg)を1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により、適宜増減できるが、最高量は1日1回2錠(100mg)までとする。*テノーミン錠25の場合:*通常成人には2錠(アテノロールとして50mg)を1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により、適宜増減できるが、最高量は1日1回4錠(100mg)までとする。
*褐色細胞腫の患者では、本剤投与により急激に血圧が上昇することがあるので本剤を単独で投与しないこと。褐色細胞腫の患者に投与する場合には、α遮断剤で初期治療を行った後に本剤を投与し、常にα遮断剤を併用すること。
慎重投与
- 気管支喘息、気管支痙攣のおそれのある患者[気管支を収縮し、喘息症状が誘発又は悪化するおそれがあるので、観察を十分に行い、慎重に投与すること。]
- うっ血性心不全のおそれのある患者[心機能を抑制し、うっ血性心不全が発現するおそれがあるので、観察を十分に行い、ジギタリス剤を併用するなど慎重に投与すること。]
- 低血糖症、コントロール不十分な糖尿病、長期間絶食状態の患者[低血糖の前駆症状である頻脈等の交感神経系反応をマスクしやすいので血糖値に注意すること。]
- 重篤な肝障害のある患者[薬物の代謝が影響をうける可能性がある。]
- 重篤な腎障害のある患者[薬物の排泄が影響をうける可能性があるため、クレアチニン・クリアランス値が35mL/分、糸球体ろ過値が35mL/分以下の場合は投与間隔をのばすなど、慎重に投与すること。]
- 甲状腺中毒症の患者[中毒症状をマスクするおそれがある。]
- 重度でない末梢循環障害のある患者(レイノー症候群、間欠性跛行症等)[症状が悪化するおそれがある。]
- 徐脈のある患者(「禁忌」の項参照)[徐脈が悪化するおそれがある。]
- 房室ブロック(I度)のある患者[房室伝導時間が延長し、症状が悪化するおそれがある。]
- 異型狭心症の患者[症状が悪化するおそれがある。]
- 高齢者(「重要な基本的注意」及び「高齢者への投与」の項参照)
重大な副作用
- 徐脈、心不全、心胸比増大(0.1〜5%未満);房室ブロック、洞房ブロック、失神を伴う起立性低血圧(0.1%未満):このような症状があらわれた場合には減量又は中止するなど適切な処置を行うこと。
- 呼吸困難、気管支痙攣、喘鳴(0.1%未満):このような症状があらわれた場合には、減量又は中止するなど適切な処置を行うこと。
- 血小板減少症、紫斑病(0.1%未満):このような症状があらわれた場合には、減量又は中止するなど適切な処置を行うこと。
薬効薬理
交感神経β受容体遮断作用
- 健康男子10)、狭心症患者11)でアテノロールはイソプレナリン負荷10)及び運動負荷10),11)による心拍数の上昇に拮抗し、心仕事量を減少させ、交感神経β受容体遮断作用を示す。
心臓選択性(β1選択性)
- アテノロールのβ1遮断作用はプロプラノロール塩酸塩よりやや弱く、気管及び末梢血管のβ2受容体に対する作用は極めて弱い。
- ヒトの心房及び気管支の筋肉標本を用いたin vitro実験で、アテノロールのβ1選択性はプロプラノロール塩酸塩、ピンドロール、メトプロロール酒石酸塩より高く、アセブトロール塩酸塩とほぼ同等であった12)。
- 臨床的にも、アテノロールは可逆性の閉塞性気道疾患を有する患者の呼吸機能に及ぼす影響は少なかった13)。
降圧作用
- アテノロールは本態性高血圧症患者に対し1日1回連日経口投与により24時間にわたって安定した降圧作用を示した14),15)。また血漿レニン活性、血漿アルドステロン濃度を低下させ、全末梢血管抵抗を減少させた16)。
その他
- ウサギ心房、心室筋標本を用いた電気生理学的実験において膜安定化作用を示さなかった17)。
- イヌ18)、ラット19)を用いた実験で、アテノロールは内因性交感神経刺激作用を示さなかった。
有効成分に関する理化学的知見
一般名:
- アテノロール (Atenolol) (JAN)(日局)
化学名:
- 2-(4-{(2RS)-2-Hydroxy-3-[(1-methylethyl)amino]propyloxy}phenyl)acetamide
- 白色〜微黄色の結晶性の粉末である。メタノール又は酢酸(100)に溶けやすく、エタノール(99.5)にやや溶けやすく、水に溶けにくい。メタノール溶液(1→25)は旋光性を示さない。
★リンクテーブル★
[★]
- 関
- 抗不整脈薬
商品
[★]
- 英
- atenolol
- 商
- アテネミール、アテノリズム、アルセノール、アルマイラー、カテノミン、クシセミン、セーブテンス、セーラジール、テネミール、テノーミン Tenormin、テノミロール、トーワミン、ミロベクト、メゾルミン、メチニン、リスモリース
- 関
- アドレナリン受容体、ビソプロロール メインテート。不整脈用剤
作用機序
適応
- 本態性高血圧症、狭心症、頻脈性不整脈(洞性頻脈、期外収縮)