シベンゾリン
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- 2009年7月15日 ... 東和薬品株式会社のシノベジール錠50mg(循環器官用剤)、一般名シベンゾリンコハク 酸塩(Cibenzoline succinate) の効果と副作用、写真、保管方法等を掲載。
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
シノベジール錠50mg
組成
1錠中の有効成分
添加物
- セルロース、トウモロコシデンプン、ヒドロキシプロピルセルロース、カルメロースCa、無水ケイ酸、ステアリン酸Mg、ヒプロメロース、マクロゴール、ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテート、タルク、酸化チタン
禁忌
- 高度の房室ブロック、高度の洞房ブロックのある患者[心停止を起こすおそれがある。]
- うっ血性心不全のある患者[心機能抑制作用及び催不整脈作用により、心不全を悪化させるおそれがある。また、循環不全により肝・腎障害があらわれるおそれがある。]
- 透析中の患者[急激な血中濃度上昇により意識障害を伴う低血糖などの重篤な副作用を起こしやすい。(本剤は透析ではほとんど除去されない)]
- 緑内障、尿貯留傾向のある患者[抗コリン作用を有するため症状を悪化させるおそれがある。]
- ※※本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- ※バルデナフィル塩酸塩水和物、モキシフロキサシン塩酸塩、トレミフェンクエン酸塩又はフィンゴリモド塩酸塩を投与中の患者(「相互作用」の項参照)
効能または効果
下記の状態で他の抗不整脈薬が使用できないか、又は無効の場合
- 通常、成人にはシベンゾリンコハク酸塩として、1日300mgより投与をはじめ、効果が不十分な場合には450mgまで増量し、1日3回に分けて経口投与する。
- なお、年齢、症状により適宜増減する。
本剤は下記のとおり腎機能障害患者では血中濃度が持続するので、血清クレアチニン値(Scr)を指標とした障害の程度に応じ投与量を減じるなど用法・用量の調整をすること。なお、透析を必要とする腎不全患者には投与しないこと。(本剤は透析ではほとんど除去されない)
- ・軽度〜中等度障害例(Scr:1.3〜2.9mg/dL):消失半減期が腎機能正常例に比し約1.5倍に延長する。
- ・高度障害例(Scr:3.0mg/dL以上):消失半減期が腎機能正常例に比し約3倍に延長する。
※高齢者では、肝・腎機能が低下していることが多く、また、体重が少ない傾向があるなど副作用が発現しやすいので、少量(例えば1日150mg)から開始するなど投与量に十分に注意し、慎重に観察しながら投与すること。(「高齢者への投与」の項参照)
慎重投与
- 基礎心疾患(心筋梗塞、弁膜症、心筋症等)のある患者
- 刺激伝導障害(房室ブロック、洞房ブロック、脚ブロック等)のある患者
- 著明な洞性徐脈のある患者
- 重篤な肝機能障害のある患者
- 腎機能障害のある患者[蓄積しやすい傾向があるので、少量から開始するなど投与量に十分に注意し、慎重に観察しながら投与すること。(「用法・用量に関連する使用上の注意」の項参照)]
- ※高齢者[腎機能が低下していることが多いので、腎機能障害のある患者に準じて投与すること。(「用法・用量に関連する使用上の注意」及び「高齢者への投与」の項参照)]
- 治療中の糖尿病患者[低血糖があらわれるおそれがあるので、血糖値に注意すること。]
- 血清カリウム低下のある患者[催不整脈作用が誘発されやすいので、心電図変化に注意すること。]
重大な副作用
- 催不整脈作用:心室細動、心室頻拍(Torsades de Pointesを含む)、上室性不整脈があらわれ、心停止に至る場合もあるので、定期的に心電図検査を行い、異常な変動が観察された場合には、投与を中止し、抗不整脈薬を投与するなど適切な処置を行うこと。
- ※※ショック、アナフィラキシー:ショック、アナフィラキシーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、胸内苦悶、冷汗、呼吸困難、血圧低下、発疹、浮腫等があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- 心不全:心不全、心原性ショックがあらわれることがあるので、定期的に心機能検査を行い、異常な変動が観察された場合には、投与を中止し、ドパミンの投与等適切な処置を行うこと。
- 低血糖:低血糖があらわれることがあるので、定期的に血糖値測定を行うこと。また低血糖が疑われる症状(脱力・けん怠感、発汗、冷感、意識障害、錯乱等)がみられた場合には、投与を中止し、必要に応じブドウ糖を投与すること。
- ※※循環不全による肝障害:本剤の心機能抑制作用及び催不整脈作用に起因する循環不全によって重篤な肝障害(トランスアミナーゼ、LDHの急激な上昇を特徴とするショック肝)があらわれることがある。このような場合には、投与を中止し、早急にドパミンの投与等心機能改善のための処置を行うとともに、 必要に応じ肝庇護療法等適切な処置を行うこと。なお、このような症例では、腎障害を伴うことがある。
- ※※肝機能障害、黄疸:AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP等の上昇を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- 顆粒球減少、白血球減少、貧血、血小板減少:このような副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止すること。
- 間質性肺炎:発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常等を伴う間質性肺炎があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
有効成分に関する理化学的知見
- 構造式:
- 一般名:シベンゾリンコハク酸塩(Cibenzoline Succinate)
- 別 名:コハク酸シベンゾリン
- 化学名:2-[(1RS)-2,2-Diphenylcyclopropan-1-yl]-4,5-dihydro-1H-imidazole monosuccinate
- 分子式:C18H18N2・C4H6O4
- 分子量:380.44
- 性 状:白色の結晶性の粉末である。メタノール又は酢酸(100)に溶けやすく、水又はエタノール(99.5)にやや溶けにくい。メタノール溶液(1→10)は旋光性を示さない。
- 融 点:163〜167℃
★リンクテーブル★
[★]
- 関
- 抗不整脈薬
商品
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- 英
- cibenzoline
- 化
- コハク酸シベンゾリン シベンゾリンコハク酸塩 cibenzoline succinate
- 商
- シベノール、シノベジール
- 関
- 不整脈用剤