- 英
- nutrition、nutrient、vegetative, alimentation
- ラ
- nutritio
- 関
- 栄養性、栄養素、栄養分、栄養法、植物性、増殖型、栄養剤
- 水:体重x30ml
- Na:体重x 1mEq
- K:体重x 0.5mEq
参考
- http://fooddb.mext.go.jp/
WordNet
- relating to involuntary bodily functions; "vegetative functions such as digestion or growth or circulation"
- of or relating to an activity that is passive and monotonous; "a dull vegetative lifestyle" (同)vegetive
- any substance (such as a chemical element or inorganic compound) that can be taken in by a green plant and used in organic synthesis
- (physiology) the organic process of nourishing or being nourished; the processes by which an organism assimilates food and uses it for growth and maintenance
- the scientific study of food and drink (especially in humans)
PrepTutorEJDIC
- 植物の / 無気力な,活気のない
- 栄養に富む / 〈C〉栄養物,栄養剤
- (生物の)栄養摂取 / 栄養分,食物
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栄養(えいよう、英: Nutrition)とは、 生物が、必要な物質を外界から摂取し、それを利用して生命活動を営み自らの健康を維持・増進したり、体を構成したりする現象である。このとき外界から取り入れられる物質のことも指している[1]が、取り入れられる物質は、より厳密には栄養素と呼ばれる。栄養素は一般的には食品から摂取する。食品や食事の面から栄養を研究する学問が栄養学である。栄養は以前は営養と表記されることも多かった。
目次
- 1 概説
- 2 栄養学の観点から
- 3 生物学
- 4 医学・解剖学用語として
- 5 参考文献
- 6 脚注
- 7 関連項目
- 8 関連書
- 9 外部リンク
概説[編集]
栄養とは生体が外界から物質を取り込むことや、とりこむことにより体の機能を維持したり高めたりすることである。別の表現をすると、口から入った食品を消化・分解・吸収などを通して利用する、健康に生きてゆくための様々な営みを指すための総称である[2]。 生物はこうした栄養という営みを通して体を構成する成分を作り、体内でエネルギーを生み出して生きている。
日常的には栄養という言葉で栄養素も指し、さらには栄養素を含む食品まで指すことがある[3]。ただし学究的な場では栄養、栄養素と呼び分けることが好まれることが多い。英語でもNutritionという語は栄養、栄養素、および栄養を含む食品全般を指して用いられており、しかもNutrition=食品という用法はきわめて一般的である。
栄養は3つの段階に分けることができる[4]。第一段階は、食物や飲み物を体内に取り込む[5]。第二段階は体が食物や飲み物を栄養素に分解する[6]。第三段階は栄養素が血流を通って体の他の部分にまわり、"燃料"(エネルギー源)としてあるいは他の目的(体の組織を構成するためなど)に使われる[7]。人間はからだに十分な栄養を与えるために、主要な栄養素を含む食物を食べ、飲み物を飲まなくてはならないのである[8]。
表現の歴史[編集]
以前の表記は「営養」とされることも多かった。1918年ごろ、栄養学の創始者である佐伯矩により「栄養」に統一するように提言された[9]。「営」は営むだけれど、「栄」は栄えるであり健康を増進する意味合いがある[10]。 佐伯矩が少年時代育った愛媛県伊予郡郡中町(現伊予市)の「栄養寺」には佐伯矩博士の「栄養」の書と「栄養」顕彰碑が建立されている。
中国の648年ごろの『晋書』では、栄養は衣食住の意味で使われていた。
もとは栄養素に富んだ状態を「滋養がある」と表現していたが、戦後の漢字制限によってこの語を学校教育で学ぶ機会がなくなり、代わりに「栄養がある」という表現が一般化した。
栄養学の観点から[編集]
現代の栄養学では栄養の働きを大まかに三つに分けて考えている[11]。(1)エネルギーになる (2)身体をつくる (3)身体の調子をととのえる、である[11]。
(1)の”エネルギーになる”の役割を果たしている栄養素の中でも重要なものが三大栄養素と呼ばれるものである[11]。
人間などの生物にとって三大栄養素とは炭水化物、たんぱく質、脂質である(炭水化物は糖質とも呼ぶ)。三大栄養素のうち、炭水化物を除いたタンパク質と脂質は (2)の”身体をつくる”の役割も果たしている[11]。
五大栄養素と言うと、左記三大栄養素にミネラルとビタミンが加わる。ビタミンとミネラルの主な働きは、(3)の”身体の調子を調える”ことである[11]。忘れてならないが、水も必須の物質である。水は人の体重の60-70%を占める身体の主要成分であり、栄養素を運搬する体液に水は含まれている[11]。他にも人は食物繊維、酵素、フィトケミカル等々の要素も健康のために実際上必要としている。五大栄養素に水も加えて六大栄養素と表現することもあり、水の代わりに食物繊維を加えて六大栄養素と表現することもある。
脂質や炭水化物をとりすぎると肥満になり、生活習慣病になる可能性が高くなる。
|
エネルギー性の栄養素(脂質や炭水化物=糖質)を摂り過ぎると肥満につながり、生活習慣病を引き起こす可能性が高くなる[11]。反対に栄養素の摂取が少なすぎるとやせすぎたり、体力が減退したり、集中力を失ったりする[11]。栄養素全般が足りなかったり、摂取する栄養素に偏りがある状態を栄養失調という。
つまり健康のためには、ほどよい量の栄養素の摂取することが大切になる[11]。1日あたりに必要となるエネルギー量は体格や運動量によってひとりひとり異なっている[11]。必要エネルギーは基礎代謝量と身体活動レベルを用いて概算することができる[11]。身体活動レベルは下の表の右側の「生活パターン」見て自分の生活がどれに属するか判断し、左から2番目の「身体活動レベル」の数値を読み取る。
身体活動レベル[11]
活動レベル |
身体活動レベル |
生活パターン |
低い |
1.5 |
生活の大部分で座っており(=座位)、(デスクワークなど)静的な活動が中心の場合 |
普通 |
1.75 |
座位中心の生活だが、仕事で立ったりすることもあり、あるいは通勤、買い物、家事、軽いスポーツをすることが含まれる場合 |
高い |
2.0 |
仕事で移動することや立っていることが多い場合。あるいは日常的にスポーツや活発な活動を行う習慣がある場合。 |
計算式は以下のようになる。
- 一日のエネルギー必要量(kcal) = 一日の基礎代謝量(kcal) × 身体活動レベル[11]
例えば年齢が30代で、通勤してデスクワーク中心の仕事をしている人(=身体活動レベルが普通、つまり数値が1.75)の人ならば一日のエネルギー必要量は
基礎代謝量が1,520kcalの男性では
- 1,520(kcal) x 1.75 = 2660(kcal)
基礎代謝量が1,140kcalの女性では
- 1,140(kcal) x 1.75 = 1995(kcal) となる。
『健康な食事ピラミッド』(healthy eating pyramid) ハーバード大学
|
おおまかに言えば、この数値を超えてカロリーを摂取すると太ってゆく、と判断できる。
健康への近道は栄養素をグループ(食品群)に分け、それぞれの食品群からバランスよく食品を選び食事(献立、メニュー)に入れることである[11]。このバランスの目安になるよう厚生労働省と農林水産省が2006年に「食事バランスガイド」を策定している[11]。
「栄養学」も参照
「栄養素 (栄養学)」も参照
生物学[編集]
生物学では生物を栄養の観点からは独立栄養生物と従属栄養生物に分ける。ここでは栄養が無機物のみを取り入れる独立栄養と、有機物も取り入れる従属栄養に分けられている[12]。
医学・解剖学用語として[編集]
医学や解剖学において栄養という表現は、ある血管(特に動脈)が、特定の器官に酸素や栄養を供給することとして用いられることがある。「後大脳動脈は、大脳の後頭葉と側頭葉を栄養する」とサ変動詞に用いたり、「肺の栄養血管は肺動脈ではなく気管支動脈である」などというような使い方をする。医学や解剖学において同様の意味で英語が用いられている時、supplyという英語を栄養という日本語に訳していることがある。
参考文献[編集]
- 中村丁次『見てわかる! 栄養の図解事典』PHP研究所、2008、ISBN 4569700020
脚注[編集]
- ^ デジタル大辞泉
- ^ 『見てわかる!栄養の図解事典』p.10
- ^ デジタル大辞泉
- ^ PDQがん用語辞書(2010年11月閲覧)
- ^ PDQがん用語辞書(2010年11月閲覧)
- ^ PDQがん用語辞書(2010年11月閲覧)
- ^ PDQがん用語辞書(2010年11月閲覧)
- ^ PDQがん用語辞書(2010年11月閲覧)
- ^ 佐伯芳子 『栄養学者佐伯矩伝』 玄同社、1986年。ISBN 978-4-905935-19-3。22頁。
- ^ 渡邊昌「食と健康「温故知新」佐伯芳子『食生活』100(10)、2006.10.1、pp6-8
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o 『見てわかる!栄養の図解事典』p.10-18
- ^ デジタル大辞泉
関連項目[編集]
- 栄養学関連
- 栄養士
- 管理栄養士
- 栄養教諭
- 栄養価
- 栄養化学
- 栄養機能食品
- 栄養補助食品
- 生物学関連
- 栄養体
- 栄養塩
- 栄養共生
- 栄養雑種
- 栄養生殖
- 栄養葉
関連書[編集]
- 『栄養を知る事典―栄養素や体のしくみを知って健康になる』日本文芸社、2006、ISBN 4537204907
外部リンク[編集]
- 日本人の栄養の状況の調査「国民栄養の現状」(国立健康・栄養研究所)
|
ウィクショナリーにnutritionの項目があります。 |
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 貧栄養土壌におけるススキ(Miscanthus sinensis)の地上部バイオマス生産に対する施肥効果 : 北海道苫小牧市における研究事例
- 当真 要,佐藤 翔平,泉 弥希,Fernandez Fabian G.,Stewart J. Ryan,波多野 隆介,西脇 亜也,山田 敏彦
- 北農 79(2), 162-169, 2012-04
- 北海道苫小牧市のススキ地で地上部乾物生への制限因子を調査した。2008-2010年に窒素, リン, カリ施与の有無でのべ13処理区を設け, 草丈, 葉数, 乾物重と窒素, リン, カリ含量を測定した。乾物重は気温と降水量の高かった2010年に増加し, また処理区間でも差が見られた。乾物重への施肥効果はリン>カリ>窒素であり, 窒素とリンまたはカリの併用効果が大きかった。堆肥施与で増収効 …
- NAID 120004043742
- 福井 学
- 低温科学 70, 159-163, 2012-03-31
- … 藻類を主体とする赤雪現象においては, 緑藻類とともに藻類による光合成産物を利用する好冷性ないし耐冷性の従属栄養細菌からなる系が成立している. …
- NAID 120003994094
Related Links
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- 一般の人が簡単に使える、カロリーと栄養を計算するサイト。カロリーと栄養をコントロールする事で、健康的なダイエット、生活習慣病予防に役立ちます。 ユーザー登録で、食事履歴の保存ができます。
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ラコールNF配合経腸用液
禁忌
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 牛乳たん白アレルギーを有する患者[本剤は牛乳由来のカゼインが含まれているため、ショック、アナフィラキシー様症状を引き起こすことがある。]
- イレウスのある患者[消化管の通過障害がある。]
- 腸管の機能が残存していない患者[水、電解質、栄養素などが吸収されない。]
- 高度の肝・腎障害のある患者[肝性昏睡、高窒素血症などを起こすおそれがある。]
- 重症糖尿病などの糖代謝異常のある患者[高血糖、高ケトン血症などを起こすおそれがある。]
- 先天性アミノ酸代謝異常の患者[アシドーシス、嘔吐、意識障害などのアミノ酸代謝異常の症状が発現するおそれがある。]
効能または効果
- 一般に、手術後患者の栄養保持に用いることができるが、特に長期にわたり、経口的食事摂取が困難な場合の経管栄養補給に使用する。
- 経口食により十分な栄養摂取が可能となった場合には、速やかに経口食にきりかえること。
- 通常、成人標準量として1日1,200〜2,000mL(1,200〜2,000kcal)を経鼻チューブ、胃瘻又は腸瘻より胃、十二指腸又は空腸に1日12〜24時間かけて投与する。投与速度は75〜125mL/時間とする。経口摂取可能な場合は1日1回又は数回に分けて経口投与することもできる。
また、投与開始時は、通常1日当たり400mL(400kcal)を水で希釈(0.5kcal/mL程度)して、低速度(約100mL/時間以下)で投与し、臨床症状に注意しながら増量して3〜7日で標準量に達するようにする。
なお、年齢、体重、症状により投与量、投与濃度、投与速度を適宜増減する。
- 本剤は、経腸栄養剤であるため、静脈内へは投与しないこと。
慎重投与
- 短腸症候群の患者[下痢の増悪をきたすおそれがある。]
- 急性膵炎の患者[膵炎が増悪するおそれがある。]
- 水分の補給に注意を要する下記患者[下記の患者では水分バランスを失いやすい。]
- 意識不明の患者
- 口渇を訴えることのできない患者
- 高熱を伴う患者
- 重篤な下痢など著しい脱水症状の患者
重大な副作用
ショック、アナフィラキシー様症状:
- ショック、アナフィラキシー様症状を起こすことがあるので、観察を十分に行い、血圧低下、意識障害、呼吸困難、チアノーゼ、悪心、胸内苦悶、顔面潮紅、そう痒感、発汗等があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- 小腸切除ラットに十二指腸カテーテルを留置して持続投与した試験で、本剤は市販半消化態栄養剤に比較して、肝窒素量、血中アルブミン、窒素出納及びA/G比で高値を示したが、栄養学的効果はほぼ同等であることが認められた6,7)
。
- 小腸切除ラットに十二指腸カテーテルを留置して持続投与した試験で、本剤は市販半消化態栄養剤に比較して、血中ω3系脂肪酸(α-リノレン酸及びエイコサペンタエン酸)が増加して、ω3/ω6比とEPA/AA比が有意に高値を示した6,7)。
★リンクテーブル★
[★]
- 経鼻栄養チューブの模式図を重ねた正常胸部エックス線写真(別冊No. 1 ①~⑤)を別に示す。
- 経管経腸栄養を開始するための挿入状態として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106H019]←[国試_106]→[106H021]
[★]
- 肺癌と虚血性心疾患とに共通するリスク要因はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [095A053]←[国試_095]→[095A055]
[★]
- 英
- NST
- 関
- 栄養サポート
栄養サポートチーム(NST:Nutrition Support Team)とは、職種の壁を越え、栄養サポートを実施する多職種の集団(チーム)である。栄養サポートとは、基本的医療のひとつである栄養管理を、症例個々や各疾患治療に応じて適切に実施することである。<ref name=A>東口高志 『NST完全ガイド』照林社、2005年</ref>
NSTは1960年代の中心静脈栄養(TPN)の開発普及とともに誕生し、欧米を中心に世界各地に広がった。日本ではその普及が容易でなく、1998年のPPM方式の考案が契機となり、全国の医療施設に広がった。2006年4月の診療報酬改定により、多くの病院でNSTが立ち上がることとなった。<ref name=A>東口高志 『NST完全ガイド』照林社、2005年</ref>
この項では日本におけるNSTについて述べる。
NSTの歴史
1968年、米国のダドリック(Dudrick)らによって、中心静脈栄養法(Total Parenteral Nutrition)が開発され、全米に普及した。同時期に、医師・薬剤師・看護師などの栄養管理を専門とするメディカル・スタッフが各施設で求められるようになり、栄養管理チーム構築の始まりとされる。一方、同時期にブラックバーンにより栄養アセスメントが初めて体系化された。
1973年、米国ボストンシティ病院に初のNSTが本格的に誕生した。同時期に、マサチューセッツ総合病院ではフィッシャー教授がNSTをHyperalimentation Unitという名称で構築していた。
NSTは中心静脈栄養法の普及と相まって全米、ヨーロッパ諸国に広がった。
欧米ではNSTは診療部門の一つとして設立されていることが多い。施設内の全ての症例に対して提言・発言する権利を与えられ、中心静脈栄養法の施行にもNSTの承認を必要とするなどの規定が設けられたりしている。NSTが医療の質の向上や医療費の削減に貢献することを全ての医療従事者が認識している。<ref name=B>東口高志、『NSTの運営と栄養療法』医学芸術社、2006年</ref>
日本においても、中心静脈栄養法の普及と同時にNSTが導入されたが、数施設で単科・少数科での活動であったり、全科型でも中心静脈栄養法の管理が中心であった。<ref name=B>東口高志、『NSTの運営と栄養療法』医学芸術社、2006年</ref>栄養管理の有用性が認識されていなかった為、経費のかかる専属チームの設立は考えられていなかった。
全科型のNSTの発足は、PPM(Potluck Party Method)方式によるNSTが、1998年6月に鈴鹿中央総合病院に、2000年7月に尾鷲総合病院に設置されたものが日本初である。<ref name=B>東口高志、『NSTの運営と栄養療法』医学芸術社、2006年</ref>
現在日本でもNST活動の有用性は認識されており、2004年5月に病院機能評価項目Ver5.0の中にNSTの設立が取り上げられ、2005年末には全国で約700施設でNSTが設立されている。また、2006年4月の診療報酬改定に伴い、栄養管理実施加算が新設された。この加算が求めるものは、全科型のNST活動であり、全国の医療施設がNSTを積極的に設立するきっかけとなった。
組織と役割
NSTは職種の壁を越えたチーム医療であり、多職種のメンバーで組織される。主な職種は以下の通りである。
これらのチームによって、患者に対して栄養状態の評価・判定を行い、適正な栄養補給を実施し、さらに経緯を確認しながら栄養を改善することを目的に組織される。
NSTの補助組織
適切な栄養療法を基盤として、より大きな治療効果や予防効果をもたらす補助組織(ワーキングチーム)やコラボレーション組織の育成が必要となる。
- 褥瘡チーム
- 摂食・栄養障害チーム
- 呼吸療法チーム
- 感染症対策チーム
- 生活習慣病対策チーム
- 病院食改善チーム
NSTにおける各職種の役割
医師の役割
看護師の役割
カテーテルの管理、栄養・食事のチェック、身体測定、NST診療録の管理などがあるが、中でも重要な役割は、①患者の身体状況を確認し、正確な情報をチームにアドバイスすること、②患者に栄養状態の実状を把握してもらい、協力してもらうことであろう。
薬剤師の役割
第一に、輸液製剤の無菌的な調製があげられる。また、薬学的見地より栄養状態、処方内容を検討すること。特に輸液製剤、経腸栄養剤と薬剤との相互作用の検討、消毒剤と消毒方法の検討と医療従事者及び患者、患者家族への教育がある。<ref name=C>島田慈彦ら 『実践静脈栄養と経腸栄養』エルゼビア・ジャパン、2003年</ref>。
管理栄養士の役割
NSTにおいて管理栄養士は患者の食事摂取量や摂取状況など情報を元に食事量や食事形態の調節を行う
臨床検査技師の役割
リハビリテーションスタッフの役割
その他
日本静脈経腸栄養学会(JSPEN)、日本病態栄養学会、日本栄養療法推進協議会などがNST認定施設、NST専門療法士などの認定を行っている。
参考文献
テンプレート:脚注ヘルプ
<references/>
外部リンク
保険点数
- 2010年4月の診療報酬改定により栄養サポートチーム加算(NST加算)がなされるようになり、患者にNSTを行うことにより診療報酬点数が200点/週/人が加算される。(参考1)
参考
- http://www.kondateman-club.com/modules/tinyd2/index.php?id=10
- http://www007.upp.so-net.ne.jp/m-m-office/nst.pdf
[★]
- ☆case52 全身性の筋力低下
- ■glossary
- 筋力低下、筋無力、筋脱力 muscle weakness, muscular weakness
- denture 義歯
- leg 脚、下肢
- bruising 打撲、打撲傷
- hair follicle 毛包
- edentulous adj. 歯のない。歯を失った、全歯欠損の
- ■症例
- 82歳、男性
- 主訴:筋力低下と全身の倦怠感
- 現病歴:(以前から続く)筋痛。関節痛(特に肘、手首、膝)。3週間前に転倒して足を打ち、足に局所的な痛みがある。喫煙歴なし。飲酒歴なし。服用薬なし。
- 既往歴:12年前に心筋梗塞になった。心筋梗塞のβブロッカーを処方されていたが、過去6年間は処方薬を持ってなかった。20年前に胆嚢摘出術。
- 家族歴:
- 社会歴:労働者として働いていた。63歳に退職。2階のアパート(in a second-floor flat)に単身で住んでいる。妻は5年前に死亡。息子が一人おり、アイルランドに在住している。息子とは3年間会っていない。
- ・診察 examination
- 肢帯周辺の筋肉に圧痛。肘、手首、肘周辺にも圧痛。口には異常がないが舌がかなり平坦化。歯はなく、義歯は無くしている。循環器系、呼吸器系、消化器系に異常なし。下肢では右脚の脛の前面に(superficial laceration)が認められる。このlacerationは血かにじみ出ており治癒していない。下肢には出血斑が認められる部分がある。腕や脚に打撲傷がみとめられる広い範囲がある。彼が言うには、この打撲傷はどんな外傷とも関係がないとのことである。
- ・検査 investigation
- ヘモグロビン低値、MCV低値
- ■答え
- (第一パラグラフ)
- ・dietary historyは重要なhistoryの中でも重要な部分。
- ・特に今回のような症例では重要。
- ・今回の症例では、多くの特徴が栄養的な問題を示している。
- ・家族の援助が無く、5年間widowerである。
- ・2階のアパートに独りで住んでいる。get outが困難である。
- ・義歯を無くしており、食べるのが痕案である。
- (第二パラグラフ)
- ・凝固異常に関係しうる点状出血の皮疹(petechial rash)が見られるが、血小板数は正常。
- ・毛包の周りに分布しているかどうかを見るために皮疹を注意深く診察することが重要。 ← どういうこと?
- ・多くの特徴が壊血病を示唆。
- ・体内のビタミンCストックは2-3ヶ月。
- ・壊血病の特徴:皮疹、筋肉と関節の痛みと圧痛、創傷治癒の遅延、小球性貧血
- ・全歯欠損している患者では、古典的な壊血病の特徴である歯肉出血はないであろう(would not be present)
- (第三パラグラフ)
- ・血清中のビタミンCレベルは正常な患者で広い範囲にあるので、測定は難しい。
- ・この患者ではアスコルビン酸を経口的にビタミンCレベルを正常に戻すことで(replacement)することで、2週間で症状が消えた。
- ・この状況で(in this situation)、他の栄養の欠乏を探したり、退院後再発しない状況を保証するための手続きをすることが重要である。
- ■KEY POINTS
- ・特に老人では栄養歴は臨床的評価に入れるべき
- ・ビタミン不足はあらゆる栄養吸収不良の問題がない場合、貧しい食生活を送っている患者に起こる。
[★]
- 英
- nutrient、nutritional、(suf)trophic、(suf)-trophic
- 関
- 栄養、栄養素、栄養分、栄養上、栄養的、栄養剤
[★]
- 英
- nutrient、nourishment
- 関
- 栄養、栄養状態、栄養性、栄養素、栄養物、栄養剤
[★]
- 英
- tachyzoite(寄生虫)、vegetative
- 関
- 栄養、植物性、急増虫体、タキゾイト
[★]
- 同
- トロホブラスト??
- 関
- 栄養膜
- 図:L.43
- 受精後4.5日目の胚において内細胞塊(胚結節)と外細胞塊(栄養膜)が認められる。発生第6日には、胚結節を覆っている栄養膜の細胞が子宮内膜上皮細胞間に侵入し始める。(L.43)
- 発生8日目には栄養膜細胞層と栄養膜合胞体層に分かれており、栄養膜細胞は盛んに分裂を繰り返している。(L.50)
[★]
- 英
- trophoblast
- 関
- 栄養芽細胞、栄養膜、トロホブラスト
[★]
- 英
- extravillous trophoblast cells
- 同
- 絨毛外性トロホブラスト
[★]
- 英
- postoperative nutritional assessment