| ケラチン | 主な発現部位 | 遺伝子異常により発症する疾患 | 
| K1, K10 | 有棘層から顆粒層の角化性表皮細胞 | 水疱型先天性魚鱗癬様紅皮症 | 
| K2e | 表皮最外層の細胞 | Siemens型水疱性魚鱗癬 | 
| K3, K12 | 角膜上皮細胞 | Meesmann型角膜上皮変性症 | 
| K4, K13 | 粘膜 | 白色海綿状母斑 | 
| K5, K14 | 表皮の基底細胞 | 単純型表皮水疱症 | 
| K6, K16 | 爪 | 先天性厚硬爪甲症 | 
| K9 | 掌蹠の表皮の有棘層から顆粒層の細胞 | Vörner型先天性掌蹠角化症 | 
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/08/31 08:38:24」(JST)
ケラチン(独、英: Keratin)とは、細胞骨格を構成するタンパク質の一つ。細胞骨格には太い方から順に、微小管、中間径フィラメント、アクチンフィラメントと3種類あるが、このうち、上皮細胞の中間径フィラメントを構成するタンパク質がケラチンである。
毛、爪等のほか、洞角、爬虫類や鳥類の鱗、嘴などといった角質組織において、上皮細胞は硬質ケラチンと呼ばれる特殊なケラチンから成る中間径繊維で満たされて死に、硬化する。硬質ケラチンは水をはじめとして多くの中性溶媒に不溶で、タンパク質分解酵素の作用も受けにくい性質を持っている。これは、ケラチンの特徴であるシスチン含有量の高い(羊毛で約11%)アミノ酸組成に起因している。ペプチド鎖(多数のアミノ酸が鎖状に結合したケラチンの主構造)はシスチンに由来する多くのジスルフィド結合(S-S結合)で網目状に結ばれている。なお、髪の毛や爪を燃やした際、不快な臭いが発生するのはこの硫黄分に起因する。
粘膜などの角質化しない上皮細胞においてもケラチンは中間径繊維の構成タンパク質として重要な役割を果たしており、上皮組織のシート状構造はケラチン繊維によって機械的強度を保っている。
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| 国試過去問 | 「101B026」「097G032」「108G008」「096G033」 | 
| リンク元 | 「アミロイドーシス」「魚鱗癬」「デスモプラキン」「ヘミデスモソーム」「中間径フィラメント」 | 
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A
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| アミロイドーシスの病型 | アミロイド 蛋白  | 
前駆体蛋白 | |
| I 全身性アミロイドーシス | |||
| 1.免疫細胞性アミロイドーシス | |||
| 1)ALアミロイドーシス | AL | L鎖( κ,λ ) | 原発性と続発性(骨髄腫) | 
| 2)AHアミロイドーシス | AH | Igγ | |
| 2.反応性AA型アミロイドーシス | AA | アポSAA | 難治性慢性疾患(リウマチ性疾患、肉芽腫性疾患(結核やハンセン病など)、化膿性疾患、炎症性腸疾患、悪性腫瘍) | 
| 3.家族性アミロイドーシス | |||
| 1)FAP I | ATTR | トランスサイレチン | |
| 2)FAP II | ATTR | トランスサイレチン | |
| 3)FAP III | AApoA1 | アポA1 | |
| 4)FAP IV | AGel1 | ゲルソリン | |
| 5)家族性地中海熱 | AA | アポSAA | |
| 6)Muckle-Wells症候群 | AA | アポSAA | |
| 4.透析性アミロイドーシス | Aβ2M | β2ミクログロブリン | |
| 5.老人性TTR型アミロイドーシス | ATTR | トランスサイレチン | |
| II 限局性アミロイドーシス | |||
| 1.脳アミロイドーシス | |||
| 1)Alzheimer型アミロイドーシス | Aβ | アミロイド前駆体蛋白 | |
| 2)アミロイドアンギオパチー | Aβ | アミロイド前駆体蛋白 | |
| 3)遺伝性アミロイド性脳出血 | |||
| (オランダ型) | Aβ | アミロイド前駆体蛋白 | |
| (アイスランド型) | Acys | シスタチンC | |
| 4)プリオン病 | Ascr | プリオン蛋白 | |
| 2.内分泌アミロイドーシス | |||
| 1)甲状腺髄様癌 | Acal | (プロ)カルシトニン | |
| 2)II型糖尿病・インスリノーマ | AIAPP | LAPP(アミリン) | |
| 3)限局性心房性アミロイドーシス | AANF | 心房性ナトリウム利尿因子 | |
| 3.皮膚アミロイドーシス | AD | ケラチン? | |
| 4.限局性結節性アミロイドーシス | AL | L鎖( κ,λ ) | 
| 尋常性魚鱗癬 | 伴性遺伝性魚鱗癬 | 水疱型先天性魚鱗癬様紅皮症 | 非水疱型先天性魚鱗癬様紅皮症,葉状魚鱗癬 | 道化師様魚鱗癬 | ||
| 頻度 | しばしば | ときに | まれ | まれ | きわめてまれ | |
| 遺伝形式 | 常染色体優性 | X染色体劣性 | 常染色体優性 | 常染色体劣性 | 常染色体劣性 | |
| 発症時期 | 乳幼児 | 生下時~出生直後 | 生下時~出生直後 | 生下時 | 生下時 | |
| 皮膚症状 | 部位 | 四肢,体幹(背部>腹部) 間擦部 伸側>屈側  | 
腹部>背部 間擦部 伸側=屈側  | 
全身 | 全身 | 全身 | 
| 形態 | 細かい鱗屑 | 黒褐色,大きな鱗屑 | 角質増殖が強い | 潮紅,細かい鱗屑~暗褐色,大きな鱗屑(葉状魚鱗癬) | きわめて厚い角質,ひびわれ,眼瞼外反 | |
| 病理組織 | 角質の肥厚と顆粒層の菲薄化 | 角質の肥厚,顆粒層はほぼ正常 | 顆粒変性 | わないものがある) | 著明な角質増殖 | |
| 病因 | フィラグリン産生低下 | ステロイドスルファターゼの欠損 | ケラチン遺伝子(K1/K10)の異常 | 一部はトランスグルタミナーゼの欠損 | 不明 | |
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