- 関
- 感染症法
- 感染力、罹患した場合の重篤性などに基づく総合的な観点からみた危険性は高くないが、特定の職業への就業によって感染症の集団発生を起こしうる感染症。
- 診断した医師は直ちに届け出る義務がある。
対象となる感染症
国試
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 細菌性胃腸炎と関連法規 (特集 夏に知っておきたい細菌性胃腸炎)
- 三類感染症 腸管出血性大腸菌感染症 (新感染症学(下)新時代の基礎・臨床研究) -- (感染症法分類--発症・病態・診断・治療)
- 山梨県における三類感染症の発生状況(2003〜2007)
Related Links
- 1)一類感染症 ①エボラ出血熱 エボラウイルスの感染により、多臓器が侵され、出血傾向を示す。特異的な治療法はなく、 死亡率が高い。患者の血液、体液の接触により感染するが、手術用手袋等による接触感染予防により 感染 ...
- 感染症法(感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律)第12条に基づく市内医療機関から保健所への届出の発生件数です。市内医療機関からの届出は、受診によるものであり、したがって発生件数は市民とは限りません。
- 感染症法に基づいて、下記の感染症を診断した医師の皆様に、届出をお願いします。 届出をいただくことで、感染症の発生や流行を探知することができ、まん延を防ぐための対策や、医療従事者・国民の皆様への情報提供に ...
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★リンクテーブル★
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- 診断した場合、直ちに届け出なければならないのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [104E019]←[国試_104]→[104E021]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [098G018]←[国試_098]→[098G020]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [097G018]←[国試_097]→[097G020]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [098G009]←[国試_098]→[098G011]
[★]
- 感染症法で都道府県知事による入院の勧告・措置の対象とならないのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [099D027]←[国試_099]→[099D029]
[★]
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [096B004]←[国試_096]→[096B006]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [097A060]←[国試_097]→[097B002]
[★]
- 英
- typhoid fever
- ラ
- typhus abdominalis
- 同
- チフス症
- 関
- 細菌、サルモネラ属、enteric fever、Salmonella typhi
IRE. 652,660
SMB. 163,173,601
IMD 1096
-~下痢の原因 .552
HIM 123t,128,814,814t,957
特徴
- 三類感染症
- 発熱、腹痛を特徴とする全身疾患。
- 発疹チフス typhusに症状が似ていることからtyphoid feverと命名されたが、のちに別の疾患であることが分かり、enteric feverが提唱された。現在typhoid feverも使用されている。
病原体
疫学
リスク
- 酸分泌抑制薬の服用、免疫抑制患者、初感染感染者?、予防接種なし
潜伏期間
- 1-2週。
- 平均10-14日。3-21日までばらつく。(HIM.957)
感染経路
経過
- 経口摂取された菌は小腸粘膜に侵入し、潜伏期を経たのち腸管粘膜下リンパや腸間膜リンパ節で増殖。リンパ管より血液中に侵入すると菌血症により悪寒高熱をきたす。高熱、白血球減少、脾腫、バラ疹などが特徴の症状が出現する。発症後1週間頃に血中に菌を検出、2週目以降に骨髄、脾臓、胆嚢、腸管リンパ組織、腎臓などに小膿瘍や肉芽腫を作り、菌は胆汁、糞便、尿、バラ疹部位に出現しする。後期には小腸のパイエル板の壊死が進み腸管出血・穿孔が発生しうる。(SMB.173)
症状
- 発熱(稽留熱)(38.8-40.5℃)(未治療で4週間持続) (HIM.957)(SMB.173)
- 初診時における症状:頭痛(80%)、寒気(35-45%)、咳(30%)、発汗(20-25%)、筋肉痛(20%)、全身倦怠感(10%)、関節痛(2-4%)。 (HIM.958)
- 消化器症状食欲不振(55%)、腹痛(30-40%)、悪心(18-24%)、嘔吐(18%)、下痢(22-28%)、便秘(13-16%)。 (HIM.958)
- 腸管出血(10-20%)、腸管穿孔(1-3%)は発症から3-4週目に起こる → サルモネラが回盲部のパイエル板に侵入し、過形成、潰瘍、壊死をきたすため。
- 神経症状:2-40%の患者でみられる。髄膜炎、ギランバレー症候群、神経炎、神経精神症状(muttering delirium, coma vigil)
身体所見
- 初期でみられる身体所見:バラ疹 rose spots、肝脾腫(3-6%)、鼻出血、比較的徐脈(relative bradycardia at the peak of high fever) (HIM.958)
- 舌苔(51-56%)、脾腫(5-6%)、腹部圧痛(4-5%) (HIM.958)
- バラ疹は30%までの患者で発症後1週間後にはあきらかとなり、その後2-5日で痕跡を残さずに治癒 (HIM.958)
合併症
- 抗生物質の投与が遅れた場合に出現しやすくなる稀な合併症:播種性血管内凝固、血球貪食症候群、膵炎、肝膿瘍、脾膿瘍、肉芽腫、新内mくえん、心外膜炎、心筋炎、orchitis、肝炎、腎盂腎炎、糸球体腎炎、溶血性尿毒症、重症肺炎、関節炎、骨髄炎、parotitis (HIM.958)
検査
- 血液培養
- 血液検査:15-25%の症例で白血球減少症、好中球減少症がみられる。白血球減少症は発症後10日後の患児や腸管穿孔もしくは再感染例に伴うことが普通である。(HIM.958)
診断
- 初診で発熱を訴えるのは75%、腹痛は30-40%である。診断には発熱の他に発展途上国への旅行歴が、腸チフスを疑うポイントとなる。(HIM.957)
治療
- 感染症専門テキスト 第I部 p.562
- シプロフロキサシン 300mg x 2回/日 10-14day
- レボフロキサシン 500mg 1回/日 10-14day
- セフトリアキソン 1-2g 1回/日 10-14day
参考
- 感染症法に基づく医師及び獣医師の届出について 腸チフス
- http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-03-04.html
-typhoid fever
[★]
- dysentery
- 英
- bacillary dysentery, shigellosis
- 関
- 赤痢、アメーバ赤痢、感染症法
概念
- 汚染された飲食もつなどを介して感染し(糞口感染)、志賀毒素により消化管を障害する。
特徴
病原体
潜伏期間
感染経路
病態
- 菌体数10個程度で感染が成立。
- 赤痢菌は腸管上皮細胞に進入して炎症を惹起し、表層粘膜の破壊と粘膜潰瘍を起こさせる → 細胞質内に進入してアクチンの重合を利用して動き回る →腸管上皮の潰瘍を伴った急性炎症症状(粘膜下層よりも深く拡散することはごくまれ → 敗血症とならない(⇔サルモネラ属) ))
- 大腸(特にS状結腸)(ときに、回盲部末端):粘膜の出血性化膿炎、次いで潰瘍、壊死を来す
症状
- 腹痛を伴うテネスムス、膿・粘血便の排泄
- 悪寒・発熱、腹痛、テネスムス、粘血・脳性下痢便。
身体所見
治療
- 1. ニューロキノロン系抗菌薬(1st choice)
- 2. 小児や1.禁忌例にはホスホマイシン
[★]
- 英
- enterohemorrhagic Escherichia coli, EHEC
- 関
- 三類感染症、感染症法、大腸菌、食中毒
特徴
- 食中毒(感染型-生体内毒素型)の原因となる。
- 生体内で志賀毒素に類似したベロ毒素(VT1, VT2)を産生し、これにより腸炎、血性下痢を来す。
- 溶血性尿毒症症候群(Hemolytic Uremic Syndrome, HUS)などの重症な合併症を発症しうる。
病原体
- O157H7が多い。O1,026,O111,0128,O145等の血清型の中の一部がベロ毒素を産生する
疫学
潜伏期間
感染経路
- 1. 加熱不十分な肉類やミルクの摂取(約50%)
- 3. 糞口感染、水・野菜などの非加熱食品(約50%)
病態
症状
- 腹痛、下痢、発熱 → 血便
- 感染初期は水様下痢、1-2日で血性下痢
- 小児、基礎疾患を持つ高齢者で重症化。成人では軽い下痢。
合併症
経過
- 初期 :水様下痢
- 2-6病日後:鮮血便を排出する出血性大腸炎
- 7病日後 :溶血性貧血、血小板減少、腎機能低下
予防
- 加熱は有効:75℃1分
- 冷凍は不適(低温でも生存可能)
[★]
- 英
- imported enteric infection?
定義
- 参考1
- 海外旅行者が以下の感染症、あるいは食中毒菌に感染し、日本国内に持ち込む旅行者下痢症のこと
2.検出された病原菌
- 参考1
- 1995年から1999年までの5年間に調査した4,777人のうち1,622人から病原菌が検出され、海外旅行下痢症の34.0%から病原菌が分離されたことになります。
- 最も多く検出された病原菌はプレジオモナスであり、次いで赤痢菌、腸炎ビブリオ、エロモナス、毒素原性大腸菌、サルモネラの順で、この6菌種で94.2%を占めていました。
- また複数の病原菌が検出された混合感染例が257症例(15.8%)もみられ、プレジオモナスと他の病原菌の組み合わせが多くみられました。
多い病原菌
参考
- http://www.iph.pref.osaka.jp/news/vol17/17-2.html
[★]
- 英
- Salmonella
- 同
- サルモネラ、Salmonella属、サルモネラ菌 Salmonella菌
- 関
- 細菌、腸内細菌科
サルモネラ属
- Salmonella enterica serovar Enteritidis
- Salmonella enterica serovar Typhimurium
- Salmonella enterica serovar Litchfield
- Salmonella enterica serovar Paratyphi
- Salmonella enterica serovar Infantis
- Salmonella enterica serovar Thompson
- Salmonella enterica serovar Braenderup
- Salmonella enterica serovar Agona
- Salmonella enterica serovar Typhi:腸チフス:チフス菌ともいわれる。鞭毛を有する
- Salmonella enterica serovar Paratyphi A:パラチフス
感染症
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- 英
- infectious disease
- 関
- 感染、定着、感染症法
- 病原体から引き起こされる疾患
- 感染が成立して、宿主に病気が発症した状態
- →宿主が病原体を追い出そうとしている状態
地域別の感染症
参考になるリンク
- http://www.forth.go.jp/tourist/worldinfo/index.html
- Centers for Disease Control and Prevention
- http://www.cdc.gov/
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- 英
- infection
- 関
- 定着、感染症、不顕性感染、顕性感染。サブクリニカル感染
- 細菌が宿主の体表面、体内や組織内に付着して増殖し、定着している状態。
- 感染の成立には微生物(定着能、増殖能、細胞内進入能、毒素産生能などを総合した病原性)と宿主(排除能、殺菌能などの生体防御機構)の力関係が崩れたときに生じる
[★]
- 英
- sis, pathy