- 英
- reemerging infectious disease, re-emerging infectious disease
- 関
- 感染症、新興感染症
- 再興感染症(re-emerging infectious diseases)とは、すでに知られてはいたもののその発生数は著しく減少し、もはや多くの人々にとって健康上の問題は少ないと考えられていた感染症のうち、再び出現し問題疾患として復活してきたものとされています
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/11/08 20:46:41」(JST)
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再興感染症(さいこうかんせんしょう、Re-Emerging Infectious Disease)とは、その発症が一時期は減少していたが、再び注目されるようになった感染症に対する総称である。抗生物質などの発達により一時期は制圧できたものの、何らかの原因で再度公衆衛生上問題となった疾患を指す。
現在再興感染症に挙げられるものとして、結核、マラリア、デング熱、狂犬病、黄色ブドウ球菌感染症などがある。
一旦制圧した感染症が再度増加する原因として、以下のものが考えられる。
- 耐性菌の増加
- 地球温暖化による生態系の変化
- 交通手段の発達
- 病原性の強毒化
WHOの定義によると、再興感染症は「かつて存在した感染症で公衆衛生上ほとんど問題とならないようになっていたが、近年再び増加してきたもの、あるいは将来的に再び問題となる可能性がある感染症」とされている。この定義は1990年に初めて発表された。
なお、類似した概念として新興感染症がある。
参考文献
関連項目
- 感染症/伝染病/結核
- 新興感染症/人畜共通感染症
- 医師/歯科医師/感染症専門医/インフェクションコントロールドクター/感染管理看護師/感染制御専門薬剤師/感染制御認定臨床微生物検査技師
- 国立感染症研究所/アメリカ疾病予防管理センター/世界保健機関
外部リンク
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Japanese Journal
- 輸血と感染症 (第59回学術集会) -- (シンポジウム2 免疫反応と輸血)
- 特別シンポジウム Global Infection Prevention &Controlネットワーク : 世界における感染制御ネットワーク構築の重要性とその意義 新興感染症および再興感染症の感染制御に対するWHOのGIPCネットワークの貢献 (第28回日本環境感染学界総会 感染制御におけるパラダイムシフト : 新時代のネットワーク構築を目指して Think globally, Act locally)
- Eremin Sergey
- JMS : Japan medical society (196), 44-46, 2013-04
- NAID 40019672013
- 厚生労働科学研究費補助金 新型インフルエンザ等新興/再興感染症研究事業 『性感染症に関する予防、治療の体系化に関する研究』「性感染症罹患者の性意識ならびに性行動様式に関する研究」 : 北村邦夫報告 概要紹介(続報)
Related Links
- 再興感染症について WHO世界保健機関が定めた、再興感染症を示しました。 再興感染症とは「既知の感染症で、既に公衆衛生上の問題とならない程度までに患者が減少していた感染症のうち、近年再び流行し始め、患者数が増加した ...
- ニュース 一覧を見る RSS 2012/3/19 感染症研究国際ネットワーク推進プログラム(J-GRID)成果集 「Publications 2010-2011」発行 2011/12/27 感染症研究国際ネットワーク推進プログラム(J-GRID)パンフレッ トを改訂 2011/3/31 感染症 ...
- デジタル大辞泉 再興感染症の用語解説 - かつて流行した感染症のうち、一度は患者数が減少して制圧されたが、近年ふたたび患者数が増えているもの。結核・ペスト・狂犬病・ジフテリアなど。リエマージングディジーズ。リ ...
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★リンクテーブル★
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- 英
- emerging infectious disease
- 関
- 感染症、再興感染症
- 新たにヒトでの感染が証明された疾患、あるいはそれまでその土地では存在しなかったが新たにそこでヒトの病気として現れてきたものなどとされています。原因が不明であった疾患のうち病原物質が明らかとなり、地域あるいは国際的に多くの人の健康に対して問題となるものも新興感染症の概念の中に含まれます。
一覧
-感染症
[★]
- 英
- Zika fever
- 関
- ジカウイルス。再興感染症。四類感染症。検疫法対象疾患
- ジカウイルスによって発症する急性熱性疾患
- ジカウイルスは1947年、ウガンダのジカ森のアカゲザルから分離された。
- 1952年にウガンダとタンザニア連合共和国で分離された。
- 2015年からブラジル、コロンビアなどで流行した。
- 症状は不顕性感染で終わることもあれば、軽症で発疹、熱熱、結膜炎を主とした比較的予後良好な疾患。
- 媒介動物はヤブカ属ネッタイシマカ(Aedes aerypti)、Aedes africanus。また日本に分布しているヒトスジシマカ(Aedes albopictus)も媒介しうる。
- アウトブレイクはヤップ島(2007年)、仏領ポリネシア(2013年)。2015年にはブラジル、コロンビア、アフリカのカーボベルデ共和国で報告されている。
- 2016年、ジカウイルス感染症の流行による小頭症リスクを鑑みて、WHOが国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態を宣言した(PHEIC宣言)。
- 潜伏期間は2-12日(多くは2-7日)である。
- 不顕性感染が約8割で、顕性となるのは約2割である。
- 顕性となった場合には、症状は軽度の発熱、発疹、筋肉痛/関節痛、結膜炎、倦怠感、頭痛などが出現する。
- 2-7日の経過で改善することが多く、重症化や死亡は稀である。
- 合併症はギラン・バレー症候群、胎内感染による小頭症がありうる。
- 妊娠初期の感染により小児の小頭症のリスクが高まることが判明した。
- ジカウイルスによる子宮内感染の可能性:先天奇形による死亡例76例中5例の胎児組織からジカウイルスが検出され、小頭症の児の羊水からジカウイルスが検出されたとの報告があることから、母体の感染が胎児に影響を与える可能性が示唆されている。またジカウイルス感染から2週後と10週後に精液からジカウイルスが検出されたとの報告がある。
- 統計的には、2016年ジカウイルス感染症の多かったブラジル15週における小頭症児の発生率は10000出産あたり2.8であり、ジカウイルス感染症が蔓延していない4州における発生率10000出産あたり0.6を上回っていたと報告されている。
- なお、小頭症の発症頻度は米国では10000出産あたり2-12であり、日本(平原ら、2013-2018年)では10000出産あたり1.1-1.5とされている。
- 母体感染は妊娠第一期が多いとされており、妊娠17週がもっとも関連があるという報告がなされている。
- 診断は血清・尿を検体として、RT-PCRあるいはウイルス分離する。
- 血清であれば発症後7日以内、尿検体では14日程度は検出できる。
- 血清抗体による診断はペア血清で行う必要があり、かつデングウイルス、ウエストナイルウイルス、黄熱ウイルスなどとの抗体の交差反応があるので注意する必要がある。
- 特異的な治療はなく、対症療法のみである。
- 解熱鎮痛薬としてのNSADIsはデング熱との鑑別が困難なため使用しない方がよい。
- 感染経路としては媒介動物(蚊)の吸血に直接血液の中に注入されること経路がある。
- ウイルス血症が見られることから、血液の直接暴露、臓器移植、輸血には注意が必要である。
- 予防としては刺されないことであり、蚊を媒介する感染症と同じ対策が必要である。
- 具体的には長袖、長ズボンを装着し、蚊の忌避剤を用いること。また蚊帳も有効である。性感染症の可能性も指摘されており、感染が疑われる場合には性交渉の際にはコンドームの装着が推奨される。
参考
- 日本内科学会雑誌 2016年 11月号 一般社団法人 日本内科学会 p.2123
[★]
- 英
- dengue virus
- 同
- デング熱ウイルス dengue fever virus
- 関
- デング熱、デング出血熱
ウイルス学
潜伏期間
感染経路
疫学
- 致命率0.1%以下。デング出血熱の場合、死亡率10%
症状
デング熱
- 発熱、頭痛、腰痛、関節痛、骨痛、食欲低下、悪心嘔吐
- 比較的徐脈、皮疹、リンパ節腫大
デング出血熱 dengu hemorrhagic fever
- 東南アジアの3-5歳の小児。デング熱の症状+皮膚・消化管の毛細血管からの出血。
- 一度罹患した患者が別の方のウイルスに再度感染したときにデングショック症候群 dengue shock syndromeを伴うことがある。
にデング出血熱とよばれる重症型がみられ,血小板低下を伴う出血傾向やショックを伴い,その死亡率は10%に至る。
経過
- 悪寒戦慄でで発熱。5-6日後解熱し、1-2日後に再度発熱。二峰性発熱
- インフルエンザ様症状と充血を伴った眼痛(動眼痛、眼底痛)、発疹(四肢)が出現
治療
- 対症療法のみ
- ワクチン開発はデングショック症候群の可能性があるため、困難
検査
- 血液検査:白血球減少傾向、血小板減少
- ウイルス分離:第3-5病期の血液から哺乳マウスの嚢胚摂取、培養細胞への接種
[★]
- 英
- yellow fever virus
- 関
- 黄熱、ウイルス一覧、蚊、感染症、感染症法
ウイルス学
潜伏期間
感染経路
疫学
- アフリカ(Guinea,Sierra Leone, Liberia, Ivory Coast Ghana, Togo, Benin, Nigeria)・中南米に分布
- 中国の東北地区で頻繁に発生。朝鮮半島でも104のオーダーで患者がいるらしい
症状
軽症
重症
- 黄疸、出血、腎炎、脳炎
- 3-4日で死亡。致命率は25-30%(土着民は5%)
経過
- 感染期:発熱。頻脈から徐脈へ。Faget's sign
- 緩解期:感染4日後に解熱傾向
- 中毒期:発熱、上腹部痛、嘔吐、乏尿・無尿
治療
検査
- 第3病期までの血液から哺乳類マウスへの脳内接種、培養細胞への接種。
予防
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- 英
- yellow fever
- ラ
- febris flava
- 同
- 黄熱病、黒吐病 black vomit
[★]
- 英
- infectious disease
- 関
- 感染、定着、感染症法
- 病原体から引き起こされる疾患
- 感染が成立して、宿主に病気が発症した状態
- →宿主が病原体を追い出そうとしている状態
地域別の感染症
参考になるリンク
- http://www.forth.go.jp/tourist/worldinfo/index.html
- Centers for Disease Control and Prevention
- http://www.cdc.gov/
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- 英
- infection
- 関
- 定着、感染症、不顕性感染、顕性感染。サブクリニカル感染
- 細菌が宿主の体表面、体内や組織内に付着して増殖し、定着している状態。
- 感染の成立には微生物(定着能、増殖能、細胞内進入能、毒素産生能などを総合した病原性)と宿主(排除能、殺菌能などの生体防御機構)の力関係が崩れたときに生じる
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- 英
- sis, pathy