マンニトール
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- 本剤は無色澄明の注射剤で、味は甘い。 本剤は結晶を析出することがある。 pH. 4.5 ~7.0. 浸透圧比(生理食塩液に対する比). 約4. **マンニゲン注20%(500mL). 販売名 コード. 2190400A4146. 承認・許可番号. 承認番号: **22100AMX00750; 商標名 ...
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Japan Pharmaceutical Reference
販売名
組成
本剤は日本薬局方D-マンニトール注射液で、D-マンニトール20w/v%を含有する。
有効成分
添加物
- 炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム(pH調整剤):適量
禁忌
急性頭蓋内血腫のある患者
- [急性頭蓋内血腫を疑われる患者に、頭蓋内血腫の存在を確認することなく本剤を投与した場合、脳圧により一時止血していたものが、頭蓋内圧の減少と共に再び出血し始めることもあるので、出血源を処理し、再出血のおそれのないことを確認しない限り、本剤を投与しないこと。]
効能または効果
- 1.術中・術後・外傷後及び薬物中毒時の急性腎不全の予防及び治療する場合。
- 2.脳圧降下及び脳容積の縮小を必要とする場合。
- 3.眼内圧降下を必要とする場合。
- D?マンニトールとして、通常1回体重1kg当り1.0?3.0g(本剤5?15mL)を点滴静注する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
ただし、D?マンニトールとして1日量200g(本剤1,000mL)までとする。投与速度は100mL/3?10分とする。
慎重投与
(1)脱水状態の患者
- [本剤の利尿作用により症状が悪化することがある。]
(2)尿閉又は糖尿病性腎症等の腎機能障害のある患者
- [腎からの排泄が減少していると、血漿浸透圧が上昇し、循環血漿量が増加することにより、急性腎不全があらわれることがある。]
(3)全身性疾患(心疾患、肝疾患など)により腎機能が低下している患者
- [腎からの排泄が減少していると、血漿浸透圧が上昇し、循環血漿量が増加することにより、急性腎不全があらわれることがある。]
(4)高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
重大な副作用
1)大量投与により急性腎不全(頻度不明)があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
2)電解質異常(代謝性アシドーシス、高カリウム血症、低ナトリウム血症) (頻度不明)があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
1.浸透圧性利尿作用がある。1)2)3)
- マンニトールは生体内でほとんど代謝されず糸球体で容易にろ過され、また尿細管で再吸収されないため、浸透圧性利尿作用をあらわす。
2.脳圧降下、脳容積縮小効果がある。4)5)
- 本剤投与開始後速やかに脳圧が降下し始め、脳容積を縮小して、脳圧亢進並びに随伴症状を改善する。
3.眼内圧降下作用がある。6)
- 本剤投与により、眼内圧降下が見られる。これは、房水産生の減少並びに眼球内組織の脱水により、眼球容積が減少するためと考えられる(緑内障患者)。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
化学名
分子式
分子量
融点
性状
- D?マンニトールは白色の結晶又は粉末で、においはなく、味は甘く、冷感がある。水に溶けやすく、エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。水酸化ナトリウム試液に溶ける。
★リンクテーブル★
[★]
商品
[★]
- 英
- mannitol
- ラ
- D-mannitolum
- 商
- マンニゲン、マンニットT、マンニットール、(果糖合剤)フルクトマニト、(ソルビトール合剤)マンニットールS
- 関
- D-マンニトール D-mannitol、D-マンニット D-mannit
- その他の循環器官用薬
概念
- 自然界にはD-マンニトールが多く存在しており、治療薬でもD-マンニトールが用いられる。
- 参考1より引用
- マンニトール (mannitol) は糖アルコールの一種である。 ヘキシトールに分類され、マンノースの還元体に相当する。マンニット (mannite) とも呼ばれる。光学活性物質であり、天然に多く存在するエナンチオマーは D-マンニトールである。ソルビトールの異性体である。
- 浸透圧調製剤・利尿剤であり、弱い腎臓血管拡張剤でもある。
- 水溶液中ではプロトンを放出する性質を持つため、水溶液は酸性になる。このため、炭酸ナトリウムなど pH 調整剤を併用することが珍しくない。
適応
- 1. 術中・術後・外傷後及び薬物中毒時の急性腎不全の予防及び治療 ← 通常の利尿薬はhypovolemia+乏尿では良い適応ではないらしい。そのような場合にマンニトールが良い適応となる、らしい。
- 2. 脳圧降下および脳容積の縮小を必要とする場合
- 3. 眼内圧降下を必要とする場合
参考
- http://wpedia.goo.ne.jp/wiki/%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%8B%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AB