一酸化窒素
Japanese Journal
- アイノフロー^【○!R】の適応とならない一酸化窒素吸入療法症例の検討
- 中尾 厚,久枝 義也,竹田 知洋,廣田 篤史,天方 秀輔,櫻井 裕子,川上 義
- 日本周産期・新生児医学会雑誌 = Journal of Japan Society of Perinatal and Neonatal Medicine 48(3), 618-624, 2012-08-30
- NAID 10031048544
- 呼吸療法 NO供給装置、アイノベントの使用経験 (第7回一般社団法人愛知県臨床工学技士会学術大会)
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
アイノフロー吸入用800ppm
組成
有効成分:
添加物:
禁忌
- 右−左シャントに依存している心疾患を有する患者[右−左シャントの血流を減少させ、致命的になる恐れがある。]
効能または効果
- 本剤は臨床的又は心エコーによって診断された、新生児の肺高血圧を伴う低酸素性呼吸不全患者にのみ使用すること。
- 在胎期間34週未満の早産児における安全性及び有効性は確立していない。
- 肺低形成を有する患者における安全性及び有効性は確立していない。
- 先天性心疾患を有する患者(動脈管開存、微小な心室中隔欠損又は心房中隔欠損は除く)における安全性及び有効性は確立していない。
- 開心術後の肺高血圧クリーゼをきたした患者における安全性及び有効性は確立していない。
- 重度の多発奇形を有する患者における安全性及び有効性は確立していない。
- ・出生後7日以内に吸入を開始し、通常、吸入期間は4日間までとする。なお、症状に応じて、酸素不飽和状態が回復し、本治療から離脱可能となるまで継続する。
- ・本剤は吸入濃度20ppmで開始し、開始後4時間は20ppmを維持する。
- ・酸素化の改善に従い、5ppmに減量し、安全に離脱できる状態になるまで吸入を継続する。
- 本剤を用いる場合は、専用の一酸化窒素ガス管理システム(アイノベント又はアイノベントと同等以上の性能を有する装置)を用いること。[「適用上の注意」の項参照]
- 本剤吸入開始時の吸入酸素濃度(FiO2)は1.0である。
- 本剤の吸入濃度は20ppmを超えないこと。吸入濃度が20ppmを超えると、メトヘモグロビン血症発生及び吸入二酸化窒素(NO2)濃度増加の危険性が増加する。
- 吸入開始後4時間以降に動脈血酸素分圧(PaO2)>60mmHg又は経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)>92%になれば本剤の吸入濃度を5ppmに減量していく。
- FiO2を減量し、FiO2=0.4〜0.6でPaO2>70mmHgになるまで本剤の吸入濃度は5ppmで維持する。
- 離脱の際は、臨床的に安定していることを確認し、本剤を徐々に減量しながら慎重に終了する。終了前にはFiO2を0.1増量してもよい。[「重要な基本的注意」の項参照]
- 投与中止の際は、本剤の吸入濃度を1ppmまで徐々に減量すること。1ppm投与中、酸素化に変化がみられない場合はFiO2を0.1増量のうえ、本剤を中止し、患者の状態を十分に観察すること。酸素化が悪化する場合は本剤を5ppmで再開し、12〜24時間後に本治療の中止を再考すること。
- 本剤の投与を急に終了又は中止すると、肺動脈圧の上昇又は酸素化の悪化がみられることがある。肺動脈圧の上昇又は酸素化の悪化は本剤に反応しない患者においてもみられることがある。
重大な副作用
メトヘモグロビン血症:
- 本剤投与中にメトヘモグロビン血症があらわれることがあるので、このような場合には、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。[「適用上の注意」の項参照]
徐脈:
- 本剤投与中に徐脈がときにあらわれることがある(2例/224例、0.9%注)ので、このような場合は、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
心停止:
- 本剤投与中に心停止がときにあらわれることがある(1例/224例、0.4%注)ので、このような場合は、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
重篤なビリルビン血症:
- 本剤投与中に重篤なビリルビン血症がときにあらわれることがある(1例/224例、0.4%注)ので、このような場合は、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
気胸:
- 本剤投与中に気胸がときにあらわれることがある(1例/224例、0.4%注)ので、このような場合は、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
薬効薬理
肺血管拡張作用
- NOは吸入投与によりラット(5〜40ppm)14)、ヒツジ(8〜512ppm)15)、イヌ(17〜47ppm)16)及びブタ(5〜40ppm)17)を用いたin vivo低酸素性肺血管収縮モデル、ヒツジを用いたU-46619誘発肺血管収縮モデル(5〜80ppm)18)並びにラットモノクロタリン誘発肺高血圧症モデル(20〜100ppm)19)において、いずれも最低濃度から迅速かつ濃度依存的な肺血管拡張作用を示した。また、ヒツジ新生児遷延性肺高血圧症モデル(6〜100ppm)20)においてもNO吸入は最低濃度より濃度依存的な血管拡張作用を示し、細菌及びLPS注入によるブタ敗血症/エンドトキシンショックモデルに対しても二相性の肺動脈圧及び肺血管抵抗の上昇を抑制した21,22)。
有効成分に関する理化学的知見
一般名:
化学名:
分子式:
分子量:
- 30.01
- 一酸化窒素1mLは温度0℃、気圧101.3kPaで水13.55mLに溶ける。
★リンクテーブル★
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商品
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- 英
- nitric oxide NO, nitrogen monooxide
- 商
- アイノフロー
- 関
- その他の循環器官用薬
平滑筋弛緩作用
- →NOの分泌が失われると下部食道括約筋が緊張しアカラジアを生じる
炎症との関連(BPT.50)
- iNOSにより産生される
- 1. vasodilation:血管平滑筋の弛緩
- 2. 血小板活性化の全ての段階の拮抗作用(adhesion, aggregation, and degranulation
- 3. 炎症部位への白血球のリクルートメントの減少
- 4. 活性化マクロファージの中でのバクテリア障害物質としての作用
メモ