β2ミクログロブリン
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Japanese Journal
- 非特異炎症マーカー,腫瘍マーカーとしてのβ2-ミクログロブリン (β2-ミクログロブリン--その多様な病因,病態と検査アプローチ)
- MHCクラス1抗原とシナプス可塑性 (β2-ミクログロブリン--その多様な病因,病態と検査アプローチ)
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- あらゆる細胞で産生されるが、血中のβ2ミクログロブリンは主としてリンパ系組織に由来 する。 β2ミクログロブリンは腎糸球体で濾過された後、主として近位尿細管でその99.9 %が再吸収され、残りが尿中に排泄されるため、正常では尿中には<200μg/gCrea ...
- 2011年8月5日 ... β2ミクログロブリン(β2MG)は免疫機能、人の身体に自然に備わっている病気を予防 する力である、自然治癒力を活発にする物質の一役を担っている物体で、100個の アミノ酸から構成される分子量11800ダルトンの低蛋白質である。
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★リンクテーブル★
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- 42歳の女性。 1か月前からの全身倦怠感と高血圧とを主訴に来院した。 36歳時にうつ病との診断で抗不安薬と抗うつ薬とを処方され、継続して服用していた。 1年前からめまいがあり、友人の勧めで様々なサプリメントや漢方薬を服用していたという。 3か月前の健康診断では、血圧124/74mmHg、尿蛋白(-)、尿潜血(-)、クレアチニン0.8mg/dlであった。
- 身長158cm、体重52kg。体温36.2℃。脈拍96/分、整。血圧162/102mmHg。呼吸数16/分。眼瞼結膜は蒼白である。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟である。下腿に浮腫を認めない。
- 尿所見:蛋白2+、潜血3+。血液所見:赤血球241万、 Hb7.0g/dl、 Ht21%、白血球7,000、血小板21万。血液生化学所見:総蛋白6.2g/dl、アルブミン2.9g/dl、尿素窒素46mg/dl、クレアチニン6.9mg/dl、尿酸6.1mg/dl、 Na135mEq/l、 K4.5mEq/l、 Cl102mEq/l。 CRP0.5mg/dl。腎生検のPAS染色標本(別冊No. 17)を別に示す。
- この患者の検査所見として考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106A042]←[国試_106]→[106A044]
[★]
- 66歳の女性。倦怠感と腰痛とを主訴に来院した。半年程前から倦怠感があり徐々に増惑していたが、昨夕から急に腰痛を生じた。意識は清明。身長165cm、体重58kg。体温35.8℃。脈拍88/分、整。血圧128/76mmHg。肝・脾を触知しない。尿所見:蛋白1+、糖(-)。血液所見:赤血球 320万、Hb 9.8g/dl、Ht 30%、網赤血球 1.2%、白血球 6,300(桿状核好中球4%、分葉核好中球56%、好酸球3%、好塩基球1%、単球4%、リンパ球32%)、血小板 13万。血液生化学所見:血糖 96mg/dl、総蛋白 9.8g/dl、アルブミン 3.4g/dl、尿素窒素 38mg/dl、クレアチニン 2.1mg/dl、尿酸 8.2mg/dl、総コレステロール 212mg/dl、トリグリセリド 120mg/dl、総ビリルビン 1.0mg/dl、直接ビリルビン 0.4mg/dl、AST 28IU/l、ALT 32IU/l、LD 280IU/l(基準176-353)、Na 142mEq/l、K 4.2mEq/l、Cl 102mEq/l、Ca 10.4mg/dl、P 4.0mg/dl。血清蛋白電気泳動検査結果(別冊No.14)を別に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [104A032]←[国試_104]→[104A034]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [102B027]←[国試_102]→[102B029]
[★]
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[★]
- 英
- beta2 microglobulin, β2-microglobulin, β2-m, BMG, β2-MG
- 同
- β2-ミクログロブリン
- 関
- ミクログロブリン
- すべての有核細胞の歳病表面に存在 (LAB.489)
- HLA class I抗原のL鎖を構成 (LAB.489)
- 基準範囲:0.8~2.0 mg/l(血清), 11-253μg/日/l (LAB.489)
- 透析アミロイドーシスの原因となる。
- 近位尿細管で99.9以上が再吸収され、異化される。血中には戻ってこない?。尿中には分泌されない。
- 尿細管障害では尿中にβ2ミクログロブリンが出現するので、尿細管障害の指標となる。
- 腎不全では血中BMG増加、尿細管障害では尿中BMG増加 (LAB.489)
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- 英
- β-globulin, β globulin beta-globulin beta globulin
- ラ
- β globulinum
- 同
- β分画 beta fraction
- 関
- 血中で小腸から吸収したビタミンB12と結合し、組織に運ぶ (SPC. 280)
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3
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- 英
- globulin (Z)
- 商
- ヴェノグロブリン、ガンマーグロブリン、ガンマガード、ガンマグロブリン、グロブリン、グロベニン、サイモグロブリン、サングロポール、ゼットブリン、テタノセーラ、テタノブリン、テタノブリンIH、ヒスタグロビン、ベニロン、ヘパトセーラ、ヘブスブリン、ヘブスブリンIH、ポリグロビン、乾燥HBグロブリン、乾燥はぶ抗毒素、乾燥まむし抗毒素、抗Dグロブリン、抗D人免疫グロブリン、抗HBs人免疫グロブリン、破傷風グロブリン
- 関
- アルブミン、フィブリノーゲン
機能 (PT.234)
- α1-グロブリン
- α2-グロブリン
- ビタミンやホルモンを運搬
- α2-グロブリンの一種であるハプトグロビンは溶血により生じたヘモグロビンを捕捉し、尿細管の閉塞を防ぐ
- βグロブリン
- γグロブリン
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- 英
- microglobulin
[★]
- 英
- micro
- 関
- 微小、マイクロ
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- 英
- log
- 関
- 記録、対数