- 英
- phenacetin
- ラ
- phenacetinum
- 同
- アセトフェネチジン acetophenetidin
- 関
-
-
- Para-Aminophenol Derivatives: acetaminophen
- Acetaminophen (paracetamol; N-acetyl-p-aminophenol; TYLENOL, others) is the active metabolite of phenacetin, a so-called coal tar analgesic. (Due to its association with analgesic nephropathy, hemolytic anemia, and perhaps bladder cancer, phenacetin is no longer available for medicinal purposes.)
WordNet
- a white crystalline compound used as an analgesic and also as an antipyretic (同)acetphenetidin, phenacetin
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/05/14 14:42:10」(JST)
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フェナセチン
|
IUPAC命名法による物質名 |
N-(4-Ethoxyphenyl)acetamide |
臨床データ |
胎児危険度分類 |
unknown |
法的規制 |
unknown |
投与方法 |
unknown |
薬物動態的データ |
生物学的利用能 |
unknown |
血漿タンパク結合 |
unknown |
代謝 |
unknown |
半減期 |
unknown |
識別 |
CAS登録番号 |
62-44-2 |
ATCコード |
N02BE03 |
PubChem |
CID 4754 |
DrugBank |
EXPT03306 |
ChemSpider |
4590 |
UNII |
ER0CTH01H9 |
KEGG |
D00569 |
ChEMBL |
CHEMBL16073 |
化学的データ |
化学式 |
C10H13NO2 |
分子量 |
179.216 g/mol |
|
InChI
-
InChI=1S/C10H13NO2/c1-3-13-10-6-4-9(5-7-10)11-8(2)12/h4-7H,3H2,1-2H3,(H,11,12)
Key:CPJSUEIXXCENMM-UHFFFAOYSA-N
|
物理的データ |
密度 |
1.24 g/cm3 |
融点 |
134 °C (273 °F) (decomposes) |
フェナセチン(英:Phenacetin)は、かつて広く使用されていた鎮痛剤であるが、その副作用のためにその使用が控えられている。長期に大量を服用した場合の腎障害や腎盂・膀胱腫瘍の発生リスクの増大等が指摘されている[1]。
日本薬局方からは2003年の第十四改正第一追補によって削除され[2]、現在は、オキシドールの添加物として用いられる他[3]、試薬としての使用にとどまる[4]。
脚注
- ^ “医療用フェナセチン含有医薬品の濫用対策としての供給停止について”. 厚生労働省 (2001年4月19日). 2011年2月28日閲覧。
- ^ 「まえがき」『第十四改正日本薬局方』(PDF) 厚生労働省、2003年1月1日、p.(9)。2011年2月28日閲覧。
- ^ “医療用医薬品の添付文書情報”. 医薬品医療機器総合機構. 2011年2月28日閲覧。
- ^ 「一般試験法9.41試薬・試液」『第十五改正日本薬局方』(PDF) 厚生労働省、2006年4月1日、p.215。2011年2月28日閲覧。
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- アセトアミノフェン小児用ドライシロップ剤の味覚評価(苦味マスキングに関する評価 第1報)
- 加賀谷 隆彦,井上 岳,綾 美咲,松本 かおり,長谷川 哲也,秋元 雅之,厚田 幸一郎,杉林 堅次
- 薬剤学 = The archives of practical pharmacy 68(4), 281-289, 2008-07-01
- … APAPはアセトアニリド及びフェナセチンの主要代謝物で, それらの解熱鎮痛効果の活性本体と考えられている. …
- NAID 10024592660
- ニューメチレンブルー/アクリジンオレンジ染色法を用いたラット骨髄におけるフェナセチンの小核誘発作用について
- 杉原 忠一,澤田 繁樹,羽倉 昌志,内田 加奈子,堀 雄二,野々垣 泰,青木 豊彦
- 環境変異原研究 27(3), 171-175, 2005-11-30
- In the rat micronucleus test, it was reported that phenacetin induced micronuclei in peripheral blood, but not in bone marrow. In this study, we used the new methylene blue/acridine orange (N/AO) stai …
- NAID 110002548852
- 薬と食の相互作用(43)(2)薬と食・嗜好品の出会いで起こる治療の失敗(1)薬の解毒促進から薬理効果がダウン(e)薬と炭火焼きビーフ
- 小島 圭太郎,玉木 正義,前田 真一,堀 武,西野 好則,出口 隆
- 泌尿器科紀要 48(5), 293-296, 2002-05
- … 65歳女.慢性頭痛のためセデス末(フェナセチン含有量400mg/包)を内服していたが,その後,市販薬のセデスA錠(フェナセチン含有せず)に内服変更していた.又,近医の処方によりサリイタミン(フェナセチン含有量250mg/包)2包/日を内服していた.通算のフェナセチン総摂取量は約8kgであった.無症候性肉眼的血尿で受診した.DIPにより左腎盂腫瘍と診断した.左腎盂尿管全摘 …
- NAID 120002142292
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- 腎障害」・「膀胱ガン」の恐れ 「頭痛・歯痛などの鎮痛剤として使われている解熱鎮痛剤「 フェナセチン」を長期に大量使用した場合、 (1)重い腎障害や (2)膀胱 ... フェナセチンは 1982年以降、大衆薬として販売されておらず、現在は医師による処方のみ。同省では、 ...
- 解熱鎮痛剤のフェナセチンは、これまで主にサリドンやセデスG などの医療用ピリン系 製剤に配合されていました。しかし、今春 フェナセチン含有製剤を長期連用していた患者 で腎・泌尿器系障 害の副作用報告が相次いだことを受け、厚生労働省が同剤の供 給 ...
- 世界大百科事典 第2版 フェナセチンの用語解説 - 19世紀末に行われたアセトアニリド の改良研究により発見された歴史の古い解熱・鎮痛薬であるが,副作用が比較的少ない ので現在まで命脈を保って使われている。副作用の点からみると,この薬物が生体内 ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
「純生」オキシドール
組成
2:34.01)2.5?3.5W/V%を含む。
添加物としてフェナセチンを含む。
効能または効果
- 創傷・潰瘍の殺菌・消毒、外耳・中耳の炎症、鼻炎、咽喉頭
炎、扁桃炎などの粘膜の炎症、口腔粘膜の消毒、
齲窩及び根管の清掃・消毒、歯の清浄、口腔の洗口。
- 創傷・潰瘍:原液のままあるいは2?3倍希釈して塗布・洗
浄する。
- 耳鼻咽喉:原液のまま塗布・滴下あるいは2?10倍(耳科
の場合、ときにグリセリン、アルコールで希釈する)希釈して
洗浄、噴霧、含嗽に用いる。
- 口腔:口腔粘膜の消毒、齲窩及び根管の清掃・消毒、歯の
清浄には原液又は2倍希釈して洗浄・拭掃する。口内炎の
洗口には10倍希釈して洗口する。
重大な副作用
空気塞栓
に異常を認めた場合など空気塞栓が疑われる症状がみら
れた場合は、速やかに使用を中止し、適切な処置を行うこ
と。
薬効薬理
- 組織に塗布するとカタラーゼによって速やかに分解して泡
がでるので、殺菌作用の持続時間は短い。発泡による機械
的浄化作用がある。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- renal cell carcinoma RCC
- 同
- Grawiz腫瘍 グラヴィッツ腫瘍 Grawitz tumor
- 関
- 腎癌、腎臓、腫瘍
疫学
- 腎腫瘍の85%を占める (EPT.221)
- 転移のある人が3割
- 40-70歳代に多発 50-60歳(SURO.237)
- 男女比=2-3:1 (YN.E-84)
病因
- 遺伝子異常:VHL遺伝子の変異
- 癌原物質:タバコ、砒素、石綿、カドミウム、殺虫剤、真菌毒素
リスクファクターと相対危険度
- VHL病:100 ← VHL病の40%の症例で腎細胞癌を見る
- 透析患者:32 ← 長期透析患者では後天性嚢胞性腎疾患が見られ、これに合併しやすい
- 肥満:3.6
- 喫煙:2.3
- 高血圧:1.4
- ドライクリーニング:1.4
- 利尿薬常用者:1.3
- フェナセチン中毒:1.1
由来
分類
- 悪性-腎細胞癌 renal cell carcinoma
- 1. 淡明細胞癌 clear cell carcinoma ← RCCの3/4を占める(APT.260)
- 2. 顆粒細胞癌 granular cell carcinoma
- 3. 嫌色素細胞癌 chromophobe cell carcinoma
- 4. 紡錘細胞癌 spindle cell carcinoma ← 予後不良
- 5. 嚢胞随伴性腎細胞癌 cyst-associated renal cell carcinoma
- 6. 乳頭状腎細胞癌 papillary renal cell carcinoma ← 予後は比較的良好
病理
- 組織由来は近位尿細管上皮であり、一部に髄質集合管由来の物がある(YN.E-84)
- 異型性は軽度。
- 肉眼的所見は黄色、分葉、出血、偽膜、血管に富む、脂肪分に富む
- 血管性間質に被胞される→血行性転移しやすい
- 腫瘍細胞の細胞質は明るくぬける→脂肪と糖原が多いから
- 腎静脈内を発育し、下大静脈、右心房まで伸展する腫瘍塞栓を見ることがある。
症状
- 3主徴がそろうのは5%以下。実質に腫瘍ができるため、初期には症状がほとんど無い。
- 無症状で健康診断・人間ドックで見つかることが3割弱、他疾患治療中に見つかるのが5割弱。 → ほとんど気づかれない
- 血尿:40-50% (無症候性肉眼的血尿)
- 疼痛:10-40%
- 腹部腫瘤:20-40%
- 精索静脈瘤、発熱(10-20%)、全身倦怠感、体重減少、貧血(15-40%)、高血圧(15-40%)、転移症状
検査
診断
画像診断
- 最初にエコー、次にCT
- 腎の変形、腫瘍輪郭の不整、中心部エコー像の変形、可動性の制限、静脈腫瘍血栓像
- 診断上最も重要
- 造影CTでは腫瘍は造影早期に造影され、内部が不均一に造影される。 ← 腎臓より弱く造影される
- 腫瘍の有無と病気診断(静脈内腫瘍塞栓の有無、後腹膜リンパ節、隣接臓器への浸潤、多臓器への転移の有無)
[show details]
- 腫瘍血栓の進展の高さを診断するのに有用
- 腎細胞癌は下大静脈、腎静脈に腫瘍血栓を作る
臨床病気分類
- (腎癌取扱い規約 第3版 日本泌尿器科学会・日本病理学会・日本医学放射線学会/編 1999年金原出版(株) 東京)
- TX 原発腫瘍の評価が不可能
- T0 原発腫瘍を認めない
- T1 最大径が7.0cm以下で、腎に限局する腫瘍
- T1a 最大径が4.0cm以下で、腎に限局する腫瘍
- T1b 最大径が4.0cmを越えるが7.0cm以下で、腎に限局する腫瘍
- T2 最大径が7.0cmを越え、腎に限局する腫瘍
- T3 腫瘍は主静脈内に進展、または副腎に浸潤、または腎周囲脂肪組織に浸潤するが、Gerota筋膜を越えない
- T3a 腫瘍は副腎または腎周囲脂肪組織または腎洞脂肪組織に浸潤するが、Gerota筋膜を越えない
- T3b 腫瘍は腎静脈または横隔膜下までの下大静脈内に進展する
- T3c 腫瘍は横隔膜を越える下大静脈内に進展する
-
- NX 所属リンパ節の評価が不可能
- N0 所属リンパ節転移なし
- N1 1個の所属リンパ節転移
- N2 2個以上の所属リンパ節転移
-
- MX 遠隔転移があるかどうか評価不能
- M0 遠隔転移なし
- M1 遠隔転移あり
転移臓器
- 腎癌の剖検時の転移臓器と頻度
- 肺:50-60%
- 骨:30-40%
- リンパ節:30-55%
- 肝臓:20-40%
- 脳:5-8%
- 副腎:20-25%
- 対側腎:10-20%
治療
- 診断は画像診断のみ
- 組織診をしない→禁忌:転移したら有効な治療方法がないから(薬物療法はほとんど効かない)
- 既存の悪性腫瘍薬や放射線に抵抗性!!
- 1.手術療法、2.動脈塞栓術、3.免疫療法、4.分子標的薬
1.手術療法、
- 開放手術、体腔鏡(腹腔鏡、後腹膜鏡)、体腔鏡補助
- 到達法:経腹的が今のところ一般的:「経腰的」-腰部斜切開で後腹膜に入る、「経腹的」-腹腔を開く、「経胸腹的」-胸腔、腹腔共に開く
術式
- 腎動脈を処置、Georta筋膜ごと腎、周囲脂肪識、副腎をまとめて摘出 ← 経腰的だと腎門までの距離が長く適さない
- 腎部分切除術
- 核出術
- 追加の術式:リンパ節郭清(リンパ節転移が疑われる例に関しては推奨される(参考1))、腫瘍血栓摘除術(下大静脈腫瘍血栓を有する患者で、所属リンパ転移、遠隔転移を認めない例に対して推奨される(参考1))
進行期、病期別
- 参考1
- I期:T1a(腫瘍径4cm以下)であれば腎部分切除術が推奨される。
- I,II期:腹腔鏡下での腎摘除術が推奨される。
- M1:転移巣があっても、PSが良好でインターフェロンが可能な例では腎摘除術が推奨される。また、転移巣を有する患者で、PSが良好かつ転移巣が切除可能であれば、転移巣に対する外科治療が推奨される。
2.動脈塞栓術
3.免疫療法
- マクロファージの貪食作用増強、MHC class I分子発現増強
- 奏効率は10-15%程度
- 副作用:食欲不振、全身倦怠感、発熱、うつ症状
- T細胞の増殖、サイトカイン(IL-1, IL-6, INF-γ)の分泌誘導
- 奏効率は10-15%程度
4.化学療法(分子標的薬)
- いずれも完全寛解には至らない
- スニチニブ:部分寛解が5割弱。
- ソラフェニブ:部分寛解が1割。病状安定率が7割
- 副作用:手足症候群(疱疹など)、脱毛、骨髄抑制、下痢、高血圧、心血管系障害、甲状腺機能障害など
予後
- Robson分類による5年生存率
- Stage1:70-90%
- Stage2:60-70%
- Stage3:30-60%
- Stage4:10-30%
腎への転移 (1983-1985年日本病理解剖統計)
- 原発部位:リンパ系(30.0%)、精巣(28.6%)、骨髄(27.4%)、副腎(25.7%)、後腹膜(22.5%)、皮膚(20.5%)、対側腎(19.3%)、肝臓(19.0%)
参考
- http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0057/1/0057_G0000158_GL.html
- http://ganjoho.jp/public/cancer/data/renal_cell.html
- 4. 財団法人国際医学情報センター:がん Info / 腎細胞がん
- http://www.imic.or.jp/cancer/c2027.html
国試
[★]
- 英
- bladder carcinoma, bladder cancer, cystocarcinoma
- 関
- 腫瘍、膀胱腫瘍、膀胱
概念
疫学
- 50歳代以降に発生しやすい。
- 日本では移行上皮癌が多い
- 中国、ザンビアでは別の型の膀胱癌が多い→環境要因が関わっている。
- 乳頭状に内腔に増殖
- 腺癌にも扁平上皮癌にも変化しうる
リスクファクター
- 3. その他(40歳以上の男性、肉眼的血尿、泌尿器科系疾患、排尿刺激症状、尿路感染の既往、骨盤放射線照射歴、喫煙)
- 喫煙:喫煙者は非喫煙者の2-10倍相対危険度が高い。また、膀胱癌の30-40%は喫煙が原因と考えられている。(SURO.246)
リスク分類
- EAUガイドライン
- http://www.uroweb.org/fileadmin/tx_eauguidelines/2009/Full/TaT1_BC.pdf
- NCCNガイドライン
- http://www.nccn.org/professionals/physician_gls/PDF/bladder.pdf
- 登録が必要
EAUガイドラインの筋層非浸潤性膀胱癌のスコア化
因子
|
再発スコア
|
進展スコア
|
腫瘍数
|
単発
|
0
|
0
|
2-7個
|
3
|
3
|
8個以上
|
6
|
3
|
腫瘍サイズ
|
<3cm
|
0
|
0
|
≧3cm
|
3
|
3
|
再発歴
|
初発
|
0
|
0
|
≦1再発/年
|
2
|
2
|
>1再発/年
|
4
|
2
|
T因子
|
Ta
|
0
|
0
|
T1
|
1
|
4
|
併発CIS
|
なし
|
0
|
0
|
あり
|
1
|
6
|
異型度(1973WHO)
|
G1
|
0
|
0
|
G2
|
1
|
0
|
G3
|
2
|
5
|
合計スコア
|
0~17
|
0~23
|
- 再発スコア値 0:低リスク、1-9:中リスク、10-17:高リスク
- 進展リスク値 0:低リスク、2-6:中リスク、7-23:高リスク
計算ソフト
- http://www.eortc.be/tools/bladdercalculator/
- 使いづらい
TNM分類
- TX 原発腫瘍が評価されていないとき
- T0 腫瘍なし
- Tis 上皮内癌(CIS)
- Ta 浸潤なし
- T1 粘膜下結合組織までの浸潤
- T2 筋層浸潤があるもの
- T2a: 筋層の半ばまでの浸潤
- T2b: 筋層の半ばを越えるもの
- T3a: 顕微鏡的浸潤
- T3b: 肉眼的(壁外に腫瘤があるもの)
- T4 腫瘍が以下のいずれかに浸潤するもの:前立腺、子宮、膣、骨盤壁、腹壁
- T4a: 前立腺、子宮あるいは膣への浸潤
- T4b: 骨盤壁あるいは腹壁への浸潤
- NX 所属リンパ節が評価されていないとき
- N0 所属リンパ節転移なし
- N1 2cm以下の1個の所属リンパ節転移を認める
- N2 2cmを超え5cm以下の1個の所属リンパ節転移、または5cm以下の多数個の所属リンパ節転移を認める
- N3 5cmを超える所属リンパ節転移を認める
- MX 遠隔転移の有無不詳
- M0 遠隔転移なし
- M1 遠隔転移あり
所属リンパ節
検査
[show details]
- 乳頭様の増殖をしている、おそらく筋層に浸潤していない腫瘍。上皮内癌と違って筋層浸潤しにくい。
治療
- CIS → 問題となるのは、膀胱鏡下で正常な粘膜と区別できないこと(参考6,8)。このためTUR-Btが1st lineとはならないと思う。
- BCG膀胱内注入療法:月に1回、6-8週間。日本で用いられているBCG株は東京株とコンノート株。再発した場合には2nd line BCG注入療法を行う。無効の場合には膀胱全摘術を考慮する。(参考1)
- 男性:膀胱、周囲組織、前立腺、精嚢、(尿道再発リスクが高いとき)尿道
- 女性:膀胱、周囲組織、尿道、(子宮、膣の前壁、卵巣を含めることがある)
- 骨盤内臓器:(適応があれば)骨盤内臓器摘除
- 下部尿管:尿路変更に必要な長さを残し摘出
- 骨盤リンパ節郭清:所属リンパ節(内腸骨リンパ節、外腸骨リンパ節、閉鎖リンパ節)
- 尿路変更:回腸導管、新膀胱造設術
参考
- http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0076/1/0076_G0000211_GL.html
- http://ganjoho.ncc.go.jp/public/cancer/data/bladder.html
- 3. 膀胱癌 - 診療ガイドラインについて - 医療関係者の方へ - 香川県立中央病院
- http://www.chp-kagawa.jp/ganshinryou/boukougan.pdf
- http://www.chp-kagawa.jp/docs/boukougan.pdf
- 5. eMedicine - Carcinoma In Situ of the Urinary Bladder
- http://emedicine.medscape.com/article/444061-overview
- 6. 大阪府立成人病センター 治療実績〔膀胱がんの解説〕
- http://www.mc.pref.osaka.jp/kabetsu-shoukai/hinyouki/setsumei/boukougansetsumei.htm
- 7. [charged] Treatment of non-muscle-invasive bladder cancer - uptodate [1]
- 8. [charged] Clinical presentation, diagnosis, and staging of bladder cancer - uptodate [2]
国試
[★]
- 英
- 腎盂癌 renal pelvic cancer
- 尿管癌 ureter cancer, ureteric cancer
- 関
- 腎 尿路の腫瘍
疫学
- 50-70歳に多
- 男女比は2-4:1と男性に多い
- 腎盂腫瘍は腎腫瘍の約10%を占める
- 尿路上皮癌の4-5%
病因
-
- 2-naphthylamine
- benzidine
病理
- 移行上皮癌(90%)、扁平上皮癌(3-10%)、腺癌や未分化癌(1%以下)
- 2. 多中心性で膀胱にも発生する (2割程度の症例で膀胱に併発)
症状
- 無症候性血尿
- 側腹部痛(血塊や腫瘍組織による尿路閉塞のため)
- 側腹部腫瘤形成
診断
- :陽性率は40-60%なので、腫瘍を疑った場合しつこくやる
治療法
- 1. 根治的手術療法:腎尿管全摘除兼膀胱部分切除術
- 2. 保存的手術療法:開放手術、内視鏡手術
- 再発するので、結局1.をやらざるを得ないことが多いらしい
予後
- 表在性腫瘍は予後良好で、浸潤性腫瘍は予後不良
- 扁平上皮癌は予後不良
- 異型度、浸潤度どちらも5年生存率に影響する。
- 尿管は筋層が薄く、浸潤しやすいので、尿管癌が見つかった場合、浸潤度はT2以降である。
[★]
- 英
- chronic interstitial nephritis, CIN
- 同
- 慢性尿細管間質性腎炎 chronic tubulointerstitial nephritis
- 関
- 間質性腎炎
原因
- hereditary renal diseases
[★]
- 英
- methemoglobinemia
- 同
- MetHb血症
- 関
- 遺伝性メトヘモグロビン血症、メトヘモグロビン
定義
- メトヘモグロビンが約15g/L以上に増加し、チアノーゼに始まり、呼吸困難、頭痛、めまいなどを呈する病態。
- MetHbが1%以上に増加した病態
病因
- a) 酵素の欠損によりメトヘモグロビンを還元できない:NADHシトクロム還元酵素欠損:methemoglobin reductase, NADP diaphorase
- b) ヘムをferric stateに安定化できないヘモグロビン:Hb M Iwata(α87His→Tyr)
- a) 過酸化物による(亜硝酸ナトリウム、ニトログリセリン、サルファ剤、ニトロベンゼンなど)
- アセトアニリド、フェナセチン
病態生理
- HIM.640
- メトヘモグロビンは酸素との親和性が高く酸素運搬能がない → >50-60%以上で致死的
- メトヘモグロビンはbluish-brown muddy colorを呈しており、cyanosisに似る → メトヘモグロビン血症ではチアノーゼ様に見えやすい、ということか
治療