ポリスチレンスルホン酸
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2017/12/08 23:40:00」(JST)
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カリメートは血清カリウム除去剤の商品名。一般名ポリスチレンスルホン酸カルシウムを含む製剤で、何らかの原因によって起きた、または起こるであろうと予見された高カリウム血症に用いられる。
目次
- 1 剤形
- 2 概要
- 3 作用機序
- 4 適応
- 5 使用上の注意
- 6 処方例
- 7 外部リンク
剤形
概要
作用機序
ポリスチレンスルホン酸カルシウム(カルシウム型レジン)は、消化・吸収されることなく、腸管内(主に結腸)でカルシウムはレジンから乖離し、消化管内容物のカリウムイオンがレジンに結合し、レジンはイオンを交換した状態のまま排泄される。結果として、体内の総カリウム量を減少させ、高カリウム血症を改善させる。
適応
急性及び慢性腎不全に伴う高カリウム血症
使用上の注意
- 便秘を増悪させ、腸閉塞・腸管穿孔を起こすことがある。
- 副甲状腺機能亢進症,多発性骨髄腫など高カルシウム血症では、交換されたカルシウムにより交換されたが増悪することがある。
処方例
- 経口投与
- 注腸投与
- 一回30gを、水または2%メチルセルロース溶液100mLに懸濁して注腸する。
外部リンク
- 興和創薬株式会社
- 日研化学株式会社
- 医薬品医療機器情報提供ホームページ
- 薬のしおり by くすりの適正使用協議会
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 血液透析患者におけるアーガメイト^[○!R]ゼリーおよびカリメート^[○!R]の比較検討
- 高嶋 孝次郎,水野 賀夫,有田 光一,五十嵐 茂幸,潮木 保幸
- 医療薬学 30(9), 584-587, 2004-09-10
- Population/Method : Thirteen hemodialysis patients, who had received more than 3 months of Kalimate (KAL), a powdered preparation of calcium polystyrene sulfonate (PS-Ca), were enrolled in this test. …
- NAID 110001166842
- P-108 カリメート[○!R]からの切換えにおけるアーガメイト[○!R]ゼリーの有用性に対する評価
- ポリスチレンスルホン酸カルシウム (カリメート) により発症したと考えられる直腸穿孔の一例
Related Links
- カリメートとは?ポリスチレンの効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べられる( おくすり110番:薬事典版)
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
カリメートドライシロップ 92.59%
組成
成分・含量
- 1g中 日局ポリスチレンスルホン酸カルシウム925.9mg
添加物
- アスパルテーム(L-フェニルアラニン化合物)、カルメロースNa、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース
禁忌
効能または効果
- 急性および慢性腎不全に伴う高カリウム血症
- 通常成人1日16.2〜32.4g(ポリスチレンスルホン酸カルシウムとして1日15〜30g)を2〜3回に分け、その1回量を水30〜50mLに懸濁し、経口投与する。なお、症状により適宜増減する。
慎重投与
- 便秘を起こしやすい患者〔腸閉塞、腸管穿孔を起こすおそれがある。〕
- 腸管狭窄のある患者〔腸閉塞、腸管穿孔を起こすおそれがある。〕
- 消化管潰瘍のある患者〔症状を増悪させるおそれがある。〕
- 副甲状腺機能亢進症の患者〔イオン交換で血中カルシウム濃度が上昇するおそれがある。〕
- 多発性骨髄腫の患者〔イオン交換で血中カルシウム濃度が上昇するおそれがある。〕
重大な副作用
- 腸管穿孔、腸閉塞(頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行うこと。これらの病態を疑わせる高度の便秘、持続する腹痛、嘔吐等の異常が認められた場合には、投与を中止し、聴診、触診、画像診断等を実施し、適切な処置を行うこと5)。
薬効薬理
薬理作用
- 本剤は試験管内においてポリスチレンスルホン酸カルシウム1gあたり平均すると64.2mg(1.64mEq)のカリウムと交換した8)。
- 全腎摘出高カリウム血症モデル(ラット)を用いて、本剤投与群、非投与群の比較を行った結果、本剤投与群に有意(p<0.01)な血清カリウム低下作用が認められた8)。
作用機序
- 経口投与後、消化・吸収されることなく、腸管内ことに結腸付近で、本剤のカルシウム・イオンと腸管内のカリウム・イオンが交換され、ポリスチレンスルホン酸樹脂としては何ら変化を受けることなしに、そのまま糞便中に排泄される。その結果腸管内のカリウムは体外へ除去される。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- ポリスチレンスルホン酸カルシウム
(Calcium Polystyrene Sulfonate)
性状
- 微黄白色〜淡黄色の粉末で、におい及び味はない。
水、エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
★リンクテーブル★
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商品
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- 英
- polystyrene sulfonate
- 化
- ポリスチレンスルホン酸ナトリウム sodium polystyrene sulfonate、 ポリスチレンスルホン酸カルシウム calcium polystyrene sulfonate
- 商
- アーガメイト、エクスメート、カリエード、カリエードプラス、カリセラム、カリメート、(ポリスチレンスルホン酸ナトリウム)ケイキサレート、ポスカール、ミタピラリン
[★]
- 英
- calcium polystyrene sulfonate
- 商
- アーガメイト、エクスメート、カリエードプラス、カリエード、カリセラム、カリメート、ポスカール、ミタピラリン
- 関
- ポリスチレンスルホン酸、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム、ケイキサレート
- 関
- その他の循環器官用薬