- 英
- α2-globulin, α2-Gl
- 同
- α2-グロブリン
- 関
- グロブリン
成分
異常値と疾患
- ハプトグロビンとセルロプラスミンは急性期蛋白
- α2マクログロブリン:ネフローゼ症候群で上昇。分子量725 kDaのホモ四量体であり、相対的にα2グロブリン分画が増加
- 重症肝疾患ではハプトグロビンとセルロプラスミン
- 溶血性疾患ではハプトグロビン,ウィルソン病ではセルロプラスミン
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2019/06/24 16:46:27」(JST)
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αグロブリン(α globulin)は、血漿中の球状タンパク質のグループの一つで、アルカリまたは電荷を持つ溶液において非常に流動性が大きい。
例
α1グロブリン
- α1-アンチトリプシン(α1-antitrypsin)
α2グロブリン
- ハプトグロビン(Haptoglobin)
- α2-マクログロブリン(α2-macroglobulin)
- セルロプラスミン(Ceruloplasmin)
- チロキシン結合グロブリン(Thyroxine-binding globulin)
関連項目
|
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- 2. Anesthesia and cancer recurrenceanesthesia and cancer recurrence [show details]
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- 3. Staphylococcal scalded skin syndromestaphylococcal scalded skin syndrome [show details]
…most patients. Case reports describe rapid improvement following the addition of intravenous immune globulin or plasma exchange in patients with severe disease; however, data are insufficient to confirm efficacy…
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- 5. Anesthesia for noncardiac surgery in adults with a ventricular assist deviceanesthesia for noncardiac surgery in adults with a ventricular assist device [show details]
…ultimately ejected by a left-sided VAD . Thus, increases in PVR due to hypoxemia, hypercarbia, pain, alpha-agonist vasopressors, hypothermia, and/or acidosis should be avoided. Also, although adequate preload…
Japanese Journal
- ヒト血清への界面活性剤SDSの影響--セルローズアセテート膜電気泳動像の観察
- 重田 美智子
- 大阪教育大学紀要 2 社会科学・生活科学 51(1), 1-8, 2002-09
- … アルブミン, γグロブリンおよびα2グロブリン分画は, 界面活性剤SDS濃度0.5%までは分画像に変化は認められないが, 1%に達するとアルブミン分画は相当の影響をうけγ分画も明瞭な変化が認められる。 …
- NAID 110000119241
- 多発性骨髄腫経過中に合併した<I>Plesiomonas shigelloides</I> 敗血症の1例
- 保坂 誠,栗田 庄八,鈴木 典子,三井田 努,真田 雅好,塚田 恒安,重野 直也
- 感染症学雑誌 59(11), 1154-1158, 1985
- … また, 患者血清について分離菌株にたいする凝集素価を調べたところ, 発症前に8倍以下あったものが, 経過後に最高128倍に達した.<BR>突然の発熱のほかには敗血症症状を呈さなかったが, 白血球核左方移動, 中毒顆粒の出現, α2グロブリンの増加などを考え併せて本菌による敗血症と診断した.<BR>各種抗生剤の本分離菌株に対する最小発育阻止濃度 (μg/ml) は次のとおりであった. …
- NAID 130004329010
- 肺小細胞がん手術例における治療成績と病態因子に関する検討
- 藤村 重文,仲田 祐,赤荻 栄一,近藤 丘,山内 篤,半田 政志,岡部 健,塩ノ崎 文博,大貫 恭正,橋本 邦久
- 肺癌 23(1), 23-31, 1983
- … 全例死亡した.21例には術後遠隔転移が明らかであった.<BR>Non-oat cell群ではI・II期の6例が2年以上生存し, 13.6%が3年以上生存した.肺小細胞癌治療においてはnon-oat cell群に対する外科療法は意義あるものと考えられる.<BR>肺小細胞癌のtumor doubling timeは67±34日で腺癌のそれとは有意差がみられた.術前血清α2グロブリン値と腫瘤径との間には正の相関がみられ, 術前同値とLDH値の高いものほど予後不良の傾向がみられた. …
- NAID 110003103842
Related Links
- 高値 ネフローゼ症候群 糸球体腎炎 低値 播種性血管内凝固(DIC) 急性膵炎 関節リウマチ アルファ2マクログロブリン欠損症 解説 α2-マクログロブリンは、血清蛋白の電気泳動法ではα2-グロブリン位に分画され、その約80%を ...
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- α1、α2、β、γ(ガンマ)の4つですね。 なかでもγ-グロブリンというのは 聞いたことがあるのではないでしょうか。 蛋白分画ではこれにアルブミンを加えた、 5種類のタンパクそれぞれの割合を見ていきます。 ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- protein fractionation, PR-F
- 同
- 血清蛋白分画 血清タンパク分画 serum protein fractionation serum protein fraction
- 表:(血漿蛋白)LAB.473 「蛋白分画.xls」
概念
- 血清蛋白は電気泳動法により分画すると、易動度の大きい順にアルブミン、α1、α2、β, γグロブリンの5分画に分かれる。これらの分画が蛋白分画と呼ばれる?
Alb
α1分画
α2分画
β分画
β-γ分画
- 血漿蛋白分画では出現する。
γ分画
-
血漿蛋白分画
- LAB.474
基準値
泳動の方向
|
分画
|
出典不明
|
2007年後期血液
|
覚えやすく
|
+
|
アルブミン
|
60.5-73.2%
|
4.9- 5.1 g/dL
|
60-70%
|
65%
|
↑
|
α1グロブリン
|
1.7-2.9%
|
0.11-0.23 g/dL
|
2-3%
|
2.5%
|
↑
|
α2グロブリン
|
5.3-8.8%
|
0.38-0.73 g/dL
|
5-10%
|
7.5%
|
↑
|
βグロブリン
|
6.4-10.4%
|
0.58-0.62 g/dL
|
7-12%
|
10%
|
-
|
γグロブリン
|
11-21.1%
|
1.15-1.25 g/dL
|
10-20%
|
15%
|
疾患と蛋白分画の変化
[★]
- 英
- haptoglobin、Hp
- 商
- 人ハプトグロビン
- 関
- ヒトハプトグロビン
- α2グロブリン
- 肝臓で合成。
- 基準範囲:19-170 mg/dl (CRM470) (LAB. 487)
- 血管内溶血で生じたヘモグロビンと結合してHb-Hp複合体を形成し、網内系(肝臓など)に輸送して分解されて、鉄は再利用され、ヘムはビリルビンとなる。(OLM.125) ⇔ 血管外溶血:重症例の場合のみ低下
- 健常者におけるハプトグロビンのヘモグロビン結合能は、100-130mg/dlのヘモグロビンと結合できる程度の能力である。これ以上のヘモグロビンが存在する場合、ハプトグロビンは枯渇してしまう。こうなった場合、アルブミン(→メトヘムアルブミン)やヘモペキシン(→Hpx-ヘム複合体)がヘモグロビンと結合することになる。(OLM.126)
臨床関連
- ヘモグロビン尿:血管内溶血などにより血液中のヘモグロビンが増加してハプトグロビンの結合能を超過すると、遊離ヘモグロビンは子宮体で濾過され尿中に排泄され、これがヘモグロビン尿として認められるようになる。(OLM.126)
- ヘモジデリン尿:原尿中のヘモグロビンは尿細管上皮で再吸収・分解され、鉄はヘモジデリンとして尿中に分泌される。(OLM.126)
[★]
- 英
- ceruloplasmin
- ラ
- ceruloplasminum
- 同
- フェロオキシダーゼ ferroxidase
- 関
- 血清銅
- 分子量:132 kDa
- 糖タンパク
- α2グロブリン
- 肝臓で合成
- 銅の運搬に関わる
- 1分子当り6-8原子の銅を含む(臨床検査法提要第32版 p.487)
- 基準値:21-37 mg/dl (臨床検査法提要第32版 p.487)
臨床関連
セルロプラスミン高値
- 感染症、悪性腫瘍(白血病、悪性リンパ腫など)、膠原病(SLE、RAなど)、胆汁うっ滞を伴う肝・胆道疾患など
セルロプラスミン低値
[★]
- 英
- angiotensinogen
- 同
- アンジオテンシノジェン、アンギオテンシノーゲン、アンギオテンシノジェン、アンジオテンシノゲン
- 関
- レニン-アンギオテンシン-アルドステロン系
分類
産生組織
- α2グロブリン分画中
標的組織
作用
分泌の調整
分子機構
[★]
- 英
- α2-macroglobulin, α2-M
- 関
- 分子量 725 kDa
- ホモ4量体
- 各種プロテアーゼの非特異的インヒビター
- 急性期反応タンパク質の一種
- 主に肝臓で合成される。
- α2グロブリン
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3
[★]
- 英
- globulin (Z)
- 商
- ヴェノグロブリン、ガンマーグロブリン、ガンマガード、ガンマグロブリン、グロブリン、グロベニン、サイモグロブリン、サングロポール、ゼットブリン、テタノセーラ、テタノブリン、テタノブリンIH、ヒスタグロビン、ベニロン、ヘパトセーラ、ヘブスブリン、ヘブスブリンIH、ポリグロビン、乾燥HBグロブリン、乾燥はぶ抗毒素、乾燥まむし抗毒素、抗Dグロブリン、抗D人免疫グロブリン、抗HBs人免疫グロブリン、破傷風グロブリン
- 関
- アルブミン、フィブリノーゲン
機能 (PT.234)
- α1-グロブリン
- α2-グロブリン
- ビタミンやホルモンを運搬
- α2-グロブリンの一種であるハプトグロビンは溶血により生じたヘモグロビンを捕捉し、尿細管の閉塞を防ぐ
- βグロブリン
- γグロブリン