- 英
- spinal trigeminal nucleus (KL), nucleus of spinal tract of trigeminal nerve
- ラ
- nucleus tractus spinalis nervi trigemini
- 関
- 三叉神経脊髄路、三叉神経主知覚核、三叉神経中脳路核、三叉神経
- 図：NCUR.136,138,176,179
- 橋-延髄、あるいは橋の下部から第3頚髄(CNUR.176)にかけて下方に長く伸びている。
- 脊髄後角に相当し、特に尾側亜核は脊髄後角と相同な層構造を持ち、触、温・痛覚を伝える。(SP.232)
- 三叉神経支配領域やその周辺領域から発せられる侵害感覚、温度感覚の各情報を広く受け入れている(CNUR.176)。
- 延髄レベルでは後外側に位置している。
- 内側毛帯で交叉(2007年度後期生理学授業プリント 図：CNUR.179)
臨床関連
- ワレンベルグ症候群(延髄外束晶行軍)：脳神経は中脳レベルであるが、神経核は延髄にまで及ぶので、顔面の感覚が障害を受ける。
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
- 1. 三叉神経痛 trigeminal neuralgia
- 2. 成人における脊髄損傷：定義、機序、および放射線学的所見 spinal column injuries in adults definitions mechanisms and radiographs
- 3. 脊髄性筋萎縮症 spinal muscular atrophy
- 4. 脊髄に影響を与える疾患 disorders affecting the spinal cord
- 5. 脊髄障害の解剖学および局在性 anatomy and localization of spinal cord disorders
Japanese Journal
- 急性炎症性疼痛における三叉神経脊髄路核尾側亜核および上部頸髄ニューロンのAMPA受容体サブユニットGluR2とGluR3 C末端の関与
- 宮本 真記子
- 日大歯学 85(2), 87-93, 2011-06
- NAID 40018942386
- 眼窩下神経損傷後に発症する神経因性疼痛に対するastrogliaの関与
- 山本 昌広
- 日大歯学 85(1), 33-37, 2011-03
- NAID 40018827272
- 歯の痛みを科学する(4)侵害受容歯髄ニューロンと中枢機構--神経生理学的特性と痛み
- 岩田 幸一,篠田 雅路,片桐 綾乃
- 日本歯科評論 70(9), 101-106, 2010-09
- NAID 40017267295
Related Links
- 三叉神経根の上行枝は、太い求心性線維として、この核でシナプス結合する。この核は 頭顔部領域からの主として触覚および圧覚入力を受ける。 ③三叉神経脊髄路核. この 核は主感覚核の尾側に続いて脊髄にまで ...
- 三叉神経中脳路核（さんさしんけいちゅうのうろかく、mesencephalic trigeminal nucleus）は、筋肉もしくは骨の位置を感じる固有感覚に関わる中脳の神経核。実際には 神経核というよりも、三叉神経節などのような感覚神経節に相当するが、発生過程で 脳幹に ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
| リンク元 | 「三叉神経核」「spinal trigeminal nuclei」「spinal trigeminal nucleus」「三叉脊髄核」「nucleus tractus spinalis nervi trigemini」 |
| 関連記事 | 「三叉神経」「神経」「脊髄」「脊髄路核」「核」 |
「三叉神経核」
- 三叉神経核は３つに分かれる。
- 後索核に相当
- 深部感覚 ＋ 繊細な(?)触圧覚
- 軸索は、内側毛帯に合流し、視床腹側基底核群の内側に終わる。
- 三叉神経脊髄路核(B.33)。
- 脊髄後角に相当(脊髄の後角が延髄レベルでこの核に置き換わる(B.F-21))
- 軸索は視床腹側基底核や髄板内核などの内側核および網様体に終わる。
- 温覚 ＋ 痛覚 ＋ 粗大な(?)触圧覚
- 三叉神経から起こる繊維は、大部分交差して反対側に達し、一部非交叉性に同側を、それぞれ上行して視床に至る(KL.705)。このような上行性線維束は延髄・脊髄からの上行性線維束である内側毛帯・脊髄毛帯とともに走り、三叉神経毛帯といわれている。
「spinal trigeminal nuclei」
「spinal trigeminal nucleus」
「三叉脊髄核」
「nucleus tractus spinalis nervi trigemini」
「三叉神経」
- 図：N.116(分布)
概念
- 最も太い神経。知覚線維と運動線維からなる混合性脳神経(KL.642)。
- 知覚線維は集まって知覚根を形成し、運動線維は運動根を形成する(KL.642)。
- 橋の外側縁からから出て、三叉神経節を作り、眼神経、上顎神経、下顎神経に分かれる。
- 顔面、口腔、鼻腔、角膜などの感覚、咀嚼運動を司る。
- 咀嚼筋、外眼筋の自己固有覚にも関与。
核 (B.33)
- 三叉神経核は３つに分かれる。
支配
走行
枝
| CN# | 一般感覚性 | 臓性感覚性 | 特殊感覚性 | 体性運動性 | 臓性運動性 | 鰓弓運動性 | 神経細胞(中枢神経外) | 神経細胞(中脳) | 神経細胞(橋) | 神経細胞(延髄) | 神経細胞(脊髄) | ○-< 節後ニューロン | 頭蓋からの出口 | 分布と機能 | |
| V1 | 眼神経 | ○ | 三叉神経節 | 上眼窩裂 | 角膜、前頭部、頭皮、眼瞼、鼻の皮膚、鼻腔と副鼻腔の粘膜からの感覚 | ||||||||||
| V2 | 上顎神経 | ○ | 三叉神経節 | 正円孔 | 上唇を含む上顎部の顔の皮膚、上顎の歯、鼻粘膜、上顎洞、口蓋の感覚 | ||||||||||
| V3 | 下顎神経 | ○ | 三叉神経節 | 卵円孔 | 下唇を含む下顎と顔の外側部の皮膚、下顎の歯、顎関節、口の粘膜、舌の2/3の感覚 | ||||||||||
| ○ | ○ | 支配筋：咀嚼筋、顎舌骨筋、顎二腹筋の前腹、口蓋帆張筋、鼓膜張筋 | |||||||||||||
臨床関連
「神経」
解剖で分類
情報で分類
機能で分類
「脊髄」
- 英
- spinal cord (M)
- ラ
- medulla spinalis
- 成人の脊髄は大後頭孔からL1-L2の椎骨まで達する (M.279)
解剖
「脊髄路核」
SP.232
- 脊髄路核はさらに３つに分かれる。吻側、中間、尾側。
- 脊髄後角に相当
- 特に尾側亜核は脊髄後角と相同な構造を持ち、触覚、温覚、痛覚を伝える。
- 脊髄路核ニューロンは視床腹側基底核や髄板内側核などの内側核および網様体に軸索を送っている。