- 英
- positive likelihood ratio, LR+
- 関
- 感度、特異度、尤度比、陰性尤度比。相対危険度と混同するな
|
疾患あり
|
疾患なし
|
検査陽性
|
a 真陽性
|
b 偽陽性
|
検査陰性
|
c 偽陰性
|
d 真偽性
|
- 「疾患を有する人」が「陽性」になる確率と「疾患を有さない人」が「陽性」になる確率の比
使用例
- A疾患の検査前確率がPb (%)の人がいる。
- B検査を行ったところ陽性であった。
- 検査後確率 Pa (%)はどのくらいか?
- 検査前オッズ:Odb = Pb / ( 1- Pb )
- 陽性尤度比 :Lp = 真陽性 / 偽陽性 = ( a / ( a + c ) ) / ( b / ( b + d ) )
- 検査後オッズ:Oda = Odb x Lp
- 検査後確率 :Oda = Pa / ( 1- Pa ) → Pa = Oda / ( 1 + Oda )
国試
Japanese Journal
- 脳卒中患者の転倒予測尺度の予測精度に関する文献的検討
- 井上 優,平上 尚吾,佐藤 ゆかり,原田 和宏,香川 幸次郎
- 理学療法学 37(3), 167-173, 2010-06-20
- … 予測精度の比較分析には,各尺度の陽性尤度比に着目し行った。 … 【結果】分析対象となった論文は7編であり,陽性尤度比が一定の基準を満たした尺度は, Berg Balance Scale(以下BBS), Step Test, Stops Walking When Talking test(以下SWWT), BBSとSWWTを組み合わせたもの, Stroke Impact Scale-16の計5種類であった。 …
- NAID 110007658072
- 血液培養より検出される coagulase-negative staphylococci の陽性検出時間を用いた有意菌判断基準の設定
- 大城 健哉,内間 かおる,大城 涼子,大城 織江,平良 英司,親川 晃八
- 日本臨床微生物学雑誌 = The journal of the Japanese Society for Clinical Microbiology 14(3), 177-182, 2004-11-25
- NAID 10017407714
Related Links
- 尤度比 [編集] 尤度比とは、尤度(検査における感度や特異度など)の比であり、比率として実数で表す。なお、尤度(なりやすさ、起こりやすさ)は確率であり、通常は比率として0~1で表すが、%として0%~100%で表す場合もある。
- ... 陰性適中率(negative predictive value)= d/(c+d) 検査が陰性ででた人の中で病気のない確率 陽性尤度比=sensitivity/(1-specificity) 病気のある人が検査陽性となる確率を病気のない人が 陰性尤度比=(1-sensitivity)/specificity ...
- another LPWM production 尤度比って何? www.LPWM.com 尤も(もっとも)らしさ、のことでしょ? 知ってますよ。 陽性尤度比の計算は = 感度 ÷ (1-特異度)ですよ。 ちゃんと覚えてますよ。 でも・・・ イマイチ、意味は分かってない ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 受診した患者にある疾患を疑い、2つの異なる検査Aと検査Bとを施行した。結果は検査Aが陰性、検査Bが陽性であった。いずれの検査も感度 50%、特異度 95%である。
- 検査前と比較した検査後の疾患を有する確率として正しいのはどれか。
- a 小さくなる。
- b 変化しない。
- c 大きくなる。
- d 大きくなる場合と小さくなる場合がある。
- e 予測ができなくなる。
[正答]
※国試ナビ4※ [104F024]←[国試_104]→[104F026]
[★]
- 縦軸 横軸
[正答]
※国試ナビ4※ [108C007]←[国試_108]→[108C009]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [104F003]←[国試_104]→[104F005]
[★]
- 急性上部消化管出血の診断で、上部内視鏡検査の感度は90%、特異度は95%である。上部内視鏡検査で出血が陽性のときの尤度比はどれか。
- a. 0.95
- b. 1.06
- c. 18
- d. 90
- e. 95
[正答]
※国試ナビ4※ [101C028]←[国試_101]→[101C030]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [102G001]←[国試_102]→[102G003]
[★]
- 英
- infectious mononucleosis
- 同
- キス病 kissing disease、伝染性単核症、EBウイルス感染症 Epstein-Barr virus infection、腺熱 glandular fever
- 関
- 単核球症、EBウイルス
概念
疫学
- 多く(90%以上)は幼児期に初感染し、無症状(不顕性感染)か軽症である。
- 学童期から青年期(14-18歳)に多い。成人になってからの初感染では症状が出る。 → 肝炎様症状
- 日本では成人の80%が既感染者。健常者咽頭粘液:10-20%陽性
潜伏期間
- 4-6週(YN.H-75, ウイルス感染症 - 日本内科学会雑誌106巻11号)
病原体
感染経路
病態
- 飛沫感染 → 咽頭粘膜上皮細胞やリンパ組織で増殖 → Bリンパ球を介して全身に散布 → 増殖能を獲得したBリンパ球によるIgの産生(ポール・バンネル反応、ペニシリンアレルギーと関連)・腫瘍化したBリンパ球対して活性化した細胞障害性T細胞(異型リンパ球)の増加
- EBウイルスがB細胞に感染して癌化させる。ガン化にはEBウイルスが産生する核内抗原(EBNA)と表面抗原(LMA)が重要な役割りを果たす。ガン化したB細胞に対する傷害性T細胞が異型リンパ球として観察される。
経過
- その後、EBウイルスは持続感染する
症候
- 発熱、全身性リンパ節腫脹、絶対的リンパ球増加(10%以上の異型リンパ球)
- 発熱(1-2週間持続,90%)、扁桃炎・咽頭炎(咽頭痛・嚥下困難、発赤・腫脹)、全身性リンパ節腫脹(圧痛)、肝脾腫(10-50%)、結膜の充血、麻疹様・風疹様の発疹(10-40%)
- 扁桃炎・咽頭炎は溶連菌による扁桃炎に似て発赤が強く膿苔を伴うことが多い (SPE.340) → 扁桃白苔とも表現される(滲出性扁桃炎の所見)
- リンパ節腫脹:
- 年齢と共に咽頭、頸部リンパ節腫脹の所見は低下する。40歳以下で頸部リンパ節腫脹94%, 扁桃腺腫大84%, 40歳以上では頸部リンパ節腫脹47%, 扁桃腫大43%
- 後頸部リンパ節腫脹(陽性尤度比 3.1 95%CI 1.6~5.9)
検査
血算
- 末梢血白血球↑、
単核球↑?:白血球分画のリンパ球・単核球?が60%以上となる。 ← Bリンパ球で増殖するため減少、Tリンパ球は反応性に増殖
- 末梢血異型リンパ球(~50%)
- IMにおける異型リンパ球の陽性尤度比
異型リンパ球
|
陽性尤度比
|
95% CI
|
≧10%
|
11.4
|
2.7~35
|
≧20%
|
26
|
9.6~68
|
≧40%
|
50
|
38~64
|
- まれ:溶血性貧血、血小板減少症、再生不良性貧血、TTP、HUS、DIC (QB.H-196 参考1) ← 時に見られる造血系の異常は、EBウイルスにたいする抗体との交差反応によるもの、らしい(参考1)
免疫血清検査
- 1. ペア血清:VCA-IgM↑、VCA-IgG↑ ← VCA-IgMは一過性上昇 ← 急性期に上昇
- VCAとはウイルスキャプシド抗原(virus capsid antigen)
- 陽性→潜伏感染
- EBNA抗原はゆっくりと上昇し3ヶ月後に陽転する。3-6週後に陽転(ウイルス感染症 - 日本内科学会雑誌106巻11号)
肝臓酵素
- 肝逸脱酵素↑:AST、ALT、ALP、γ-GTP。ビリルビンも上昇する。
- 肝障害は80-90%の例にみられる。
診断
- 若年者の場合はCMVとEBVの両方を考慮して血清学的検査(VCA-IgG, VCA-IgM, EBNA, CMV-IgG, CMV-IgM)を提出する。
- トランスアミナーゼ上昇が認められているので、肝胆膵をスクリーニングするために腹部エコーを行うと良いのかもしれない。
鑑別診断
治療
- 特異的治療法無し
- 対症療法:解熱薬や肝庇護薬の投与、輸液など
合併症
注意
- ペニシリン系・セフェム系薬物の投与は禁忌:発疹などのアレルギー反応が起こる
- ペニシリン系抗菌薬では30-100%の割合で皮疹が生じるが、その際にはセフェム系抗菌薬を使う方がよいとされている(ウイルス感染症 - 日本内科学会雑誌106巻11号)
予防
予後
参考
- 1. [charged] Infectious mononucleosis in adults and adolescents - uptodate [1]
国試
[★]
- 英
- prerenal failure
- 関
- 肝腎症候群、腎不全、急性腎不全
病因
体液量減少
低血圧
腎の血行動態変化
診断
利尿薬を使用していない患者の腎前性腎不全の診断
- 考える技術第2版 p.529
[★]
- 英
- sensitivity
- 同
- 敏感度
- 関
- 特異度、有病率(検査前確率)、検査後確率、陽性適中度 陽性的中率 positive predictive value、陰性適中度 陰性的中率 negative predictive value、感度と特異度、陽性尤度比
- 有病者における検査結果が陽性である確率(流れが分かる実践検査マニュアル上巻 p.35)
|
疾患あり
|
疾患なし
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検査陽性
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a 真陽性
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b 偽陽性
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検査陰性
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c 偽陰性
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d 真偽性
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Sn= a / ( a + c )
[★]
陽性尤度比, positive likelihood ratio
[★]
- 英
- likelihood ratio, LR
- 関
- 陽性尤度比、陰性尤度比
- 疾患を有する人がその検査結果になる確率と疾患を有さない人がその検査結果になる確率の比 (SUB.203)
例
se 感度
sp 特異度
- のとき
|
疾患
|
あり
|
なし
|
検査
|
陽性
|
se
|
1-sp
|
陰性
|
1-se
|
sp
|
- 検査が陽性の例(陽性尤度比)を考えると、「疾患を有する人が陽性になる確率」と「疾患を有さない人が陽性になる確率」の比を考えるので次の通りとなる。
- se / ( se + 1 - sp ) / { (1 - sp) / ( se + 1 - sp ) } = se / ( 1 - sp ) = 感度 / ( 1 - 特異度 )
- 検査が陰性の例(陰性尤度比)を考えると、「疾患を有する人が陰性になる確率」と「疾患を有さない人が陰性になる確率」の比を考えるので次の通りとなる。
- { (1 - se ) / ( 1 - se + sp ) } / { sp / ( 1 - se + sp ) } = ( 1 - se ) / sp = ( 1 - 感度 ) / 特異度
国試
[★]
- 英
- ratio
- 関
- 率
- 分子と分母の間に全体と部分の関係がないもの。
- 0~∞の値をとる。
[★]
- 英
- positivity、positive、positively
- 関
- ポジティブ、積極的、正
[★]
- 英
- likelihood
- 関
- 可能性、見込み