- 52歳の女性。1週前からの動悸を主訴に来院した。発汗が多く、易疲労感がある。身長162cm、体重52kg。体温37.4℃。脈拍104/分、整。血圧162/72mmHg。皮膚は湿潤し、手指に振戦を認める。頚部にびまん性の痛みのない甲状腺腫を触知する。尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見:赤血球420万、Hb13.0g/dl、Ht37%、白血球5,000、血小板20万。血清生化学所見:尿素窒素10mg/dl、クレアチニン0.7mg/dl、総コレステロール105mg/dl、AST30単位(基準40以下)、ALT25単位(基準35以下)、アルカリホスファターゼ420単位(基準260以下)、γ-GTP30単位(基準8~50)、Na138mEq/l、K4.0mEq/l、Cl99mEq/l、Ca9.8mg/dl。TSH 0.1μU/ml以下(基準0.2~4.0)、遊離サイロキシン4.3ng/dl(基準0.8~1.8)。甲状腺123 I摂取率24時間値6%(基準10~40)。
- 診断はどれか。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 44歳の男性。両手が不自由になったことを主訴に来院した。
- 10年前から徐々に両手に力が入らなくなり、2、3年前から両手の筋肉がやせてきた。熱い風呂の湯加減を手でみようとするときや、誤って火のついた煙草を手に落としたときなど、手に火傷を負ったことがこれまで何回かあった。
- 意識は清明、痴呆はない。両上肢遠位部の筋萎縮と筋力低下、両上肢の深部反射消失、両下肢の深部反射亢進および両側のBabinski徴候陽性を認める。
- 痛覚と温度覚とが著しく鈍麻している部位を以下に示す。
- 視力・聴力障害、構音・嚥下障害、排尿障害および触覚・深部感覚の鈍麻を認めない。頭部MRIのT2強調正中矢状断像(別冊No.32B)と横断像とを以下に示す。
[正答]
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[★]
- 38歳の女性。筋力低下を主訴に来院した。数年前から、長距離を歩くと下肢に力が入らなくなった。その後も筋力の低下は次第に強まり、最近では、駅の階段を昇ることができなくなり、下肢がつることもある。また、同じころから、夜間に数回排尿のために目覚めるようになった。身長158 cm、体重50 kg。脈拍80/分、整。血圧178/100 mmHg。筋力は上下肢とも低下しているが、筋萎縮はない。この患者で低値が予想されるのはどれか。2つ選べ。
- a. 血清カリウム濃度
- b. 血漿コルチゾール濃度
- c. 血漿レニン活性
- d. 尿中17-OHCS排泄量
- e. 尿中VMA排泄量
[正答]
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