- 英
- malignancy associated hypercalcemia, MAH, MAHC
- 同
- 悪性腫瘍随伴性高カルシウム血症
- 関
- 腫瘍随伴症候群
症状
- 高カルシウム血症に基づく症状
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- P2-4-4 悪性腫瘍に伴う高カルシウム血症(malignancy associated hypercalcemia:MAH)を呈した子宮体部明細胞腺癌の一例(Group4 子宮体部腫瘍・症例2,一般演題,公益社団法人日本産科婦人科学会第68回学術講演会)
Related Links
- 悪性腫瘍に伴う高Ca血症の80%は,腫瘍細胞が過剰に産生・分泌する体液性物質( PTH-related protein; PTHrP)によって起こる(humoral hypercalcemia of malignancy; HHM)。HHMは肺扁平上皮癌,乳癌,泌尿生殖器系腫瘍や成人T細胞 白血病での ...
- 本書では、悪性腫瘍による高カルシウム血症の病態とその成因について概説したあと、 昨年より市場に登場してきた骨吸収抑制剤(ビスホスホネート剤)について、その作用機 序、使用法などにつき、実戦的に解説した。
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- parathyroid hormone-related peptide, PTHrP
- 同
- 副甲状腺ホルモン関連タンパク質、副甲状腺ホルモン関連蛋白、副甲状腺ホルモン関連蛋白質、parathyroid hormone-related protein
- 関
- 副甲状腺、高カルシウム血症、副甲状腺ホルモン
[show details]
- 悪性腫瘍による高カルシウム血症を引き起こしうる。扁平上皮癌(頭頚部癌、肺癌、皮膚癌)、乳癌、泌尿器系の癌、消化器癌(HIM.618)
- 成人T細胞白血病おける高カルシウム血症はPTHrPによる
臨床検査
- PTHrP
[★]
悪性腫瘍に伴う高カルシウム血症
[★]
悪性腫瘍に伴う高カルシウム血症
[★]
悪性腫瘍に伴う高カルシウム血症
[★]
- 英
- calcium
- 関
- カルシウムイオン、リン
- calcium channel blockers, calcium channels
基準値
- 血清総Ca 8.6-10.1 mg/dl(臨床検査法提要第32版)
- 8.6-10.2 mg/dL (QB) だいたい 9.4 ± 0.8
- 血清Caイオン 1.15-1.30 mmmol/l(臨床検査法提要第32版), 4.6-5.1 mg/dl
血液ガス
- 血液ガスでは (mEq/l)で出されるが 4倍すれば (mg/dl)に変換できる 原子量が約40ゆえ
溶解度積
リン酸カルシウム
|
366x10-6
|
(30℃)
|
リン酸カルシウム
|
0.35x10-6
|
(38℃)
|
炭酸カルシウム
|
0.0087x10-6
|
(25℃)
|
酒石酸カルシウム
|
0.0077x10-6
|
(25℃)
|
シュウ酸カルシウム
|
0.00257x10-6
|
(25℃)
|
オレイン酸カルシウム
|
0.000291x10-6
|
(25℃)
|
パルチミン酸カルシウム
|
0.000000161x10-6
|
(23℃)
|
カルシウムの吸収(SP.744)
- +健康成人の1日あたりの食物Ca摂取0.6g
- +消化管分泌物と脱落上皮細胞のCa 0.6g
- -吸収されるCa 0.7g
- -そのまま排泄 0.5g
- 正味吸収されるCa 0.1g
カルシウムの吸収部位
カルシウム代謝の調節機構
副甲状腺ホルモン
- 1. 破骨細胞に作用してCa,Pが血中へ。
- 2. 腎の遠位尿細管に作用してCa再吸収の亢進、近位尿細管でのP再吸収の抑制。
- 3. 近位尿細管に作用して酵素を活性化し、1,25水酸化ビタミンD3の産生亢進。
1,25(OH)2D3
- 1. 空腸からのCaとPの吸収。
- 2. 骨形成促進。
- 3. 遠位尿細管でのCaとPの再吸収促進。
- 4. 副甲状腺ホルモンの合成を抑制
尿細管における部位別カルシウム輸送
- 糸球体で濾過されるのはイオン化Caと陰イオン複合型Ca(蛋白結合型Caは濾過されない)
- 濾過されたカルシウムのうち95%が再吸収される。
- 近位尿細管:60-70%
- ヘンレループ:20-25%
- 遠位尿細管、集合管:10-15%
近位尿細管
- Na+依存的に再吸収。受動輸送80%、能動輸送20%
- 基底側のCa2+ ATPase, 3Na+-Ca2+逆輸送系
ヘンレループ
- 太いヘンレループ上行脚で
- 受動輸送:管腔内電位が正であるため
遠位尿細管~集合管
- 糸球体濾過量の10-15%が再吸収されている → 量としては少ないが能動的に吸収が行われる部位。
- 能動輸送:管腔内電位が負であるため。
- PTH、カルシトニンに調節されている
- チアジド系利尿薬により細胞内Na↓となるとCa再吸収↑となる!!!! ← ループ利尿薬と違う点。よって高カルシウム血症が起こることがある。
接合尿細管
- 管腔側:Ca2+チャネル/非選択的カチオンチャネル
- 基底側:Na+-K+ ATPase, 3Na+-Ca2+交換系
尿細管におけるカルシウムの輸送の調節 SP.796
- Ca2+の尿中排泄量はNa+の尿中排泄量と比例。循環血漿量が増加するとCa2+排泄も増加
- Ca2+の尿中排泄量は血漿Ca2+濃度と比例する。
血清カルシウム濃度
- 血液中でCa2+は調節を受けて一定に保たれるが、蛋白と結合しているCaはアルブミンの量によって増減する。
- 血清アルブミン濃度 4 g/dl、血清Ca濃度 9mg/dl。補正Ca濃度 9mg/dl → 正常
- 血清アルブミン濃度 2 g/dl、血清Ca濃度 7mg/dl。 → 大変!!低カルシウム血症!! → ホント? ってことになる。アルブミンの量が減ってAlb-Caが減っただけで生理的に重要なCa2+は保たれているのではないか。 → こんな時に補正Ca濃度を用いるのである
- →補正Ca濃度 9mg/dl → 正常
- つまり、低アルブミン血症ではCa2+は保たれているにもかかわらず、血清Caは低値となりそのままでは評価できないために補正を行う。
- 補正Ca濃度(mg/dl)=Ca実測値(mg/dl)+(4-血清アルブミン濃度(g/dl)) ・・・Payneの式
- アルブミンのpIは7より小さく、アシデミアでは負に帯電しているアルブミンが減少、アルカレミアでは負に帯電しているアルブミンが増加する。すなわち、pHが下がるとアルブミンとくっつなくなったCaが増加するので、血液pH0.1の低下につきfreeイオン化Ca(Ca2+)は0.12mg/dl増加する???????????
循環血液量
血清Ca濃度
- 血清Ca濃度↑→PTH↓
- 生理活性のあるのはイオン化Ca(Ca2+)のみ
- 血清Ca濃度=イオン化Ca(45%) + 蛋白結合型Ca(40%) + 陰イオン複合型Ca(15%)
- イオン化Caは一定に保たれる
pH
- アシドーシス :pHが小さくなると負電荷減少:蛋白のCa結合能↓、イオン化Ca↑
- アルカローシス:pHが大きくなると負電荷増加:蛋白Caの結合能↑、イオン化Ca↓→Ca欠乏(低カルシウム血症)
低蛋白血症
- 低蛋白血症の際、蛋白結合型Caは減少するが、イオン化Ca一定。
尿中カルシウム
血中カルシウムと尿中カルシウム
- 薬剤などの影響がなければ、血中カルシウムと尿中カルシウムは相関がありそうである → 副甲状腺ホルモン
血清カルシウムと心電図
元素
- 金属元素。周期表第2族アルカリ土類金属元素
- 原子番号:20
- 元素記号:Ca
- 原子量 40.078 g/mol
臨床関連
参考
- http://www.orth.or.jp/osteoporose/caseizai.html
[★]
- 英
- malignant tumor, malignancy
- 関
- 良性腫瘍、腫瘍
- 同
- 悪性新生物 malignant neoplasm、癌 cancer
- 関
- 組織型分類、臨床進行期分類、TNM分類、pTNM分類
組織学的な特徴
- 極性の乱れ
- 壊死 + apoptosis
- 出血
- 核分裂の増加 (+異常核分裂)
- 細胞密度の増加
- 間質浸潤 (+腫瘍性間質の形成)
- 脈管浸潤 (リンパ管、血管)
- 転移 (リンパ節、他臓器、経気道)
皮膚疾患と悪性腫瘍
- 合併することがある
- 腫瘍に随伴
小児がんの部位別分布
- 米国SEERプログラム 1975-1995 SPE.555
- 1. 白血病 31%
- 2. 中枢神経腫瘍 19%
- 3. リンパ腫 11%
- 4. 交感神経腫瘍 8%
- 5. 軟部肉腫 7%
- 6. 腎腫瘍 6%
- 7. 悪性骨腫瘍 5%
- 8. 胚細胞腫瘍 4%
- 9. がん/上皮性腫瘍 4%
- 10. 網膜芽細胞腫 3%
- 11. 肝腫瘍 1%
- 12. その他 1%
部位別年次別悪性腫瘍による死亡数、死亡率、年齢調整死亡率
- 参考1
参考
- 1. 人口動態調査 > 平成22年人口動態統計 > 確定数 > 上巻 > 死亡 > 年次 - 政府統計の総合窓口 GL08020102
- http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/GL08020103.do?_toGL08020103_&listID=000001082327&disp=Other&requestSender=dsearch
- 5-24 悪性新生物の主な部位別にみた性・年次別死亡数及び率(人口10万対)
- http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/GL08020103.do?_csvDownload_&fileId=000005009667&releaseCount=1
- 5-26 悪性新生物の主な部位別にみた性・年次別年齢調整死亡率(人口10万対)
- http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/GL08020103.do?_csvDownload_&fileId=000005009671&releaseCount=1
[★]
- 英
- tumor
- 同
- 新生物 neoplasm new growth NG
- 関
分類(EPT.65)
悪性度
細胞と間質の割合
発生学的由来
組織学的分類
上皮性腫瘍
良性腫瘍
悪性腫瘍
非上皮性腫瘍
良性腫瘍
悪性腫瘍
-
臓器別分類
外陰部(女性)
子宮
卵巣
- 表層上皮性・間質性腫瘍 Surface epithelial-stromal tumors
- 性索間質性腫瘍 Sex cord/stromal tumors
- 胚細胞腫瘍 Germ cell tumors
腫瘍と関連する疾患 first aid step1 2006 p.294
[★]
- 英
- accompany、follow、fraught、entail
- 関
- 従う、続く、フォロー、付随、併発、必要とする
[★]
- 英
- sis, pathy