非特異性間質性肺炎
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- 間質性肺炎の血清マーカーとしてKL-6、SP-A、SP-Dは、特発性肺線維症(IPF)や非 特異性間質性肺炎(NSIP)などの特発性間質性肺炎でもで高率に陽性となり、病態の モニタリング、治療反応性の評価に有用とされている。乳酸脱水素酵素(LDH)も高値と ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- pneumonia pneumonitis
- 関
疫学
- 日本の肺炎の受療率は人口10万対3、死亡率は人口10万対7。死因順位は第4位である。
- 受療率・罹患率共に高齢になるに従い急激に増加し、85歳以上の男性では死因第2位、90歳以上の男性では死因第1位となる(ガイドライン1)。
- 死亡者の95%以上が高齢者である。
- 年代と病原体
日本における肺炎の年齢階級別受療率と死亡率(人口10 万対,2002 年)
- ガイドライン1 2004 年「国民衛生の動向」 改変
|
年齢階級
|
総数
|
15~
|
25~
|
35~
|
45~
|
55~
|
65~
|
75~
|
85~
|
90~
|
19
|
29
|
39
|
49
|
59
|
69
|
79
|
89
|
|
受療率
|
外来
|
6
|
3
|
4
|
3
|
3
|
6
|
7
|
14
|
21
|
21
|
入院
|
19
|
2
|
3
|
2
|
3
|
7
|
21
|
86
|
309
|
489
|
死亡率
|
男性
|
76.4
|
0.5
|
0.5
|
1.5
|
4.6
|
15.2
|
69.2
|
339
|
2087
|
4317
|
女性
|
62.7
|
0.3
|
0.5
|
0.9
|
1.9
|
5.6
|
22.4
|
144
|
934
|
2291
|
総数
|
69.4
|
0.4
|
0.5
|
1.2
|
3.2
|
10.3
|
44.6
|
249
|
1291
|
2787
|
分類
発症の場
原因
病理
- 上気道から連続的に下気道へ、あるいは、直接下気道に及んでいる。炎症は上皮に包まれた管腔内
肺炎の比較
ガイドライン
[★]
- 英
- nonspecific interstitial pneumonia NSIP,
nonspecific interstitial pneumonitis
- 同
- 非特異性間質性肺炎・肺線維症 nonspecific interstitial pneumonia/fibrosis
- 関
- 間質性肺炎
[show details]
非特異型間質性肺炎 : 43 件
非特異性間質性肺炎 : 約 27,300 件
非特異的間質性肺炎 : 98 件
特徴
臨床診断名
|
IPF
|
NSIP
|
BOOP/COP
|
病理組織像
|
UIP
|
OP
|
発症様式
|
慢性
|
慢性/亜急性
|
亜急性
|
BALF所見
|
リンパ球±
|
CD8↑
|
CD8↑
|
予後
|
不良
|
良好(時に不良)
|
良好
|
分布
|
斑状,不均質, 胸膜下・小葉辺縁
|
びまん性,均質
|
小葉中心性
|
時相
|
多様
|
均質
|
均質
|
間質への細胞浸潤
|
少ない
|
通常多い
|
やや多い
|
胞隔の炎症
|
軽度,斑状
|
びまん性,多彩
|
軽度
|
線維芽細胞巣
|
多数
|
まれ
|
なし
|
肺胞内マクロファージ集積
|
巣状
|
巣状
|
なし
|
肺胞腔内線維化
|
まれ
|
しばしば
|
多数
|
顕微鏡的蜂巣肺(肺胞虚説)
|
高頻度
|
通常なし(一部に認める)
|
なし
|
硝子膜
|
なし
|
なし
|
なし
|
概念
- UIPとBOOPの様な病理像とステロイド反応性を呈する
- 病変のほぼ一様な慢性間質性肺炎で、びまん性肺胞傷害(DAD)、閉塞性細気管支炎性器質化肺炎(BOOP)、通常型間質性肺炎(UIP)、剥離型間質性肺炎(DIP)、リンパ球様間質性肺炎(LIP)、巨細胞性間質性肺炎(GIP)のいずれとも病理組織所見上、判断できない症例群に対する暫定的な病理組織学的概念(Katzenstein、et al、1984)。(医学用語辞書)
分類
- I群:細胞性間質性肺炎。間質の炎症性病変が主体。線維化病変は低頻度。
- II群:リンパ球、形質細胞の間質浸潤。肺胞構造の消失を伴う線維化病変。
- III型:病期の揃ったびまん性/斑状線維化病変。蜂巣肺。
疫学
症状
検査
血液検査
- CRP↑、LDH↑、低酸素血症、SP-A↑、SP-B↑、KL-6↑
聴診
胸部X線写真
BALF
治療
予後
[★]
- 英
- interstitial pneumonitis, interstitial lung disease, pneumonitis, interstitial pneumonia
- 同
- びまん性間質性肺炎 diffuse interstitial pneumonia、びまん性線維性肺胞炎 diffuse fibrosisalveolitis、肺臓炎 pneumonitis
- 関
- 肺炎、間質性肺疾患
間質性肺炎と実質性肺炎
- 実質性肺炎・・・いわゆる肺炎。実質(肺胞上皮細胞および肺胞腔)の炎症。区域性の分布
- 間質性肺炎・・・実質の間を埋める間質が炎症の場。胞隔炎。びまん性の分布
定義
- 間質(肺胞壁や細気管支、細動静脈周囲など)を病変の主座とする炎症性疾患に対する病理組織学的総称。大葉性・小葉性肺炎(肺胞、肺胞道などの気腔内への滲出性病変)に対比して用いられる。
検査
病因による分類
- 間質性肺炎を来す疾患として、塵肺(無機塵・有機塵、エアロゾル?)、膠原病(PSS, SLE, RAなど)、感染症(ウイルス感染、細菌感染)、薬物誘起性肺炎、放射線肺炎など
[★]
- 英
- pulmonary fibrosis
- 同
- 間質性肺炎
概念
- 肺胞領域にびまん性に線維化を生じる疾患の総称(SPU.135)
- この結果、肺組織の硬化と萎縮をきたし、正常の肺構造の破壊と荒廃に至る
- 病理組織的な概念
- 炎症所見に注目したものが間質性肺炎
病因
2007年度前期生理学授業プリント-R4-
- 肺胞中隔に線維が出現し、肺が固くなる
- コンプライアンスC↓
[★]
- 英
- interstitial、stromal
- 関
- 介在、介在性、間質、間質内、支質、侵入型、ストローマ、ストロマ、組織内、中間部、角膜実質