アルファカルシドール
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Japanese Journal
- Micro-X 線CTを用いた骨構造解析 ; 卵巣摘出したラット腰椎の骨構造に及ぼすワンアルファ(1α-(OH)D3)の効果
- 原田 善史,東 由明,高木 秀子,山下 ちづる,太田 知裕,小森谷 恵司
- 日本骨代謝学会雑誌 = Japanese journal of bone metabolism 16(2), 237, 1998-07-07
- NAID 10016508444
- Micro-X 線CTを用いた骨構造解析 : 卵巣摘出したラット腰椎の骨構造に及ぼすワンアルファ(1α-(OH)D3)の効果
- 原田 善史,東 由明,高木 秀子,山下 ちづる,太田 知裕,小森谷 恵司
- 日本骨形態計測学会雑誌 = Journal of Japanese Society of Bone Morphometry 8(2), 9, 1998-06-01
- NAID 10016701882
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
組成
有効成分・名称
有効成分・含量(1mL中)
添加物
効能または効果
- 下記の疾患におけるビタミンD代謝異常に伴う諸症状(低カルシウム血症、テタニー、骨痛、骨病変等)の改善
- 慢性腎不全
- 副甲状腺機能低下症
- 未熟児
- ビタミンD抵抗性クル病・骨軟化症
- 骨粗鬆症
- 本剤は、患者の血清カルシウム濃度の十分な管理のもとに、投与量を調整する。
慢性腎不全、骨粗鬆症の場合
- 通常、成人1日1回アルファカルシドールとして0.5〜1.0μgを経口投与する。ただし、年齢、症状により適宜増減する。
副甲状腺機能低下症、その他のビタミンD代謝異常に伴う疾患の場合
- 通常、成人1日1回アルファカルシドールとして1.0〜4.0μgを経口投与する。ただし、疾患、年齢、症状、病型により適宜増減する。
(小児用量)
- 通常、小児に対しては骨粗鬆症の場合には1日1回アルファカルシドールとして0.01〜0.03μg/kgを、その他の疾患の場合には1日1回アルファカルシドールとして0.05〜0.1μg/kgを、また未熟児には1日1回0.008〜0.1μg/kgを経口投与する。ただし、疾患、症状により適宜増減する。
−ご使用にあたって−
- 投与は下図のような添付したスポイトを使用する。1滴はアルファカルシドール約0.01μgに相当し、目盛0.25、0.5、1.0はそれぞれ約0.125μg、0.25μg、0.5μgに相当する。(「適用上の注意」参照)
重大な副作用
急性腎不全
(頻度不明)
- 血清カルシウム上昇を伴った急性腎不全があらわれることがあるので、血清カルシウム値および腎機能を定期的に観察し、異常が認められた場合には、投与を中止するなどの適切な処置を行うこと。
肝機能障害、黄疸
(頻度不明)
- AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-Pの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- 本剤は、経口投与後腸管からすみやかに血中に吸収され肝ミクロゾームの25-hydroxylaseによって側鎖の25位が水酸化されて活性発現物質1α,25-(OH)2D3となり、腸管および骨等の標的組織に分布するレセプターに結合し腸管からのCa吸収促進作用、骨塩溶解作用および骨形成作用等一連の生理活性を発現する。
腸管からのCa吸収ならびに血清Ca上昇作用
- ビタミンD欠乏ラットおよび腎摘出ラットにアルファカルシドールを投与した実験において、腸管からのCa吸収促進作用、血清Caレベル上昇作用が認められている14),15)。
骨形成促進作用
骨組織培養
- 9日鶏卵からとりだした胎児の組織培養の研究により、正常な骨形成には1α,25-(OH)2D3が必須であることが証明された16)。
腎摘ラット
- 腎亜全摘により、多数の骨吸収腔と類骨層、低石灰化層が著明に増加したラットに、アルファカルシドールを30日間投与した実験において、骨新生が認められている17)。
骨粗鬆症モデルラット(卵巣摘出ラット)
- 卵巣摘出長期飼育により血中1α,25-(OH)2D3値の低下や海綿骨梁および石灰沈着率の減少がおこるが、これらの変化はアルファカルシドール0.1μg/kg/日、6ヵ月間投与により改善した18)。
骨粗鬆症モデルラット(ハイドロコーチゾン投与ラット)
- ハイドロコーチゾン長期間投与により海綿骨梁、骨皮質幅、骨成分の減少がおこるが、これらの変化はアルファカルシドール0.02μg/kg/日〜0.1μg/kg/日、12週間投与により改善した19)。
老人性骨粗鬆症(ヒト、電顕的・光顕的観察)
- ワンアルファカプセル投与前後で腸骨骨生検を実施し、電顕的・光顕的観察を行ったところ、活動性骨芽細胞・骨細胞・石灰化骨小腔の増加等、骨組織学的な改善が認められた20)。
Ca摂取量と骨吸収・骨形成作用
- ビタミンD欠乏ラットの飼料中のCa含量を変え、アルファカルシドールを投与した実験において、Ca含量が少ない場合には骨吸収があらわれ、Ca含量が十分である場合には骨形成が顕著にあらわれた14)。
有効成分に関する理化学的知見
分子式
分子量
融点
性状
- 白色の結晶または結晶性の粉末で、メタノール、エタノール(99.5)、クロロホルムまたはジクロロメタンに溶けやすく、アセトンまたはジエチルエーテルにやや溶けやすく、水またはヘキサンにほとんど溶けない。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- vitamin D
- 同
- カルシフェロール calciferol
- 関
- カルシトニン、カルシウム、活性化ビタミンD
- first aid step1 2006 p.109,112,114,250(カルシウム代謝),251,255,319,321,381,386,387
概念
- 植物にはビタミンD2, 動物にはビタミンD3が多く含まれ、ヒトではビタミンD3が重要な役割を果たしている。
- ヒトではビタミンDの前駆体である7-でヒドロキシコレステロールが産生されているが、日照が足りない場合に食物由来のビタミンDが用いられる。(HB.492)
生合成
- 動物では、コレステロールが代謝を受けてプロビタミンD3(7-デヒドロコレステロール)となったあと、皮膚上で紫外線を受けてプレビタミンD3((6Z)-タカルシオール)、続いてビタミンD3(コレカルシフェロール)へと変わる。さらに肝臓で代謝を受け 25-ヒドロキシビタミンD3へと変化し、最終的に腎臓で代謝されて活性型ビタミンD3(1,25-ジヒドロキシビタミンD3)となる。
- 食物から摂取されるのはビタミンD3、ビタミンD2であり、肝臓、腎臓でhyroxylationを受け活性化する。
生理作用
SP.930
- 腸管:Ca吸収促進 ← 糖質コルチコイドに拮抗される
- 骨:PTHとの共存下で骨吸収を促進
- 腎臓:PTHに拮抗して、リン酸の再吸収を促進 → 血中Pi上昇
必要量
- http://web116.net/vita-d4.htm
ビタミンD製剤
- 関
- ビタミンA及びD剤
- 活性化ビタミンD3製剤は骨粗鬆症の治療として用いられる。
- 腸管からのカルシウム吸収を促進し、腎臓でのカルシウム再吸収促進、PTH合成・分泌抑制などにより骨吸収を抑制。骨芽細胞に作用し骨形成を促進する。
- 推奨グレード A行うように強く進められる、B行うように進められる、C行うように進めるだけの根拠が明確ではない
- アルファカルシドール 骨密度B 椎体骨折B 非椎体骨折B 大腿骨近位部骨折C
- カルシトリオール 骨密度B 椎体骨折B 非椎体骨折B 大腿骨近位部骨折C
- エルデカルシトール 骨密度A 椎体骨折A 非椎体骨折B 大腿骨近位部骨折C
臨床関連
- 高カルシウム血症により血管収縮による高血圧、軟部組織へのカルシウム沈着。多尿、腎結石、悪心・嘔吐、不整脈
[★]
- 関
- ビタミンA、ビタミンD
商品
[★]
- 英
- alfacalcidol
- 同
- 1-ヒドロキシコレカルシフェロール、1α-ヒドロキシコレカルシフェロール 1α-hydroxy cholecalciferol
- 商
- アルカドール、アルシオドール、アルファスリー、アルファロール、アロートール、エルシボン、カルシタミン、カルフィーナ、コバルファ、ディーアルファ、トヨファロール、ビタミロアルファ、プラチビット、ポロセーブ、リモデリン、ワークミン、ワンアルファ
- 関
- ビタミンD。ビタミンA及びD剤
参考文献
- アルファロールカプセル0.25μg/アルファロールカプセル0.5μg/アルファロールカプセル1μg
- http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/3112001M1046_1_08/3112001M1046_1_08?view=body
[★]
- 英
- (Greek)alpha、(Greek)alfa
- 関
- α