- 英
- lipophilicity、lipid solubility、lipophilic、lipid-soluble、fat-soluble、liposoluble
- 関
- 親油性
WordNet
- having an affinity for lipids (同)lipotropic
- soluble in fats; "fat-soluble vitamin A"
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/12/22 09:11:52」(JST)
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疎水性、本表記は疏水性(そすいせい、形容詞:hydrophobic、名詞:hydrophobicity)とは、水に対する親和性が低い、すなわち水に溶解しにくい、あるいは水と混ざりにくい物質または分子(の一部分)の性質のことである。
疎水性物質は一般に、電気的に中性の非極性物質であり、分子内に炭化水素基をもつ物質が代表的である。脂質や非極性有機溶媒との親和性を示す「親油性」(しんゆせい、lipophilic)も同義で用いられることが多いが、疎水性物質が全て親油性であるとは限らず、シリコーンやフルオロアルキル鎖を持つ化合物などの例外もある。
対義語は「親水性」(しんすいせい、hydrophilic)である。一般的に極性の高いまたは電荷を有する化合物は親水性を示す。これの例外としては「不溶性の塩」などがあげられる。
分子内にある疎水性、親水性の部分をそれぞれ「疎水性基」、「親水性基」という。また分子内に疎水性基と親水性基の両方を持つ物質は「両親媒性」(りょうしんばいせい、amphiphilic)であるといい、界面活性剤や極性脂質が代表的である。
疎水性の高い物質は体内に蓄積しやすく、環境中でも残留しやすい傾向がある。典型的な例としては有機塩素系殺虫剤DDTやPCBなどがある。
疎水性の測定[編集]
物質の疎水性の程度を表す指標としては、単純に「水に対する溶解度」を求めるものや、電離度の指標である酸解離定数を求めるもの、また、分配係数、つまりその物質を水と相分離する有機溶媒(一般にn-オクタノール)に溶解して水と混ぜ合わせ、平衡に達したときの双方での濃度の比(有機溶媒中の濃度÷水中の濃度)を求めるものがある。分配係数はしばしば常用対数を用いてLogPと表される。有機溶媒としてn-オクタノールを用いた場合にはLogPowと書く。また逆相クロマトグラフィーでも疎水性の程度を知ることができる。コンピュータで構造からLogPを予測する方法も数多く開発されており、CLogP法やNlogP法などがある。
疎水性相互作用[編集]
疎水性相互作用は、水中の疎水性分子の間に働く熱力学的な相互作用である。室温では引力的相互作用である。疎水結合とも呼ばれる。疎水相互作用の最も大きな要因は、非極性分子が水に溶けにくいという疎水効果であるが、ファン・デル・ワールス力やCH/π相互作用なども重要である。詳細はそれぞれの頁を参照。疎水性相互作用は脂質のミセルの形成や、タンパク質の高次構造の形成(フォールディング)において重要な役割を果たしている。
関連項目[編集]
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Japanese Journal
- 6.リン脂質ヒドロペルオキシド(PCOOH)光学異性体のLC-MS/MS分析(研究発表,第348回会議研究発表要旨,脂溶性ビタミン総合研究委員会)
- 5.新規生理活性脂質17,18-epoxyeicosatetraenoic acid (EpETE)のマスト細胞における機能(研究発表,第348回会議研究発表要旨,脂溶性ビタミン総合研究委員会)
- 4.神経細胞死メカニズムの違いとビタミンEの作用特異性について(研究発表,第348回会議研究発表要旨,脂溶性ビタミン総合研究委員会)
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ビタジェクト注キット
組成
- ビタジェクト注キットは,使用時に下記A液・B液を高カロリー輸液剤に連続注入して用いる組合わせ注射剤である.
A液 成分・分量 1シリンジ5mL中
- 脂溶性有効成分
レチノールパルミチン酸エステル 3300ビタミンA 単位
エルゴカルシフェロール 10μg
トコフェロール酢酸エステル 15mg
フィトナジオン 2mg
水溶性有効成分
シアノコバラミン 10μg
葉酸 0.4mg
ビオチン 0.1mg
パンテノール 14.04mg
(パントテン酸として) (15mg)
アスコルビン酸 100mg
添加物
プロピレングリコール (溶解補助剤) 1.0g
ポリソルベート80 (可溶剤) 80mg
水酸化ナトリウム (pH調節剤) 適量
クエン酸 (pH調節剤) 適量
B液 成分・分量 1シリンジ5mL中
- 水溶性有効成分
チアミン塩化物塩酸塩 3mg
リボフラビンリン酸エステルナトリウム 5.08mg
(リボフラビンとして) (4mg)
ピリドキシン塩酸塩 4mg
ニコチン酸アミド 40mg
添加物
希塩酸 (pH調節剤) 適量
禁忌
- 本剤又は本剤配合成分に過敏症の既往歴のある患者
- 血友病の患者
[パンテノール含有のため.]
効能または効果
- 経口,経腸管栄養補給が不能又は不十分で高カロリー静脈栄養に頼らざるを得ない場合のビタミン補給.
- A液およびB液を,高カロリー経静脈輸液に専用の器具を用いて注入し,点滴静注する.
用量は,通常成人1日1キットとする.
なお,年齢・症状により適宜増減する.
(「操作方法」の項参照)
慎重投与
- 高カルシウム血症の患者 (血液,尿検査を行い,異常が認められた場合には,投与を中止すること)
[エルゴカルシフェロール含有のため.]
[副作用が強くあらわれることがある.]
- 本人又は両親,兄弟に気管支喘息,発疹,蕁麻疹等のアレルギーを起こしやすい体質を持つ患者
[過敏症等の副作用が強くあらわれることがある.]
[「妊婦,産婦,授乳婦等への投与」の項参照]
[「小児等への投与」の項参照]
重大な副作用
ショック (0.1% 未満),アナフィラキシー様症状 (頻度不明)
- ショック,アナフィラキシー様症状を起こすことがあるので,観察を十分に行い,血圧低下,意識障害,呼吸困難,チアノーゼ,悪心,胸内苦悶,顔面潮紅,そう痒感,発汗等があらわれた場合には,直ちに投与を中止し,適切な処置を行うこと.
★リンクテーブル★
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- 関
- fat-soluble、lipid solubility、lipid-soluble、lipophilic、liposoluble
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- 関
- fat-soluble、lipid-soluble、lipophilic、lipophilicity、liposoluble
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