アルファカルシドール
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
カルフィーナカプセル3μg
組成
有効成分
添加物
- 中鎖脂肪酸トリグリセリド
カプセル剤皮:
ゼラチン、濃グリセリン、酸化チタン、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、黄色5号
効能または効果
- 下記疾患におけるビタミンD代謝異常に伴う諸症状(低カルシウム血症、テタニー、骨痛、骨病変等)の改善
- ・慢性腎不全
- ・副甲状腺機能低下症
- ・ビタミンD抵抗性クル病・骨軟化症
- 本剤は患者の血清カルシウム濃度の十分な管理のもとに、投与量を調整する。
・慢性腎不全の場合
- 通常、成人1日1回アルファカルシドールとして0.5〜1.0μgを経口投与する。
ただし、年齢、症状により適宜増減する。
・副甲状腺機能低下症、その他のビタミンD代謝異常に伴う疾患の場合
- 通常、成人1日1回アルファカルシドールとして1.0〜4.0μgを経口投与する。
ただし、疾患、年齢、症状、病型により適宜増減する。
(小児用量)
- 通常、小児には1日1回アルファカルシドールとして0.05〜0.1μg/kgを経口投与する。
ただし、疾患、症状により適宜増減する。
重大な副作用
急性腎不全
(頻度不明)
- 血清カルシウム上昇を伴った急性腎不全があらわれることがあるので、血清カルシウム値及び腎機能を定期的に観察し、異常が認められた場合には、投与を中止するなどの適切な処置を行うこと。
肝機能障害、黄疸
(頻度不明)
- AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-Pの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
分子式
化学名
- (5Z,7E)-9,10-Secocholesta-5,7,10(19)-triene-1α,3β-diol
性状
- 白色の結晶又は結晶性の粉末である。
メタノール、エタノール(95)、エタノール(99.5)又はクロロホルムに溶けやすく、アセトン又はジエチルエーテルにやや溶けやすく、水又はヘキサンにほとんど溶けない。
空気又は光によって変化する。
融点
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- vitamin D
- 同
- カルシフェロール calciferol
- 関
- カルシトニン、カルシウム、活性化ビタミンD
- first aid step1 2006 p.109,112,114,250(カルシウム代謝),251,255,319,321,381,386,387
概念
- 植物にはビタミンD2, 動物にはビタミンD3が多く含まれ、ヒトではビタミンD3が重要な役割を果たしている。
- ヒトではビタミンDの前駆体である7-でヒドロキシコレステロールが産生されているが、日照が足りない場合に食物由来のビタミンDが用いられる。(HB.492)
生合成
- 動物では、コレステロールが代謝を受けてプロビタミンD3(7-デヒドロコレステロール)となったあと、皮膚上で紫外線を受けてプレビタミンD3((6Z)-タカルシオール)、続いてビタミンD3(コレカルシフェロール)へと変わる。さらに肝臓で代謝を受け 25-ヒドロキシビタミンD3へと変化し、最終的に腎臓で代謝されて活性型ビタミンD3(1,25-ジヒドロキシビタミンD3)となる。
- 食物から摂取されるのはビタミンD3、ビタミンD2であり、肝臓、腎臓でhyroxylationを受け活性化する。
生理作用
SP.930
- 腸管:Ca吸収促進 ← 糖質コルチコイドに拮抗される
- 骨:PTHとの共存下で骨吸収を促進
- 腎臓:PTHに拮抗して、リン酸の再吸収を促進 → 血中Pi上昇
必要量
- http://web116.net/vita-d4.htm
ビタミンD製剤
- 関
- ビタミンA及びD剤
- 活性化ビタミンD3製剤は骨粗鬆症の治療として用いられる。
- 腸管からのカルシウム吸収を促進し、腎臓でのカルシウム再吸収促進、PTH合成・分泌抑制などにより骨吸収を抑制。骨芽細胞に作用し骨形成を促進する。
- 推奨グレード A行うように強く進められる、B行うように進められる、C行うように進めるだけの根拠が明確ではない
- アルファカルシドール 骨密度B 椎体骨折B 非椎体骨折B 大腿骨近位部骨折C
- カルシトリオール 骨密度B 椎体骨折B 非椎体骨折B 大腿骨近位部骨折C
- エルデカルシトール 骨密度A 椎体骨折A 非椎体骨折B 大腿骨近位部骨折C
臨床関連
- 高カルシウム血症により血管収縮による高血圧、軟部組織へのカルシウム沈着。多尿、腎結石、悪心・嘔吐、不整脈
[★]
- 関
- ビタミンA、ビタミンD
商品
[★]
- 英
- alfacalcidol
- 同
- 1-ヒドロキシコレカルシフェロール、1α-ヒドロキシコレカルシフェロール 1α-hydroxy cholecalciferol
- 商
- アルカドール、アルシオドール、アルファスリー、アルファロール、アロートール、エルシボン、カルシタミン、カルフィーナ、コバルファ、ディーアルファ、トヨファロール、ビタミロアルファ、プラチビット、ポロセーブ、リモデリン、ワークミン、ワンアルファ
- 関
- ビタミンD。ビタミンA及びD剤
参考文献
- アルファロールカプセル0.25μg/アルファロールカプセル0.5μg/アルファロールカプセル1μg
- http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/3112001M1046_1_08/3112001M1046_1_08?view=body