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パラミクソウイルス科 |
ムンプス(流行性耳下腺炎)ウイルス
|
分類(ウイルス) |
群 |
: |
第5群(1本鎖RNA -鎖) |
科 |
: |
パラミクソウイルス科
Paramyxoviridae |
|
亜科・属 |
本文参照
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パラミクソウイルス科(Family Paramyxoviridae)とはビリオンがマイナス一本鎖RNAをゲノムに持つ150~350nmの多形性を示すウイルスの総称であり、ウイルスの分類における一科。その粒子はエンベロープに包まれ、エンベロープの表面には2種類の糖タンパク質のスパイクが密に配列している(FとHN)。エンベロープを持つためエーテルに対する感受性を持つ。細胞質内で増殖し、細胞膜から出芽をする。細胞融合能を持ち、多核巨細胞を形成するものが多い。
分類 [編集]
- Subfamily Paramyxoviridae
- Genus Respirovirus
- 牛パラインフルエンザウイルス3(bovine parainfluenza virus 3)
- センダイウイルス(Sendai virus)
- ルブラウイルス属
- モルビリウイルス属
- 犬ジステンパーウイルス(canine distemper virus)
- 牛疫ウイルス(rinderpest virus)
- 麻疹ウイルス(measles virus)
- 羊疫ウイルス(peste-des-petits-ruminants virus)
- Genus Avulavirus
- ニューカッスル病ウイルス(Newcastle disease virus)
- 鳥パラミクソウイルス2~9型(Avian paramyxovirus 2~9)
- Genus Henipavirus
- ヘンドラウイルス(Hendra virus)
- ニパウイルス(Nipah virus)
- Subfamily Pneumoviridae
- Genus Pneumovirus
- 牛RSウイルス(bovine respiratory syncytial virus)
- ヒトRSウイルス(human respiratory syncytial virus)
- Genus Metapneumovirus
- ヒトニューモウイルス(human metapneumovirus)
関連項目 [編集]
参考文献 [編集]
- 鹿江雅光、新城敏晴、高橋英司、田淵清、原澤亮編 『最新家畜微生物学』 朝倉書店 1998年 ISBN 4254460198
- 原澤亮 「動物ウイルスの新しい分類(2005)」 『獣医畜産新報』 58号 921-931頁 2005年
ウイルスの分類(ボルティモア分類) |
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DNA |
I: 2本鎖DNAウイルス (dsDNA) |
|
カウドウイルス目
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マイオウイルス科 - サイフォウイルス科 - ポドウイルス科
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有エンベロープ: ヘルペスウイルス科 - ポックスウイルス科 無エンベロープ: アデノウイルス科 - パピローマウイルス科 - ポリオーマウイルス科
未分類: アスコウイルス科 - アスファウイルス科 - バキュロウイルス科 - コッコリスウイルス科 - コルチコウイルス科 - フセロウイルス科 - グッタウイルス科 - イリドウイルス科 - リポスリクスウイルス科 - ニマウイルス科 - フィコドナウイルス科 - プラズマウイルス科 - ルディウイルス科 - テクティウイルス科
|
|
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|
II: 1本鎖DNAウイルス (ssDNA) |
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有エンベロープ: パルボウイルス科(パルボウイルスB19)
未分類: サーコウイルス科 - ジェミニウイルス科 - イノウイルス科 - ミクロウイルス科 - ナノウイルス科
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|
|
RNA |
III: 2本鎖RNAウイルス (dsRNA) |
|
レオウイルス科(ロタウイルス) - ビルナウイルス科 - クリソウイルス科 - シストウイルス科 - ハイポウイルス科 - パルティティウイルス科 - トティウイルス科
|
|
|
IV: 1本鎖RNA+鎖 ((+)ssRNA) |
|
ニドウイルス目
|
コロナウイルス科 - アルテリウイルス科 - ロニウイルス科
|
|
トガウイルス科(風疹ウイルス) - フラビウイルス科 - ピコルナウイルス科(エンテロウイルス, ライノウイルス) - カリシウイルス科 - アストロウイルス科 - へペウイルス科 - バルナウイルス科 - ブロモウイルス科 - カルシウイルス科 - クロステロウイルス科 - コモウイルス科 - ディシストロウイルス科 - フレキシウイルス科 - レビウイルス科 - ルテオウイルス科 - マルナウイルス科 - ナルナウイルス科 - ノダウイルス科 - ポティウイルス科 - セキウイルス科 - テトラウイルス科 - トンブスウイルス科 - ティモウイルス科
|
|
|
|
V: 1本鎖RNA-鎖 ((−)ssRNA) |
|
モノネガウイルス目
|
パラミクソウイルス科 - ラブドウイルス科 - フィロウイルス科 - ボルナウイルス科
|
|
オルトミクソウイルス科 - アレナウイルス科 - ブニヤウイルス科
|
|
|
|
|
逆転写 |
VI: 1本鎖RNA逆転写ウイルス(ssRNA-RT) |
|
レトロウイルス科 - メタウイルス科 - シュードウイルス科
|
|
|
VII: 2本鎖DNA逆転写ウイルス (dsDNA-RT) |
|
ヘパドナウイルス科 - カリモウイルス科
|
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 悪性黒色腫におけるHVJ−E腫瘍内投与による抗腫瘍効果の検討について
- 種村 篤,清原 英司,片山 一朗,金田 安史,河上 裕
- Skin Cancer 24(2), 181-191, 2009
- … HVJ(Hemagglutinating virus of Japan,別名センダイウイルス)はパラミクソウイルス科パラミクソウイルス属のウイルスで,強い膜融合能をもつ特徴があるため,これまでその不活性化粒子であるHVJ−Envelope(以下,HVJ−E)は,ドラッグデリバリーベクターとして研究されてきた。 …
- NAID 130000909846
- McKINNON Allan,MIZUNO Tetsuo
- 獣医疫学雑誌 13(1), 30-39, 2009
- … ヘンドラウイルスとメナングルウイルスはパラミクソウイルス科に分類される。 …
- NAID 130000307363
Related Links
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★リンクテーブル★
[★]
- 日
- ましん
- 英
- measles, rubeola
- 同
- はしか、麻しん
- 関
- 麻疹ウイルス、感染症法、ワクチン、学校伝染病。修飾麻疹
特徴
病原体
疫学
感染経路
- 空気感染
- 上気道粘膜に進入・増殖 → 所属リンパ節で増殖 → ウイルス血症 → 全身諸臓器で増殖
- 感染性のある時期は、前駆症状(鼻汁、咳嗽、全身倦怠感、結膜充血)が出現する直前から発疹出現後4日間である。
潜伏期
経過、症状
- NDE.437
- 1. カタル期:1-5病日:発熱、くしゃみ、鼻水、目脂。コプリック斑
-
- 白血球が劇的に低下し、2000-3000まで落ち込むことがある。
- カタル期終わりの1-2病日に解熱してコプリック斑が発生
- カタル期の鼻汁、唾液、涙液、気道分泌液は感染性有り
- 2. 発疹期:6-10病日:発熱。発疹は耳後部、頚部から始まり体幹から四肢へ。色素沈着を残す ⇔風疹
細胞性免疫の低下
- リンパ球への感染→細胞性免疫が低下
- 結核に罹患している場合、粟粒結核に進展することがある
合併症
晩期合併症
- M蛋白の欠損した麻疹ウイルスによる、らしい
- 麻疹に感染し、小児期に知能低下、ミオクローヌスなどを、初発症状として発症し、意識障害をきたし致命的となる。
妊娠
検査
診断
- 原則的には血清学的検査でペア血清による4倍以上の抗体価の上昇を証明する。ただし、検体を凍結保存する必要があり、2回目の検体は感染後2週間後の血清を用いることになり、迅速な診断には向かない。RT-PCRは効果であり、商業レベルで普及しておらず、実臨床では麻疹IgMの抗体価でもって診断をしているのが現状である。
鑑別疾患
治療
- 対症療法
- 合併症の治療:肺炎、中耳炎などの細菌性二次感染が多く、予防のために抗菌薬投与が行われる
- 学校保健安全法では、解熱後3日経過するまで出席停止(NDE.438)
出席停止の解除は、主要症状が消退したあと7日?
予防
- 麻疹生ワクチン
- 免疫不全患者にはγグロブリン製剤(ガンマグロブリン筋注)
- 免疫があれば重症化しない
暴露後発症予防
- 麻疹抗体を持たない健常者が麻疹患者と接触した場合、72時間以内であれば麻疹ワクチンを接種することにより麻疹の発症を予防できる可能性がある。また発症しても症状を軽減しうる。
- 免疫不全者、1歳以下の乳児、妊婦などが暴露された場合や麻疹ワクチンが禁忌の人では、暴露後6日以内であれば、免疫グロブリンを投与することにより、あるい程度の発症予防効果、症状軽減効果があるとされる。
予後
参考
uptodate
- 1. [charged] 麻疹の臨床症状および診断 - uptodate [1]
- 2. [charged] 麻疹の予防および治療 - uptodate [2]
- 3. [charged] 麻疹の疫学および伝染 - uptodate [3]
[★]
- 英
- parainfluenza virus
- 関
- ヒトパラインフルエンザ
ウイルス学
- 潜伏期:2-6日
- 呼吸器感染症
- 血清型:1-4型
- 子供や小児の呼吸器感染症:5歳までに大部分が感染
- 呼吸器感染症ウイルスで1~4型
- 子供や小児の呼吸器感染症:5歳までに大部分は感染する
- 感染は特に秋口が多い。潜伏期は2~6日
- 普通感冒,咽頭炎,気管支炎,細気管支炎,肺炎などの急性気道炎を起こす。1型はクループ(喉頭気管気管支炎)を引き起こす。
症状
- クループ:パラインフルエンザのクループは夜中の1,2時にむかって悪化する
血清型別の特徴
- I型 :喉頭炎。秋。
- II型 :喉頭炎。秋。軽い。
- III型 :肺炎。 春。幼児。
- IV型 :上気道炎。散発的。
診断
治療
[★]
- 英
- measles virus, rubeola virus
- 同
- はしかウイルス
- 関
- 麻疹、ウイルス
ウイルス学
構造
感染症
-
- 自然麻疹では10万人に1人、ワクチン接種者では100万人に1人の割合
[★]
- 英
- respiratory syncytial virus, RS virus, RSV
- 同
- 呼吸器性シンシチウムウイルス respiratory syncytialウイルス、chimpanzee coryza agent
- 関
- ウイルス
特徴
ウイルス学
感染症
- 小児や成人では鼻かぜ程度であるが、1歳未満の乳幼児では発熱を伴う上気道炎のほかに気管支炎や気管支肺炎を起こす。
[★]
- ラ
- Morbillivirus
- 関
- ウイルス、パラミクソウイルス科
[★]
- 英
- virus
- 同
- ウイルス粒子 virus particle、ビリオン virion
- 関
- 微生物学、抗ウイルス薬、国試に出がちなウイルス
感染経路による分類 SMB.374
学名
目(order, -virales), 科(family, -viridae), 亜科(subfamily, -virinae), 属(genus, -virus), 種(species)
増殖過程
- 吸着 absorption
- 侵入 penetration
- 脱殻 uncoating
- ゲノムの複製 replication、遺伝子発現 transcription
- ウイルス粒子の組み立て assembly
- 放出 release
感染の分類
持続時間
ゲノム
- 一本鎖RNA(-)をゲノムとするウイルスはウイルス粒子内にRNA依存性RNA合成酵素を有する。
[★]
- 英
- family
- 関
- 家族、系統群、ファミリ、ファミリー
[★]
- 英
- paramyxovirus
- 同
- パラミキソウイルス
- 関
- ウイルス