ドカルパミン
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Japanese Journal
- ドカルパミン(タナドーパ顆粒【○!R】)の承認上の問題点
- 三田 康子,長野 知津子,浜 六郎,柳 元和,谷田 憲俊,林 敬次,向井 淳治,別府 宏圀
- 臨床薬理 28(1), 405-406, 1997-03-31
- NAID 10011506206
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- タナドーパとは?ドカルパミンの効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べられる(おくすり110番:薬事典版) ... 概説 心臓の収縮力を強めるお薬です。心不全の治療に用います。 作用 体内でドパミンという強心薬に変化します。
- 作成又は改訂年月 **2009年10月改訂(第8版)D2 *2007年10月改訂 日本標準商品分類番号 872119 薬効分類名 経口ドパミンプロドラッグ 承認等 販売名 *タナドーパ顆粒75% 販売名コード 2119007D1031 承認・許可番号 承認番号
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
組成
成分・含量(1g中)
添加物
- アスパルテーム(L-フェニルアラニン化合物)、カルメロースカルシウム、二酸化ケイ素、白糖、ヒプロメロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート、l-メントール
禁忌
- 褐色細胞腫の患者〔褐色細胞腫の患者では血中にカテコラミンが過剰に分泌されているので、ドパミン産生物質を投与すると、一層の過剰反応が起こったり、期待した効果が得られないおそれがある。〕
効能または効果
- 塩酸ドパミン注射液、塩酸ドブタミン注射液等の少量静脈内持続点滴療法(5μg/kg/min未満)からの離脱が困難な循環不全で、少量静脈内持続点滴療法から経口剤への早期離脱を必要とする場合
- 通常、成人にはドカルパミンとして1日量2250mg(本剤3g)を3回に分けて経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
慎重投与
- 肥大型閉塞性心筋症(特発性肥厚性大動脈弁下狭窄)の患者〔心収縮力増強作用により、左室流出障害を増強させるおそれがある。〕
重大な副作用
- 心室頻拍(1%未満)等の不整脈があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、抗不整脈剤を投与するなど適切な処置を行うこと。
- AST(GOT)、ALT(GPT)、ALP、LDH、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害(1%未満)や黄疸(0.1%未満)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
作用機序
- 本剤はドパミンのカテコール基及びアミノ基を保護した化学構造を持ち、消化器及び肝臓におけるドパミンの初回通過代謝が軽減され、効率的に血漿中遊離型ドパミン濃度を上昇させる。本剤の腎血管拡張作用はDA1拮抗薬により、心収縮力増強作用はβ遮断薬によりほば完全に抑制される。したがって、本剤の作用機序はDA1及び心筋β1受容体の活性化によると思われる。3)
心収縮力増強作用
- 麻酔犬に7〜20mg/kgを十二指腸内投与した場合、心収縮能(LV dp/dt max)を用量依存的に増強させる。4)
腎血流増加作用・尿量増加作用
- 生理食塩液負荷麻酔犬に11.2mg/kgを十二指腸内投与した場合、腎血流量、糸球体濾過値をそれぞれ24%増加させ、尿量を2.9倍に増加させる。その際のNa排泄量は2.6倍に、K排泄量は1.8倍に増加しており、Na排泄のほうがより著明にあらわれる。5)
末梢血流量増加作用
- 麻酔犬に11.2mg/kgを十二指腸内投与した場合、腸間膜動脈血流量を26%増加させる。5)麻酔犬に12mg/kgを十二指腸内投与した場合、心拍出量を20%、門脈血流量を21%、冠動脈血流量を15%増加させる。6)
心拍数、血圧に及ぼす影響
- 麻酔犬に3.7〜33.5mg/kgを十二指腸内投与した場合、血圧、心拍数にはほとんど影響を与えない。5)
有効成分に関する理化学的知見
○分子式
○分子量
○性状
- ・白色の結晶性の粉末又は粒で、特異なにおいがあり、味は苦い。
- ・アセトニトリル、エタノール(99.5)又はアセトンに溶けやすく、水又は無水エーテルに極めて溶けにくい。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- cardiac stimulant、cardiotonic、cardiotonics
- 関
- 強心、強心性、強心薬、心保護薬
商品
[★]
- 英
- docarpamine
- 商
- タナドーパ