- 関
- 肺炎
成人避難所関連肺炎ガイドライン
- 冲永氏ら
- Guidelines for Refuge-Associated Pneumonia( RAP) in Adults(ver.2 2011.4.4)
1.肺炎を疑う所見
- 1. 咳嗽と有色喀痰
- 2. 37.8度以上の発熱
- 3. 呼吸数20回/分以上
- 4. SpO2≦94%
- 5. 息苦しさ・呼吸困難
- 6. crackle聴取
- 7. 胸痛(胸膜炎)
2.重症度の目安
- 1. 年齢:男70才以上、女75才以上
- 2. 基礎疾患:COPD、DM、CHF、肝・腎疾患、悪性疾患、免疫不全など
- 3. 施設入所、寝たきり
- 4. 脈拍>125回/分
- 5. 呼吸数>30回
- 6. 新たな精神症状・意識障害
- 7. 脱水:腋窩の乾燥、口腔粘膜の乾燥、ツルゴール陽性、乏尿
3.市立病院への受診・搬送基準
- 1. 「重症度の目安」3項目以上
- 2. ショックを伴う または SpO2≦90%
- 3. 結核疑い:既往歴、免疫低下など
- 4. empiric therapy 3日後にも解熱しない
- 5. 診察医の判断
4.肺炎の予防
- 1. ウイルス感染の予防:マスク、手指衛生、咳エチケット
- 2. 口腔ケア:歯磨き等
- 3. 栄養の保持
- 4. 誤嚥防止
- 5. 脱水回避:夜間のトイレを嫌がらず、こまめに水分摂取
- 6. 避難所の衛生環境の改善、保持
5.肺炎疑い時のempiric therapy
- 経口:メイアクトMS(100)6T 3x または フロモックス(75)6T 3x(以上は食後内服が守れる時)
- クラビット(500)1T 1x または レスピラトリーキノロン*
- 点滴:ロセフィン 1~2g 1日1回点滴
- 経口:メイアクトMS(100)6T 3x または フロモックス(75)6T 3x(以上は食後内服が守れる時)
- レスピラトリーキノロン 半量
- 点滴:ロセフィン 1g 1日1回点滴
- 経口:ジスロマックSR 2g または ジスロマック(250)2T 1X 3日間
- ミノマイシン(100) 2T 2X朝・夕
- 経口:レスピラトリーキノロン
- 点滴:ロセフィン 1回1~2g 1日1回点滴
- チエナム 1回0.5~1g 1日2回点滴
凡例
参考
- http://medical.nikkeibp.co.jp/all/info/mag/express/data/nmexpress1106.pdf
UpToDate Contents
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- 1. 難治性肺炎 nonresolving pneumonia
- 2. 細菌性肺炎の評価のための喀痰培養 sputum cultures for the evaluation of bacterial pneumonia
- 3. 特発性間質性肺炎:臨床症状および病理 idiopathic interstitial pneumonias clinical manifestations and pathology
- 4. 成人における院内感染性/人工呼吸器関連/医療関連肺炎の治療 treatment of hospital acquired ventilator associated and healthcare associated pneumonia in adults
- 5. 入院を要する成人における市中肺炎の治療 treatment of community acquired pneumonia in adults who require hospitalization
Related Links
- かなか治らない方も多く、普通の肺炎と. は違うと感じます。岩手県立宮古病院で ... なっ たのが、避難所での呼吸器感染症. です。高齢者を中心に、肺炎が多数見 ..... 非専門医 向けにガイドライン策定. 表2●「成人避難所関連肺炎ガイドライン」(冲永氏らによる) ...
- 特発性間質性肺炎の管理、治療: 座長:杉山幸比古(自治医科大学内科学講座呼吸器 内科学部門) 井上 義一(近畿 ... 谷口 博之(公立陶生病院呼吸器・アレルギー内科); 健康関連QOLと終末期医療: 冨岡 洋海(神戸市立医療センター西市民病院呼吸器内科 ) ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- pneumonia pneumonitis
- 関
疫学
- 日本の肺炎の受療率は人口10万対3、死亡率は人口10万対7。死因順位は第4位である。
- 受療率・罹患率共に高齢になるに従い急激に増加し、85歳以上の男性では死因第2位、90歳以上の男性では死因第1位となる(ガイドライン1)。
- 死亡者の95%以上が高齢者である。
- 年代と病原体
日本における肺炎の年齢階級別受療率と死亡率(人口10 万対,2002 年)
- ガイドライン1 2004 年「国民衛生の動向」 改変
|
年齢階級
|
総数
|
15~
|
25~
|
35~
|
45~
|
55~
|
65~
|
75~
|
85~
|
90~
|
19
|
29
|
39
|
49
|
59
|
69
|
79
|
89
|
|
受療率
|
外来
|
6
|
3
|
4
|
3
|
3
|
6
|
7
|
14
|
21
|
21
|
入院
|
19
|
2
|
3
|
2
|
3
|
7
|
21
|
86
|
309
|
489
|
死亡率
|
男性
|
76.4
|
0.5
|
0.5
|
1.5
|
4.6
|
15.2
|
69.2
|
339
|
2087
|
4317
|
女性
|
62.7
|
0.3
|
0.5
|
0.9
|
1.9
|
5.6
|
22.4
|
144
|
934
|
2291
|
総数
|
69.4
|
0.4
|
0.5
|
1.2
|
3.2
|
10.3
|
44.6
|
249
|
1291
|
2787
|
分類
発症の場
原因
病理
- 上気道から連続的に下気道へ、あるいは、直接下気道に及んでいる。炎症は上皮に包まれた管腔内
肺炎の比較
ガイドライン
[★]
- 英
- relation、relationship、correlation、relevance、link、implication、connection、bearing、association、reference、relate、associate、attach、correlate、relative、relevant、pertinent
- 関
- 暗示、意味、会合、関係、関する、関連性、基準、共生、結合、結線、言及、参考、参照、照会、親戚、親類、軸受け、相関、相関性、相互関係、相対、相対性、相対的、対合、態度、妥当、適切、同僚、付随、付着、結びつける、類縁体、連関、連結、連合、連合性、連鎖、連接、連絡、群集、添付、協会、接続、関係性、リファレンス、リンク、参考文献、相関関係、関連づける
[★]
- 英
- guideline
- http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2007_yamaguchi_d.pdf
耳鼻咽喉科
-
- 社団法人日本耳鼻咽喉科学会 嚥下障害診療ガイドライン 耳鼻咽喉科外来における対応
ガイドラインのの評価
- クラスI:有益であるとの根拠があり、適応が一般に同意されている。
- クラスIIa:有益であるとの意見が多い。
- クラスIIb:有益であるとの意見が少ない。
- クラスIII:有益でない。または有害である。
[★]
- 英
- adult、adult human
- 関
- 大人、成人型、成人性、成体、成体型
[★]
- 関
- 炎光、炎症