- 英
- mood disorder, mood disorders
- 同
- 感情障害、(旧定義)情動障害 affective disorders
- F30 Manic episode 躁病エピソード
- F31 Bipolar affective disorder 双極性感情障害
- F32 Depressive episode うつ病エピソード
- F33 Recurrent depressive disorder 反復性うつ病性障害
- F34 Persistent mood [affective] disorders 持続性気分障害
- F38 Other mood [affective] disorders
- F39 Unspecified mood [affective] dis
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Mood disorder |
分類及び外部参照情報 |
ICD-10 |
F30-F39 |
ICD-9 |
296 |
MeSH |
D019964 |
プロジェクト:病気/Portal:医学と医療 |
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気分障害(きぶんしょうがい、英: mood disorder)は、気分に関する障害を持つ精神疾患の一群である。世界保健機関の『疾病及び関連保健問題の国際統計分類』第10版(ICD-10)においては、カッコして感情障害と記述される。
ある程度の期間にわたって持続する気分(感情)の変調により、苦痛を感じたり、日常生活に著しい支障をきたしたりする状態のことをいう。うつ病と双極性障害など広範囲な精神的疾病がこの名称にあてはまる。
精神疾患の主要な分類法であるICD-10とDSM-IVの両者において用いられている語であり、この2者間で細かい分類の仕方は異なるものの含まれる概念はほぼ同一である。
目次
- 1 分類
- 1.1 うつ病性障害
- 1.2 双極性障害
- 1.3 物質誘発性気分障害
- 1.3.1 アルコール誘発性気分障害
- 1.3.2 ベンゾジアゼピン誘発性気分障害
- 2 起源
- 3 ICD-10における気分障害
- 4 DSM-IVにおける気分障害
- 5 関連項目
- 6 出典
- 7 参考文献
分類
障害はすべて、甲状腺機能低下症のような身体疾患による気分障害や、物質誘発性気分障害ではないという診断基準を持つ。また重症度の診断基準を持つため、著しい苦痛あるいは生活機能の障害がある場合に、これらの障害であるという診断基準を満たす。
うつ病性障害
- 大うつ病性障害(major depressive disorder)は、大うつ病、単極性うつ病、臨床的うつ病とも呼ばれる。大うつ病性障害の患者は、1回またはそれ以上の大うつ病エピソードを経験する。初回のエピソード後に、「大うつ病性障害(単一エピソード)」と診断される。1回以上のエピソードを経験すると、診断は「大うつ病性障害(反復性)」となる。躁状態の期間のないうつ病は、気分が低い側の「極」にとどまっており、双極性障害のように高く躁的な側の「極」に上がらないという意味で、「単極性」うつ病と記述されることがある。
- 現時点では、ヨーロッパで行われた疫学的研究から、世界の人口の概ね8.5%がうつ病性障害であろうと示唆されている。特定の年齢の集団がうつ病から免除されることはなさそうである。母親から分離された生後6ヶ月の乳児にもうつ病が出現したという研究報告がある[3]。
うつ病性障害(depressive disorder)はプライマリ・ケアや総合病院の現場でも頻繁に見られるが、見逃されることも多い。未認知のうつ病性障害は回復が遅れたり、身体的疾患の予後を悪化させる可能性があるため、すべての医師がこの状態を認識することができ、軽症な症例を治療し、専門的治療の必要な患者を見分けることができるようになることが重要である[4]。
- 下記のようなサブタイプ(下位分類)や経過の特定用語(修飾語)が、診断学的に使用されている:
-
- 非定型うつ病(atypical depression)は気分の反応性(パラドキシカルなアンヘドニア[無快楽症])とポジティブさ、著明な体重増加や食欲増進(むちゃ食い)、過剰な睡眠や眠気(過眠症)、鉛様麻痺として知られる四肢の重さの感覚、対人関係において拒絶されるという認識に対する過敏性の結果としての重大な社会的障害、などによって特徴づけられる。このサブタイプを評価判定する難しさのために、その意義や有病率には疑問も呈されている。
-
- メランコリー型うつ病(melancholic depression)は、ほとんどまたはすべての活動における喜びの喪失(アンヘドニア)、楽しい刺激に対する反応性の欠如、死別や喪失体験よりも質的に深い気分の落ち込み、午前中の症状悪化、早朝覚醒、精神運動遅延、極度の体重減少(拒食症とは区別される)、あるいは過剰な自責感などによって特徴づけられる。
-
- 精神病性大うつ病(psychotic major depression)/精神病性うつ病(psychotic depression)は、大うつ病エピソードの用語で、とくにメランコリー型の性質を持つ患者にみられ、妄想、あるいは(頻度はより少ないが)幻覚など、精神病性の症候を伴うものである。これらは多くの場合、気分に調和した(抑うつ的なテーマに符合した内容の)ものである。
-
- 緊張病性うつ病(catatonic depression)は、大うつ病のまれな重症の型で、運動性の行動やその他の症状の欠如を伴う。このタイプの人は無言でほとんど昏迷様で、動けないか、あるいは無目的な、あるいは奇妙な動きを呈することもある。緊張病性の症候は、統合失調症や躁病エピソードにも出現することもあり、また悪性症候群に起因する場合もある。
-
- 産後うつ病/産後抑うつ(postpartum depression)はDSM-IV-TRで経過の特定用語としてリストされている。そこでは、出産後の女性に現れる、強くて持続的な、時に無能力化させるうつ状態を指している。10〜15%の女性に影響する産後のうつ状態は、典型的には分娩後3ヶ月以内に発症し、長ければ3ヶ月持続する[10]。女性にとって出産後はじめの数週間に短期間、疲れや悲しみの気分を経験することは非常に多いが、産後うつ病は、家庭や仕事、学校で重大な困難や機能障害、例えば家族や配偶者、友人との関係が困難になることや、新生児との絆に問題が生じることさえもあり得るという点で異なる[11]。母乳哺育中の産後の大うつ病やその他の単極性のうつ病の女性の治療においては、治療薬としてはノルトリプチリン、パロキセチン、セルトラリンが一般的にはより望ましいとされている.[12]。気分障害の既往歴や家族歴のある女性は特に産後うつ病になるリスクが高い[13]。
-
- 季節性感情障害(seasonal affective disorder)は「冬季うつ病(winter depression)」や"winter blues"といった名でも知られる特定用語である。一部の患者は季節的なパターンを停止、うつ病性エピソードが秋または冬に来て、春には解消する。もし2回以上のエピソードが寒冷期に起こり、2年またはそれ以上の期間にわたって寒冷期以外に起こらなければ、季節性感情障害と診断される。よく高緯度の地域に住む人々は冬季に日光を浴びる量が少なく、そのために季節性感情障害の頻度が高いという仮説が提唱されるが、この主張を裏付ける疫学的な根拠は強くない(また、冬季に人の目に届く日光の量は、緯度のみにより規定されるわけではない)。また季節性感情障害は若年者に多く、一般的には男性より女性に多くみられる[15]。
-
- 気分変調症(ディスチミア、dysthymia)/気分変調性障害(dysthymic disorder)は、同様の身体的・認知的問題が明らかであるという点で単極性うつ病に似ているが、それほど重症でなく、長期に持続する傾向がある(通常2年以上)病態である[16]。気分変調症の治療は、抗うつ薬による薬物療法や精神療法を含め、おおまかには大うつ病の治療と同じである[17]。
-
- 二重うつ病(double depression)は、2年以上続く一定の抑うつ気分(気分変調症)の期間中に、大うつ病の期間が挿入されるものと定義される[16]。
-
- 特定不能のうつ病性障害(depressive disorder not otherwise specified, DD-NOS)は、他の公式に特定された診断に当てはまらないものの障害を呈するうつ病性障害である。DSM-IVによれば、DD-NOSは「特定の障害の基準を満たさないうつ病性障害」を含む。ここには下記にリストされた反復性短期抑うつ障害や小うつ病性障害の研究用診断(試案)が含まれる。
-
- 抑うつパーソナリティ障害(depressive personality disorder)は、抑うつ的な特徴を持つパーソナリティ障害を意味する、議論の多い精神科診断である。抑うつパーソナリティ障害はもともとDSM-IIに含まれていたが、DSM-IIIやDSM-III-Rでは取り除かれた[18]。最近、診断に復帰させることが再検討されている。抑うつパーソナリティ障害はDSM-IV-TRの付録Bで、今後の研究の価値があるとして記載されている。
-
- 反復性短期抑うつ障害/反復性短期うつ病性障害(recurrent brief depressive disorder)は、主に持続期間の違いから大うつ病性障害と区別される。反復性短期抑うつ障害では、ひと月に1回程度、それぞれは2週間に満たず典型的には2-3日以下の抑うつエピソードを呈する。反復性短期抑うつ障害の診断は、少なくとも1年のスパンでエピソードが出現し、女性の場合は月経周期と独立している必要がある。臨床的うつ病の患者がその後、反復性短期抑うつ障害になることもあれば、逆の場合もあり、双方の疾患には類似のリスクがある[20]。
-
- 小うつ病性障害(minor depressive disorder)あるいは小うつ病は、大うつ病の基準を完全には満たさないものの、少なくとも2つの症候が2週間存在するものをいう[21]。
双極性障害
詳細は「双極性障害」を参照
物質誘発性気分障害
気分障害は、その病因が向精神薬やほかの化学物質の直接の生理作用にさかのぼることが可能な場合、あるいは物質の毒性や離脱と同時に生じた気分障害は、物質誘発性に分類される。気分障害が物質使用障害と併発している場合もである。物質誘発性気分障害は、躁、軽躁、混合、あるいはうつ病エピソードの特徴を有する。多くの物質は多様な気分障害を生じさせることができる。例として、アンフェタミン、メタンフェタミン、コカインのような覚醒剤は躁や軽躁、混合状態、うつ病のエピソードの原因となることが可能である。
アルコール誘発性気分障害
アルコール依存症を伴う大量飲酒者や患者では、大うつ病性障害が高率で生じる。アルコールの乱用と抑うつの発症が、先行する抑うつの自己治療的なものであるかについては議論があった。しかし最近の研究は、いくつかの事例では事実だろうし、アルコールの乱用は大量飲酒者の多くが抑うつを発症する直接の原因になると結論している。参加者の生活上のストレスの多い出来事の間、気分不快尺度を用いて評価された研究が行われた。さらに、逸脱集団への加入、失業、パートナーの物質の使用とその刑罰が評価された[22][23][24]。その結果、アルコールに関連した問題として高い自殺率があった[25]。詳細な患者の既往歴によりアルコールの摂取に関連しない抑うつと、アルコール誘発性抑うつとを区別することは可能である[24][26][27]。アルコール乱用関連の抑うつと他の精神的問題は、脳内化学物質の歪みに起因する可能性があり、断酒後に誘発される傾向がある[28]。
ベンゾジアゼピン誘発性気分障害
バリウムやリブリウムのようなベンゾジアゼピン系の長期間の使用は、抑うつに関与したり、アルコールの脳における影響に類似している可能性がある[29]。
大うつ病性障害はまた、長期離脱症候群の一部あるいはベンゾジアゼピン系の慢性的な使用の結果として発症する。ベンゾジアゼピン系は、不眠症、不安、筋肉けいれんの治療に広く用いられる医薬品である。アルコールと併用した場合、セロトニンやノルアドレナリンの濃度の増加のような神経化学上のベンゾジアゼピン系の作用で、抑うつを増す反応があると考えられている[30][31][32][33]。大うつ病性障害は、ベンゾジアゼピン系の離脱症状の一部として生じる可能性がある[34][35][36]。ベンゾジアゼピン系の依存症を有する患者における長期間の調査研究において、2人にだけ先行した抑うつ障害があり、長期にわたるベンゾジアゼピン系医薬品により10人の患者(20%)に過量摂取があった。段階的に離脱する計画から1年後、さらなる過量摂取をした患者はいなかった[37]。ベンゾジアゼピン系からの離脱の結果である抑うつは、通常は数か月後に治まるが、少数の例では6~12か月にわたり存続する可能性がある[38][39]。
起源
複数の著作が、気分障害は進化的適応であるとしている。落ち込みや抑うつは、危険や損失、無駄な努力をもたらす目標追求に対しての状況対応能力を高めるという[40]。そういった状況では低い動機付けが、特定の行動を抑制することによって利益が得られる。この理論はなぜ気分障害がよく見られ、生殖年齢の頂点の人々をも襲うのかを説明するのに役立つ。抑うつが機能不全であれば、これらの特性を説明するのは難しい。[40]
抑うつ気分は地位の損失、離婚、あるいは子供や配偶者の死のような、人生において生じる特定の種類のありきたりな反応である。これらは生殖の能力や可能性の損失を知らせる出来事であり、人類の祖先の生活環境においても存在した。抑うつ気分は、以前の(繁殖的に不成功であった)方法や行動の向きを変えるという意味で適応反応とみなすことができる。
抑うつ気分はインフルエンザのような病気の最中には一般的である。身体活動を制限することによって回復を助ける進化した機構であると論じられてきた[41]冬の季節に生じる低水準の抑うつ、あるいは季節性情動障害は、過去において食物が乏しい期間の身体活動を制限することへの適応であるとも考えられる[41]。もはや食物の入手可能性は天候に左右されないが、冬の季節に落ち込んだ気分を体験することは、人類が保ってきた本能であると論じている[41]。
ICD-10における気分障害
以下のように小分類される。
- 躁病エピソード
- 双極性障害
- うつ病エピソード
- 反復性うつ病性障害
- 持続性気分(感情)障害
- その他の気分(感情)障害
- 詳細不明の気分(感情)障害
DSM-IVにおける気分障害
- 双極性障害 - いわゆる「躁うつ病」である。I型双極性障害、II型双極性障害、気分循環性障害、特定不能の双極性障害の4つに分けられる。
- うつ病性障害 - 大うつ病性障害、気分変調性障害、特定不能のうつ病性障害、抑うつ関連症候群の4つに細分化される。いわゆる「うつ病」は大うつ病性障害に含まれる(そのため、うつ病のことを「大うつ病」と呼ぶことがあるが、重症なうつ病という意味ではない)。
- 一般身体疾患を示すことによる気分障害
- 特定不能の気分障害
関連項目
- 精神医学
- 精神科医
- 臨床心理士
- 疾病及び関連保健問題の国際統計分類(ICD-10)
- 精神障害の診断と統計マニュアル(DSM-IV)
出典
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精神と行動の障害(ICD-F - 290-319) |
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器質性/症状性 |
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認知症
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軽度認知症 - アルツハイマー型認知症 - 多発性脳梗塞認知症 - ピック病 - クロイツフェルト・ヤコブ病 - ハンチントン病 - パーキンソン病 - AIDS認知症症候群 - 前頭側頭型認知症 - 日没症候群 - 認知症徘徊
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その他
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せん妄 - 脳振盪後症候群 - 器質脳症候群 - 他の症状性を含む器質性精神障害
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精神作用物質使用、薬物乱用による障害 |
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薬物中毒/オーバードース - 身体依存 - 薬物依存症 - 反跳作用 - 二重反跳 - 離脱
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統合失調症、統合失調型及び妄想性障害 |
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精神病 |
統合失調感情障害 - 統合失調型障害 - 短期反応精神病
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統合失調症 |
破瓜型統合失調症 - 妄想性障害 - 感応精神病
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気分障害(感情障害) |
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躁病 - 双極性障害(I型 - II型 - 気分循環症) - 抑うつ症状(大うつ病 - 気分変調症 - 季節性情動障害 - 非定型うつ病 - メランコリー型うつ病)
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神経症 - ストレス関連 - 身体表現性障害 |
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不安障害
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恐怖症
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広場恐怖症 - 社会恐怖/社交不安障害(対人恐怖) - 単一恐怖(閉所恐怖症) - 単一社会恐怖
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その他
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パニック障害 - 全般性不安障害 - 強迫性障害 - ストレス(急性ストレス障害 - PTSD)
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適応障害
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うつ症状を伴う適応障害
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身体表現性障害
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身体化障害 - 身体醜形障害 - 心気症 - 疾病恐怖 - ダ・コスタ症候群 - 疼痛性障害 - 機能性神経症状症(ガンザー症候群 - 咽喉頭異常感症) - 神経衰弱 - Mass Psychogenic Illness
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解離性障害
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解離性同一性障害 - 解離性健忘 - 解離性遁走 - 離人感・現実感消失障害
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生理的・身体的 |
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摂食障害
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神経性無食欲症 - 神経性大食症 - 反芻性障害 - 特定不能の摂食障害
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非器質性睡眠障害
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過眠症 - 不眠症 - 睡眠時随伴症(レム睡眠行動障害 - 夜驚症 - 悪夢)
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性機能障害
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性的欲求(性欲低下障害 - 性欲亢進) - 性的関心・興奮 (女性の性的関心・興奮障害) - 勃起障害 - オルガスム(無快楽症 - 射精遅延 - 早漏 - 性的冷感) - 疼痛(膣痙 - 性交疼痛)
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産後
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産後うつ病 - 産後の精神障害
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成人のパーソナリティと行動 |
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性と性同一性
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性成熟障害 - 自我異和的性的志向性 - 性的関係機能障害 - 性的倒錯(性依存症 - 窃視症 - フェティシズム)
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その他
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パーソナリティ障害 - 衝動制御障害(窃盗症 - 抜毛症 - 放火癖) - 体を対象とした反復的行動 - 虚偽性障害(ミュンヒハウゼン症候群)
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小児の精神障害 |
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精神遅滞
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X連鎖精神遅滞 -(Lujan-Fryns症候群)
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精神発達(発達障害)
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特異的発達障害 - 広汎性発達障害
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感情・行動の障害
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ADHD - 行為障害(反抗挑戦性障害) - 情動障害(分離不安症) - 社会的機能(場面緘黙症 - 愛着障害 - 脱抑制性愛着障害) - チック症(トゥレット障害) - 言語障害(吃音症 - 早口症) - 運動障害(常同運動症)
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未分類 |
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緊張病 - 想像妊娠 - 間欠性爆発性障害 - 精神運動性激越 - 常同症 - 心因性非てんかん性発作 - Kluver-Bucy症候群
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 身体疾患とうつ病 : 各種疾患・病態におけるうつ病・気分障害の合併の実情 周産期のうつ病
- 鈴木 利人
- Depression journal = デプレッションジャーナル : 学術雑誌 2(3), 86-89, 2014-12
- NAID 40020291705
- 気分障害と不安障害の治療において (治療のゆきづまり : "次の一手"を工夫する) -- (精神障害ごとの打開の工夫)
- 精神科病院における気分障害のリワークプログラム (特集 精神障害者への就労支援)
- 武田 龍太郎
- 日本精神科病院協会雑誌 = Journal of Japanese Association of Psychiatric Hospitals 33(10), 1014-1020, 2014-10
- NAID 40020242921
- 老年期うつ病について (第15回 不安障害・気分障害研究会)
Related Links
- 気分障害とは何か -うつ病と双極性障害について 1 概念 気分障害とは、文字通り気分が沈んだり、「ハイ」になったりする病気です。以前は感情障害と呼ばれていましたが、泣いたり笑ったりする「感情」の病気というよりも ...
- 概念 ある程度の期間にわたって持続する気分(感情)の変調により、苦痛を感じたり、日常生活に何らかの支障をきたしたりする状態のことをいう。うつ病と双極性障害など広範囲な精神的疾病がこの名称にあてはまる。
- 気分のアップダウンが主な症状となる心の病気を「気分障害」といいます。代表的なものには、うつ病・躁うつ病の2つがあります。気分障害に関する基礎知識をご紹介しましょう。
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★リンクテーブル★
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- 68歳の女性。異常な言動を心配した夫に伴われて来院した。2か月前から自宅で横になっていることが多くなった。夫によると金銭問題はないにもかかわらず、「所得税が払えない。去年のお盆に先祖供養を十分しなかったからだ」と繰り返し訴えるという。食事量が減り、体重が1か月で5kg減少した。入浴を嫌がり、夜は眠らず、ぶつぶつ何か言っている。50歳ごろから高血圧症で内服治療中である。質問には小声で短く答えるが、うつむきがちで返答に時間がかかる。改訂長谷川式簡易知能評価スケールは26点(30点満点)であった。治療の必要性を説明すると「お金がなくて薬代を払えない」と拒否した。身長150cm、体重50kg。神経学的所見に異常を認めない。
- 甲状腺機能を含めた血液検査所見に異常を認めない。最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111G055]←[国試_111]→[111G057]
[★]
- 50歳の女性。ぼーっとした様子になったことを心配した家族に連れられて来院した。もともと明るい性格で、家事やパートタイムの仕事を活発にこなしていたが、1か月前に長男が大学受験に失敗した頃から「ゆううつだ、元気が出ない」と訴え始めた。家族によると、2週前に自宅近くの診療所を受診し抗うつ薬と睡眠薬とを処方されたが改善せず、数日前からぼーっとした様子になったという。家事の手際が普段よりはるかに悪く、時間がかかっている。5年前に人間ドックで慢性甲状腺炎を指摘されていた。診察時、抑うつ気分、意欲の低下および注意機能の低下がみられた。頭部MRIで異常を認めない。脳波検査では基礎波として広汎な8~9Hzのα波がみられた。
- この患者にみられる精神障害として最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110I068]←[国試_110]→[110I070]
[★]
- 最近5年間における精神障害者の医療の実態について正しいのはどれか。
- a 精神病床の平均在院日数は約90日である。
- b 精神病床数は人口千人当たり約1床である。
- c 精神病床入院患者は65歳以上が約半数を占める。
- d 精神病床入院患者は統合失調症より認知症が多い。
- e 精神科外来患者は気分障害より統合失調症が多い。
[正答]
※国試ナビ4※ [109G005]←[国試_109]→[109G007]
[★]
- 厚生労働省の患者調査で平成14年と比較して平成20年に増加しているのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [107B032]←[国試_107]→[107B034]
[★]
- 平成8年と平成26年の患者調査を比較して、患者数が最も増加したのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [112F018]←[国試_112]→[112F020]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [106D018]←[国試_106]→[106D020]
[★]
- 英
- depressive episode
- 同
- うつ病病相
- 関
- 気分障害
- ICD-10
- F32
- 含
- 以下の単一エピソード:抑うつ反応、大うつ病(精神病症状を伴わない)、心因性うつ病・反応性うつ病(F32.0,F32.1,F32.2)
うつ病エピソードの基準
- G1. うつ病のエピソードは少なくとも2週間以上続くこと。 The depressive episode should last for at least 2 weeks.
- G2. 対象者の人生のいかなる時にあっても、軽躁病や躁病エピソードの診断基準を満たす十分な躁病症状がないこと。 There have been no hypomanic or manic symptoms sufficient to meet the criteria for hypomanic or manic episode (F30..) at any time in the individual's life.
- G3. 主要な除外基準:このエピソードは、精神作用物質の使用(F10-F19)、あるいはF00-F09に上げられたような器質性精神障害によるものではないこと。 Most commonly used exclusion clause. The episode is not attributable to psychoactive substance use (F10.F19) or to any organic mental disorder (in the sense of FOO.F09).
F32.0
- 軽症うつ病エピソード Mild depressive episode
- A. うつ病エピソード(F32)の全般基準を満たすこと
- B. 次の3項の症状のうち少なくとも2項目があること
- (1)対象者にとって明らかに異常で、著明な抑うつ気分が、周囲の状況にほとんど影響されることなく、少なくとも2週間のほとんど毎日かつ1日の大部分続く
- (2)通常なら楽しいはずの活動における興味や喜びの喪失
- (3)活動の減退または疲労感の増加
- C. 次に示す付加的な症状を合わせて、B項との合計が少なくとも4項目あること。
- (1)自信喪失、自尊心の喪失
- (2)自責感や、過度で不適切な罪悪感といった不合理な感情
- (3)死や自殺についての繰り返し起こる考え、あるいは他の自殺的な行為
- (4)思考力や集中力の低下の訴え、あるいはその証拠。
- (5)焦燥あるいは遅滞をともなう精神運動性の変化(主観的なものであれ客観的なものであれ、いずれでもよい)
- (6)いろいろなタイプの睡眠障害
- (7)相応の体重変化をともなう食欲の変化(減退または増進)
F32.1
- 中等症うつ病エピソード Moderate depressive episode
- 軽症うつ病エピソード Mild depressive episode
- A. うつ病エピソード(F32)の全般基準を満たすこと
- B. F32.0のB項における3項の症状のうち、少なくとも2項目があること
- C. F32.0のC項における付加的症状を合わせて、B項との合計が少なくとも6項あること。
F32.2
- 精神病症状を伴わない重症うつ病エピソード Severe depressive episode without psychotic symptoms
- 軽症うつ病エピソード Mild depressive episode
- A. うつ病エピソード(F32)の全般基準を満たすこと
- B. F32.0のB項における3項の症状の全てがあること。
- C. F32.0のC項における付加的症状を合わせて、B項との合計が少なくとも8項あること。
- D. 幻覚、妄想または抑うつ性昏迷を欠くこと
F32.3
- 精神病症状を伴う重症うつ病エピソード Severe depressive episode with psychotic symptoms
- A. うつ病エピソード(F32)の全般基準を満たすこと
- B. 精神病症状を伴わない重症うつ病エピソード(F32.2)の診断基準の中でD項以外を満たすこと
- C. 統合失調症や、統合失調感情障害、抑うつ型(F25.1)の診断基準を満たさないこと
- D. 次の2項のうち、いずれかがあること
- (1) 妄想や幻覚は存在するが、それらは典型的な分裂病(F20.0-F20.3)としての診断基準G1(1b),G1(1c)およびG1(1d)に上げられた以外のものであること。もっとおよく見られる例としては、抑うつ的・罪責的・心気的・虚無的・自己関係づけ的・迫害的な内容のものである。
- (2) 抑うつ性昏迷
F32.8
- その他のうつ病エピソード Other depressive episodes
F32.9
- うつ病エピソード,詳細不明 Depressive episode, unspecified
[★]
- 英
- schizophrenia like symptoms
-
[★]
- 英
- recurrent depressive disorder
- ICD-10
- F33
- 関
- 気分障害
- 含
- 抑うつ反応、心因性うつ病、反応性うつ病、季節性感情障害の反復エピソード(F33.0/F33.1)。内因性うつ病、大うつ病、躁うつ病(抑うつ型)、心因性あるいは反応性抑うつ精神病、精神病性うつ病、生気うつ病の反復エピソード(F33.2/F33.3)
- 除
- 反復性短期うつ病エピソード(F38.1)
ICD-10
F33.0
反復性うつ病性障害,現在軽症エピソード Recurrent depressive disorder, current episode mild
F33.1
反復性うつ病性障害,現在中等症エピソード Recurrent depressive disorder, current episode moderate
F33.2
反復性うつ病性障害,現在精神病症状を伴わない重症エピソード Recurrent depressive disorder, current episode severe without psychotic symptoms
F33.3
反復性うつ病性障害,現在精神病症状を伴う重症エピソード Recurrent depressive disorder, current episode severe with psychotic symptoms
F33.4
反復性うつ病性障害,現在寛解中のもの Recurrent depressive disorder, currently in remission
F33.8
- その他の反復性うつ病性障害 Other recurrent depressive disorders
F33.9
- 反復性うつ病性障害,詳細不明 Recurrent depressive disorder, unspecified
[★]
- 英
- hypomania
- 関
- 軽躁
- 気分障害
ICD-10
- A. The mood is elevated or irritable to a degree that is definitely abnormal for the individual concerned and sustained for at least 4 consecutive days.
- B. At least three of the following signs must be present, leading to some interference with personal functioning in daily living:
- (1) increased activity or physical restlessness;
- (2) increased talkativeness;
- (3) distractibility or difficulty in concentration;
- (4) decreased need for sleep;
- (5) increased sexual energy;
- (6) mild over-spending, or other types of reckless or irresponsible behaviour;
- (7) increased sociability or over-familiarity.
- C. The episode does not meet the criteria for mania (F30.1 and F30.2), bipolar affective disorder (F31.?), depressive episode (F32.?), cyclothymia (F34.0), or anorexia nervosa (F50.0).
- D. Most commonly used exclusion clause. The episode is not attributable to psychoactive substance use (F10?F19) or to any organic mental disorder (in the sense of FOO?F09).
[★]
- 英
- bipolar affective disorder, BPAD
- 同
- 躁うつ病
- 関
- 気分障害
- ICD-10
- F31
- F31 Bipolar affective disorder
- F31.0 Bipolar affective disorder, current episode hypomanic
- F31.1 Bipolar affective disorder, current episode manic without psychotic symptoms
- F31.2 Bipolar affective disorder, current episode manic with psychotic symptoms
- F31.3 Bipolar affective disorder, current episode moderate or mild depression
- F31.4 Bipolar affective disorder, current episode severe depression without psychotic symptoms
- F31.5 Bipolar affective disorder, current episode severe depression with psychotic symptoms
- F31.6 Bipolar affective disorder, current episode mixed
- F31.7 Bipolar affective disorder, currently in remission
- F31.8 Other bipolar affective disorders
- F31.9 Bipolar affective disorder, unspecified
[★]
- 英
- amphetamine-induced mood disorder
- 関
- アンフェタミン、気分障害、amphetamine-related psychiatric disorders
参考
- http://emedicine.medscape.com/article/289973-overview
[★]
- 英
- seasonal affective disorder
- 関
- 季節性感情障害、季節性情動障害
[★]
- 英
- premenstrual dysphoric disorder
[★]
- 英
- disorder、impairment、dysfunction、damage、difficulty、(妨げ)barrier、impediment、obstacle、disturbance、foe、(化学)hindrance、disorder、impair、lesion
- 関
- 妨げ、撹乱、関門、機能障害、機能不全、困難、傷害、障壁、損なう、損傷、ダメージ、破壊、破損、バリヤー、病変、不安、妨害、乱れ、無秩序、機能異常症、敵、疾患、バリア、バリアー、機能異常、機能不全症
[★]
harm、hazard、injure
- 関
- 危険、損傷、ハザード、傷害を与える、害する