ビタミンB12
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/01/28 14:47:00」(JST)
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コバラミン(cobalamin)には次の物質がある。
- シアノコバラミン(ビタミンB12)
- ヒドロキソコバラミン(OHCbl)
- メチルコバラミン(MeB12)- 補酵素型コバラミン(補酵素型ビタミンB12)
- アデノシルコバラミン(コバマミド) - 補酵素型コバラミン(補酵素型ビタミンB12)
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Japanese Journal
- コバラミンは遊離型で多剤耐性タンパク質1(MRP1)によって細胞から排出される
- 2-IV-14 シアノコバラミンまたはメチルコバラミン経口投与ラットのビタミンB_<12>量と関連代謝物に及ぼすアリストロキア酸負荷の影響(一般演題要旨,日本ビタミン学会第63回大会講演要旨)
Related Links
- 世界大百科事典 第2版 コバラミンの用語解説 - ビタミンB12類の別名。巨大環状配位子コリンが酸化数IIIのコバルトに配位して平面を形成し,環の一部に結合した複雑なリン酸基,糖,有機塩基から成る置換基部分の有機塩基(5,6 ...
- 「コバラミン」とは - ビタミンB12のこと。赤い。 甲状腺が正常ならば、カルシウムと結合し吸収される。 体内に蓄えられる唯一の水溶性ビタミン。 赤血球をつくる、神経系の健康を保つ(とくに集中力・記憶力、精神...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
※※ノイメチコール錠500μg
組成
成分・含量
添加物
- 乳糖水和物、結晶セルロース、トウモロコシデンプン、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸Mg、ヒプロメロース、マクロゴール6000、酸化チタン、白糖、沈降炭酸Ca、タルク、ゼラチン、アラビアゴム末、カルナウバロウ
効能または効果
- 本剤投与で効果が認められない場合、月余にわたって漫然と使用すべきではない。
- 通常、成人は1日3錠(メコバラミンとして1日1,500μg)を3回に分けて経口投与する。
ただし、年齢及び症状により適宜増減する。
薬効薬理
神経細胞内代謝の改善
- メコバラミンは生体内に存在する補酵素型ビタミンB12の一種で2)、メチル基転移反応に関与し、メチオニン合成反応を通じて核酸代謝に関与している3)。また脂質代謝にも関与しており、ビタミンB12欠乏ラットに14C標識メコバラミンを投与したところ、神経系のレシチン分画への14C取り込みの増加がみられたとの報告がある4)。
神経組織の修復作用
- メコバラミンは神経細胞内核酸合成や髄鞘形成促進効果が報告されている5)6)。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
化学名
- Coα-[α-(5,6-Dimethylbenz-1H-imidazol-1-yl)]-Coβ-methylcobamide
分子式
分子量
性状
- 本品は暗赤色の結晶又は結晶性の粉末である。
本品は水にやや溶けにくく、エタノール(99.5)に溶けにくく、アセトニトリルにほとんど溶けない。
本品は光によって変化する。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- vitamin B12
- 同
- コバラミン cobalamin
- 商
- アリチア配合
- 関
- シアノコバラミン、悪性貧血、ビタミン、メチルコバラミン
吸収
- 食物(コバラミン+蛋白質)→胃(コバラミン)+壁細胞が分泌する糖タンパク;内因子→コバラミン-内因子複合体→回腸 (SP.742)
- 回腸上皮細胞の刷子縁膜にコバラミン-内因子複合体に特異的なレセプターが存在 (SP.742)
- 細胞内ではβグロブリン(トランスコバラミン II)と結合して血中に入り組織に運ばれる (SPC.280, SPC.742)
部位: ビタミンB12は回腸。 葉酸は空腸。 鉄も空腸、ついでに十二指腸でも。
機能
- コバラミン依存の酵素は全部で十数種ある。コバラミン依存の酵素は分子内転移、メチル転移を触媒 (FB.387)
- 正常ミエリンの維持 (SPC.280)
- 葉酸の代謝(葉酸は核酸代謝に関わっている) (SPC.280)
- 奇数脂肪酸の酸化 (FB.386)
- メチルマロニルCoAムターゼの補酵素(奇数脂肪酸の酸化)
補酵素
必要量
- 一日の消費量(排泄):1-3ug (体の貯蔵量の-0.1%) (HIM.643)
- 体に貯蔵されてる量:2-3mg → 摂取しなくとも3-4年は欠乏しない
基準値
- 260-1,050pg/ml(192-775pmol/ml)
判定
低値
- 悪性貧血(内因子抗体、壁細胞抗体?)
- 胃切除後
- 萎縮性胃炎
- 吸収不良をきたす病態:クローン病、セリアック病、吸収不良症候群
高値
- 血液疾患:顆粒球増加を示す疾患 ← 顆粒球由来のビタミンB12輸送蛋白(トランスコバラミン?)が増加するため(QB.G-257)、崩壊した白血球から放出するため(YN.G-53)
臨床関連
[★]
- 英
- pernicious anemia, PA
- 同
- アジソン貧血 Addison anemia、アジソン・ビールメル貧血 Addison-Biermer anemia, Addisonian anemia
- 関
- 貧血、巨赤芽球性貧血
概念
- 巨赤芽球性貧血の中の分類の一つ
- 悪性貧血は内因子の欠如に伴うコバラミンの障害吸収による貧血と定義される
- 実際には、内因子を産生する壁細胞の喪失を伴う自己免疫疾患である。
- アジソン病患者は、悪性貧血の場合と同じような萎縮性の胃炎を示すが、内因子の分泌は続く
病因
疫学
徴候
- 毛髪:(若年の場合)白髪
- 舌 :疼痛、発赤、乳頭萎縮
- 眼 :眼球結膜の黄癬
- 皮膚:黄染、蒼白
- 循環器:蒼白、頻脈
- 消化器:食欲不振、下痢
- 神経:しびれ感、腱反射の減弱、位置覚・振動覚の減弱
神経症状
検査
- macrocytosis with hypersegmented neutrophils
- 大球性性貧血、大球性高色素性貧血
- 好中球:過分節()。好中球数減少
- 血小板数減少
参考
uptodate
- 1. [charged] ビタミンB12および葉酸欠乏症の病因および臨床症状 - uptodate [1]
- 2. [charged] ビタミンB12および葉酸欠乏症の診断および治療 - uptodate [2]
- 3. [charged] 化生(慢性)萎縮性胃炎 - uptodate [3]
[★]
- 英
- transcobalamin, TC Tc
- 同
- ビタミンB12結合タンパク vitamin B12 binding protein
- 関
[★]
- 英
- adenosylcobalamin
- 同
- 5'-デオキシアデノシルコバラミン
- 関
- コバミド補酵素
[★]
- 英
- transcobalamin II deficiency, TcII deficiency
- 関
- トランスコバラミン
[★]
- 英
- 5'-deoxyadenosylcobalamin
- 関
- アデノシルコバラミン
[★]
- 英
- cobalt 57-cyanocobalamin
- 関
- コバルト57-ビタミンB12
[★]
- 英
- rose
- 関
- 上昇、バラ色、バラ科、バラ属、上がる、バラ目
[★]
- 英
- lamin
- 関
- 核ラミン