- 英
- French-American-British classification, FAB classification, FAB subtype
- 同
- FABサブタイプ
- 関
- 急性白血病
WordNet
- a measure of the money supply; M1 plus net time deposits (other than large certificates of deposit)
- the 6th letter of the Roman alphabet (同)f
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/08/26 02:06:36」(JST)
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FAB分類(FABぶんるい、French-American-British Classification)とは血液腫瘍の分類法である
目次
- 1 概要
- 2 分類
- 3 WHO分類
- 4 出典・脚注
- 5 参考文献
- 6 関連項目
概要
フランス・アメリカ・イギリスの研究者からなる研究グループによって1976年急性白血病を分類するために提唱され、その後改定を重ね、血液腫瘍の代表的な分類法として普及している[1]。
分類
- M0 急性未分化型骨髄性白血病(最未分化型)
- M1 急性未分化型骨髄芽球性白血病
- M2 急性分化型骨髄芽球性白血病
- M3 急性前骨髄球性白血病
- M4 急性骨髄単球性白血病
- M5 急性単球性白血病
- M6 赤白血病
- M7 急性巨核球性白血病
- 急性リンパ性白血病 (ALL)(2010年現在では急性リンパ性白血病の分類には使われていない。)[3]
- L1 比較的小型の細胞で核細胞質比 (NC比)の高いリンパ芽球を特徴とする。
- L2 核小体が明瞭で核に切れ込みなどを持つ大型芽球が50%以上を占める。
- L3 バーキット型。芽球は大型で、大きな空胞を持つ好塩基性胞体が特徴。
- 慢性リンパ性白血病 (CLL)
- 慢性骨髄性白血病 (CML)
- 骨髄異形成症候群 (MDS)[4]
- 不応性貧血(RA)
- 環状鉄芽球を伴うRA(RARS) (血小板増加を伴うタイプはRARS-Tとする。)
- 過剰な芽球を伴うRA(RAEB)
- 急性転化を来たした過剰な芽球を伴うRA(RAEB-t)
- 慢性骨髄単球性白血病(CMML) (WHO分類では骨髄異形成/骨髄増殖性疾患に分類されている)
WHO分類
2001年WHOにて新分類が提唱されたが、急性骨髄性白血病についてはその後もFAB分類は有用性の高い分類法として使用されている[5][6]。
出典・脚注
- ^ 国立病院機構九州がんセンター・FAB分類一覧
- ^ 国立がん研究センター・急性骨髄性白血病
- ^ わかりやすい白血病の話・白血病の病態と分類
- ^ 国立がん研究センター・骨髄異形成症候群・分類
- ^ 順天堂大学・急性白血病
- ^ 『内科学書』p113
参考文献
- 小川聡 総編集 『内科学書』Vol.6 改訂第7版、中山書店、2009年、ISBN 978-4-521-73173-5
関連項目
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Japanese Journal
- t(6;11)(q27;q23)の染色体異常を伴う高齢者急性骨髄性白血病の1例
- 石森 紀子,兒玉 聖子,浅野 千尋,増田 道彦
- 東京女子医科大学雑誌 83(E2), E599-E603, 2013-03-31
- … 骨髄検査にてペルオキシダーゼ染色陽性の芽球を93.2%認め、急性骨髄性白血病(FAB分類M1 WHO分類Acute myeloid leukemia without maturation)と診断した。 …
- NAID 110009575071
- 急性骨髄性白血病の病型分類と染色体異常-東京女子医科大学病院血液内科の過去28年間300症例における解析-
- 岡田 美智子,宇佐美 明美,岡嶋 香,三浦 裕子,兒玉 聖子,志村 華絵,田中 紀奈,三橋 健次郎,石山 みどり,風間 啓至,吉永 健太郎,今井 陽一,志関 雅幸,森 直樹,寺村 正尚,泉二 登志子
- 東京女子医科大学雑誌 83(E2), E539-E547, 2013-03-31
- … そしてFAB分類のRAEB-T(RAEB in transformation、骨髄芽球比率20%以上30%未満の不応性貧血)と、WHO分類のMDS(骨髄異形成症候群)関連変化を伴うAMLをAML-MRC (AML with MDS-related changes) としてまとめたのが133例、その他はAML-NOS (AML, not otherwise specified)の95例であった。 …
- NAID 110009575063
- MDSの病態とその理解の変遷 (MDS(骨髄異形成症候群))
Related Links
- 3.FAB分類とWHO分類の特徴 4.急性骨髄性白血病 5.骨髄異形成症候群 6.骨髄増殖性腫瘍 7.骨髄異形成/骨髄増殖性腫瘍 8.リンパ系腫瘍 9.骨髄転移性腫瘍 1. どこの施設 でも取り込める検査法であったこと。 2. 普通染色と細胞化学 ...
- (24) 急性白血病の病型分類(FAB分類) 該当する分類を"M0"~"M7","L1"~"L3"の値により入力する。 値 分類 所 見 M1 M1 急性骨髄芽球性白血 病 骨髄中の白血病細胞は顆粒球系の分化を示し,白血病細胞の中3%以上が ...
- 1976年、FAB(French-American-British)グループは急性白血病の分類としてFAB分類を提唱した。その後、幾多の改定がなされ国際的分類法として普及している。FAB分類は形態分類法に数値基準を導入し、確かな形... (続きを読む) ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- acute leukemia, AL
- 関
- 白血病、FAB分類
概念
分類
- 急性リンパ性白血病:MPO染色において(leukemic blastの)3%未満が陽性の場合
- 急性骨髄性白血病 :MPO染色において(leukemic blastの)3%以上が陽性の場合
M0
|
|
minimally differentiated acute myeloblastic leukemia
|
AML
|
M1
|
|
acute myeloblastic leukemia, without maturation
|
M2
|
|
acute myeloblastic leukemia, with granulocytic maturation
|
M3
|
|
promyelocytic, or acute promyelocytic leukemia
|
APL
|
M4
|
|
急性骨髄単球性白血病
|
acute myelomonocytic leukemia
|
AMMoL
|
M4eo
|
|
myelomonocytic together with bone marrow eosinophilia
|
M5
|
M5a
|
急性単芽球性白血病
|
acute monoblastic leukemia
|
AMoL
|
M5b
|
急性単球性白血病
|
acute monocytic leukemia
|
M6
|
M6a
|
赤白血病
|
acute erythroid leukemias, including erythroleukemia
|
|
M6b
|
and very rare pure erythroid leukemia
|
|
M7
|
急性巨核芽球性白血病
|
acute megakaryoblastic leukemia
|
|
M8
|
急性好塩基球性白血病
|
acute basophilic leukemia
|
|
L1
|
小細胞型
|
|
|
L2
|
大細胞型
|
|
|
L3
|
Burkitt型
|
|
|
病態
- 白血球系芽球の腫瘍性増殖
- 骨髄機能障害
- 腫瘍細胞の臓器浸潤
- 腫瘍細胞の破壊亢進
徴候
- 全身:息切れ、全身倦怠感、発熱(免疫力低下による感染症、腫瘍細胞の崩壊)
- 皮膚:点状出血、紫斑
- 口腔内:歯肉出血
- 骨・関節:骨痛、関節痛 ← 腫瘍細胞の関節への浸潤
- 肝臓・脾臓:肝脾腫
- リンパ節:腫脹(頚部リンパ節、鼡径リンパ節)
- 唾液腺:顎下唾液腺腫大
検査
治療
小児
- 化学療法:小児のALLでは著効する
- 骨髄移植:小児のALLでは再発例に行う
成人
急性骨髄性白血病
急性前骨髄球性白血病
急性リンパ性白血病
- VACAP
予後
小児急性白血病の予後不良因子
- YN.G-44改変
小児急性白血病の予後不良因子
- 1. 年齢:1歳以下、10歳以上
- 2. 男児
- 3. FAB分類:L2, L3
- 4. 非リンパ球性
- 5. WBC:2万以上
- 6. Ph染色体 t(9;22) (小児のALLの数%)
成人急性白血病の予後不良因子
- YN.G-44改変
AMLの予後不良因子
- 染色体核型、年齢、初発時白血球数、FAB分類、3系統の形態異常、二次性白血病
NCCNガイドラインに基づくAMLの予後分類
- 参考1
|
染色体核型
|
遺伝子異常
|
予後良好群
|
inv(16), t(8;21), t(15;17)(付加的染色体異常の有無を問わない)
|
正常核型におけるNPM1のみの異常
|
中間群
|
正常核型, +8, t(9;11),その他の予後良好にも不良にも属さない染色体異常
|
t(8;21), inv(16)患者におけるc-kit異常
|
予後不良群
|
複雑核型(3以上の異常), -5, -7, 5q-, 7q-,11q23異常(t(9;11)を除く), inv(3), t(3;3),t(6;9), t(9;22)
|
正常核型におけるFLT3-ITDのみの異常
|
参考
- 1. 造血細胞移植ガイドライン - 急性骨髄性白血病
- http://www.jshct.com/guideline/pdf/2009AML.pdf
[★]
- 英
- acute promyelocytic leukemia, APL
- 同
- M3。急性前骨髄芽球性白血病?
- 関
- 急性骨髄性白血病 AML、白血病。前骨髄球
概念
- 急性骨髄性白血病の一病型
- 白血病細胞が前骨髄球の段階で成熟停止を起こした型
- FAB分類:M3
- アウエル小体が多く認められる。アウエル小体が集積した細胞(鳥の巣細胞、ファゴット細胞)がみられる。
- 免疫組織化学:MPO陽性(*ミエロペルオキシダーゼ活性はほぼ100%陽性)
- 異型前骨髄球がみられる。
- 染色体異常
- 95%以上の症例:t(15;17)(q22;q21)
- 全症例:PML遺伝子(chr.15)とRAR-α遺伝子(chr.17)の融合遺伝子の存在
M3と他のAMLを区別するポイント
検査
- 急性白血病に特徴的:高尿酸血症、LDH上昇
- 染色体異常:全例にt(15;17)を認め、PML遺伝子とRAR-α遺伝子が誘導したPML-RARA遺伝子を認める。
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合併症
- Auer顆粒を豊富に含み、この中にはトロンボプラスチン類似物質を含む。この物質の逸脱により凝固が亢進しDICにつながる
- 線溶亢進型DICを引きおこし、臓器障害より出血症状が前面にてくる。フィブリノゲン減少、Dダイマー・FDP増加が見られる。
治療
国試
[★]
- 英
- chronic myelomonocytic leukemia, CMMoL, CMML
- 関
- 慢性骨髄性白血病、FAB分類
[★]
(FAB分類)分化型急性骨髄芽球性白血病, acute myeloblastic leukemia with maturation, acute myeloblastic leukemia, with granulocytic maturation
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フェニルアラニン phenylalanine
[★]
- 英
- taxonomy, classification