- 英
- acyl-CoA acyl-coenzyme A
- 同
- アシルコエンザイムA、アシル補酵素A、アシル-CoA、脂肪酸アシルCoA
- 関
- 補酵素A
WordNet
- the 3rd letter of the Roman alphabet (同)c
- (music) the keynote of the scale of C major
- a general-purpose programing language closely associated with the UNIX operating system
PrepTutorEJDIC
- carbonの化学記号
- cobaltの化学記号
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/02/01 18:10:20」(JST)
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アシルCoA(Acyl-CoA、アシルコエー、アシルコエンザイムエー)は、脂肪酸の代謝に関わる補酵素である。補酵素Aが細胞内で長鎖脂肪酸のカルボキシル基側の末端に結合することにより一時的に生じる。この後、補酵素Aは長鎖脂肪酸から2個の炭素を外して脂肪酸から脱離してアセチルCoAとなり、クエン酸回路に取り込まれアデノシン三リン酸の生合成に使われる。
脂肪酸の活性化
β酸化では脂肪酸はアシルCoAシンテターゼ(EC 6.2.1.3)による酵素反応で2段階で活性化される。まず、脂肪酸のカルボン酸イオンがATPと置換することによりアシルアデニラートが形成し、次いで脂肪酸のカルボニル炭素にCoAが求核攻撃することによりAMPと置換しアシルCoAが生成する。中間体のアシルアデニラートは加水分解の大きな自由エネルギーを持ち、開裂したATPのリン酸無水結合の自由エネルギーを保存している。アシル基がCoAに置換する二段階目ではチオエステル結合の形成に自由エネルギーが保存される。このため、エネルギーの変動はほぼゼロとなる。
続いて起こるピロリン酸の加水分解(無機ピロホスファターゼ)は発エルゴン的であり、アシルCoAの形成を自発的・不可逆的なものとしている。
「β酸化」も参照
関連項目
- アセチルCoA
- ホルミルCoA
- 補酵素A
- アシルCoAデヒドロゲナーゼ
- 脂肪酸代謝
外部リンク
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Japanese Journal
- 臨床研究・症例報告 反復する横紋筋融解症を契機に診断に至った極長鎖アシルCoA脱水素酵素欠損症の1例
- 3P-1028 PHA生産菌Ralstonia eutrophaにおける3-オキソアシル-CoAレダクターゼの解析(1b遺伝子工学,一般講演,遺伝学,分子生物学および遺伝子工学,伝統の技と先端科学技術の融合)
- 極長鎖アシルCoA脱水素酵素(VLCAD)欠損症の22歳女性例に対する食事療法の試み
- 春木 明代,川井 元晴,小笠原 淳一,古賀 道明,根来 清,神田 隆
- 臨床神経学 50(3), 172-174, 2010-03-01
- NAID 10026291634
Related Links
- アシルCoA(Acyl-CoA、アシルコエー、アシルコエンザイムエー)は、脂肪酸の代謝に関わる補酵素である。補酵素Aが細胞内で長鎖脂肪酸のカルボキシル基側の末端に結合することにより一時的に生じる。この後、補酵素Aは長鎖脂肪酸から ...
- アシルCoAデヒドロゲナーゼは、脂肪酸のβ酸化に関与する酵素で、アシルCoA チオエステルのC2とC3の間にトランス 二重結合を導入する機能を持つ [1]。FADはこの反応機構において、酵素が適当な基質と結合するために必須な補因子で ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- Reye's syndrome, Reye syndrome
- 同
- Reye症候群
- 関
- インフルエンザ、水痘、アスピリン
概念
- ウイルス感染後に乳幼児期・小児にみられる急性脳症
- 全身の臓器、特に肝の脂肪変性とミトコンドリアの変化ならびに脳浮腫を来す
- 原因となるウイルス感染症は、小児例では水痘、インフルエンザが多く、成人例ではEBウイルス感染が多い。
臨床像
- 発熱・下痢などの上気道炎症状が先行し、回復期の4-7日後に反復性嘔吐を前兆として、傾眠、錯乱、せん妄と言った意識障害とてんかん発作を発症する。
- 急速に発症・進行する脳症で、黄疸を伴わない肝障害、高アンモニア血症を認める。
疫学
- 5-15歳に好発する。
- 80%例は6歳以下の小児であり、成人発症はまれ。
- 乳幼児に発症:かつては5歳以上の小児に多発していた → 解熱剤としてアスピリン服用中止によって患者数が激減。
原因
- 小児のインフルエンザ(特にB型)、水痘、帯状疱疹に対する解熱に、アスピリンなどのNSAIDsを用いると発症することがある
- 小児のウイルス感染症に対しする解熱にはNSAIDsを避けてアセトアミノフェンを使うのが一般的。
病態
- ミトコンドリアの機能不全による
- 蛋白質・脂肪酸の急激な異化亢進 → アシルCoA増加
- (1) カルニチン欠乏(ミトコンドリアへの転送障害、β酸化障害)
- (2)ω酸化の亢進(ジカルボン酸尿)
- (3)糖代謝障害(乳酸、ピルビン酸上昇)
- (4)尿素サイクルの障害(高アンモニア血症)
病理
- 肝臓の脂肪変性:微小脂肪滴が肝小葉全体に沈着、Kupffer細胞の腫大
- 脳浮腫
症状 (GOO.682, SMB.467)
- 発熱、低酸素血症、血圧低下
- 脳症 encephalopathy:嘔吐、意識障害、痙攣、除脳硬直
- 黄疸は伴わない(肝不全は呈するのにビリルビンの上昇は伴わない。)
診断
- 肝生検による脂肪変性・ミトコンドリアの腫大の証明により確定診断となる(確定的ライ症候群)が、肝生検まで行われない場合がありその場合には臨床診断となるが(臨床的ライ症候群)、検査所見が一致しない場合もある(疑似ライ症候群)。
鑑別診断
- 細菌性髄膜炎、ウイルス性脳炎:脳脊髄液検査で除外する。
- 劇症肝炎:ビリルビンは高値となる
- ショック:原因疾患スクリーニング
- 敗血症:原因疾患スクリーニング
- 先天性代謝異常症:幼小児期に明らかとなるはずであるが、成人では明らかとなりうる物に全身性カルニチン血症、グルタル酸尿症、シトルリン血症がある。
- 薬物中毒:アセチルサリチル酸中毒、バルプロ酸中毒
病期
- Clinical staging in Reye syndrome.
- https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/4834984
- National Institutes of Health, Bethesda. Diagnosis and Treatment of Reye's syndrome=Consensus conference. lAMA 1981;246:2441-4.
- http://archive.nmji.in/approval/archive/Volume-4/issue-3/review-articles-2.pdf
検査
- 血液検査:低血糖、トランスアミナーゼ上昇、低プロトロンビン血症、高アンモニア血症。血清ビリルビンは不変 (APT.205)
- 血液ガス検査:アシドーシス程度、血糖・乳酸評価。
- 頭部CT:脳血管障害スクリーニング、脳浮腫の有無程度を評価
- 脳脊髄液検査:髄膜炎除外
- 脳波:非特異的徐波
治療
- 脳浮腫による頭蓋内圧亢進の抑制 → マンニトール投与
- 代謝障害の補正:低血糖、低血圧、高アンモニア血症
- 低酸素血症の治療:酸素投与、挿管
- 血液凝固異常の治療:血漿交換
予後
- 死亡率10-20%
- 予後規定因子:意識障害の程度と持続時間が神経後遺症、生命的予後を決定する。*AST、ALT、アンモニア、血糖などでは予後の判定はできないとされる。
参考
uptodate
- 1. [charged] 小児における急性中毒性代謝性脳症 - uptodate [1]
- 2. [charged] アスピリン:リウマチ性疾患における作用機序、主な毒性、および使用 - uptodate [2]
- 3. [charged] 小児および思春期におけるサリチル酸中毒 - uptodate [3]
[★]
- 英
- fatty acid, fatty acids
- 同
- 脂酸
脂肪酸の酸化 FB.383-389
- アシルCoAはミトコンドリア内膜を通過できないので、カルニチンにアシル基を転移してもらい、ミトコンドリア内膜でアシルCoAに戻される。
- 不飽和脂肪酸の酸化
- β酸化(偶数炭素脂肪酸(C-C2n-CO-ScoA)@ミトコンドリア
- 奇数炭素脂肪酸(C2n-CO-ScoA))@ミトコンドリア
- β酸化@ペルオキシソーム:鎖長C22以上の長い脂肪酸は拡散でペルオキシソームに移動して酸化される。
- 脂肪酸の融点:炭素鎖が長い方が分子間の相互作用が多く、強固に配列できる。不飽和結合が少なければ立体的に障害が少なく強固に配列できる → 炭素数が長く、飽和度が低いほど融点が高い。0
参考
[★]
アシル補酵素A、アシルコエンザイムA、アシルCoA
- 関
- acyl-CoA、fatty acyl-CoA
[★]
- 英
- acyl-coenzyme A、acyl-CoA
- 関
- アシルCoA、アシルコエンザイムA、アシル-CoA
[★]
- 英
- acyl-coenzyme A
- 関
- アシルCoA、アシル補酵素A、脂肪酸アシルCoA
[★]
- 英
- long-chain acyl-CoA dehydrogenase、LCAD
- 関
- 超長鎖アシルCoA脱水素酵素、極長鎖アシルCoA脱水素酵素
[★]
- 英
- very-long-chain acyl-CoA dehydrogenase deficiency
- 同
- VLCAD欠損症
[★]
- 英
- long-chain acyl-CoA dehydrogenase deficiency
- 同
- LCAD欠損症
[★]
- 英
- [[]]
- 同
- ACAT
- 関
- [[]]
- 同
- ACAT
[★]
中鎖アシルCoA脱水素酵素欠損症
[★]
[★]
[★]
補酵素A coenzyme A CoA
[★]
コバルト cobalt