- 英
- glutaricaciduria
- 関
- グルタル酸
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 新生児期に一過性にグルタル酸尿症II型の臨床症状並びに検査所見を呈した一例
- 志賀 健太郎,堤 晶子,菊池 信行,重松 陽介,山口 清次
- 日本マス・スクリーニング学会誌 = Journal of Japanese Society for Mass-screening 21(1), 55-58, 2011-06-01
- NAID 10029813731
- 慢性硬膜下血腫を契機に発見されたグルタル酸尿症I型の1例
- 小林 千恵子,梨田 裕志,川崎 裕香子 [他],淀谷 典子,前川 佳代子,雨宮 善雄,藤原 卓,井上 正和,東川 正宗
- 日本小児科学会雑誌 114(5), 873-877, 2010-05-01
- NAID 10026413617
Related Links
- 情報提供 > 平成16年度の登録人数 > 先天性代謝異常の詳細 > グルタル酸尿症Ⅰ型の ...
- グルタル酸尿症2型の病因解析 Glutaric aciduria type 2 : Diagnostic methods and molecular pathogenesis 研究課題番号:10670731 ... 研究期間 1998年度~1999年度 研究分野 小児科学 審査区分 一般 研究種目 基盤研究(C) 研究機関
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★リンクテーブル★
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- 英
- Reye's syndrome, Reye syndrome
- 同
- Reye症候群
- 関
- インフルエンザ、水痘、アスピリン
概念
- ウイルス感染後に乳幼児期・小児にみられる急性脳症
- 全身の臓器、特に肝の脂肪変性とミトコンドリアの変化ならびに脳浮腫を来す
- 原因となるウイルス感染症は、小児例では水痘、インフルエンザが多く、成人例ではEBウイルス感染が多い。
臨床像
- 発熱・下痢などの上気道炎症状が先行し、回復期の4-7日後に反復性嘔吐を前兆として、傾眠、錯乱、せん妄と言った意識障害とてんかん発作を発症する。
- 急速に発症・進行する脳症で、黄疸を伴わない肝障害、高アンモニア血症を認める。
疫学
- 5-15歳に好発する。
- 80%例は6歳以下の小児であり、成人発症はまれ。
- 乳幼児に発症:かつては5歳以上の小児に多発していた → 解熱剤としてアスピリン服用中止によって患者数が激減。
原因
- 小児のインフルエンザ(特にB型)、水痘、帯状疱疹に対する解熱に、アスピリンなどのNSAIDsを用いると発症することがある
- 小児のウイルス感染症に対しする解熱にはNSAIDsを避けてアセトアミノフェンを使うのが一般的。
病態
- ミトコンドリアの機能不全による
- 蛋白質・脂肪酸の急激な異化亢進 → アシルCoA増加
- (1) カルニチン欠乏(ミトコンドリアへの転送障害、β酸化障害)
- (2)ω酸化の亢進(ジカルボン酸尿)
- (3)糖代謝障害(乳酸、ピルビン酸上昇)
- (4)尿素サイクルの障害(高アンモニア血症)
病理
- 肝臓の脂肪変性:微小脂肪滴が肝小葉全体に沈着、Kupffer細胞の腫大
- 脳浮腫
症状 (GOO.682, SMB.467)
- 発熱、低酸素血症、血圧低下
- 脳症 encephalopathy:嘔吐、意識障害、痙攣、除脳硬直
- 黄疸は伴わない(肝不全は呈するのにビリルビンの上昇は伴わない。)
診断
- 肝生検による脂肪変性・ミトコンドリアの腫大の証明により確定診断となる(確定的ライ症候群)が、肝生検まで行われない場合がありその場合には臨床診断となるが(臨床的ライ症候群)、検査所見が一致しない場合もある(疑似ライ症候群)。
鑑別診断
- 細菌性髄膜炎、ウイルス性脳炎:脳脊髄液検査で除外する。
- 劇症肝炎:ビリルビンは高値となる
- ショック:原因疾患スクリーニング
- 敗血症:原因疾患スクリーニング
- 先天性代謝異常症:幼小児期に明らかとなるはずであるが、成人では明らかとなりうる物に全身性カルニチン血症、グルタル酸尿症、シトルリン血症がある。
- 薬物中毒:アセチルサリチル酸中毒、バルプロ酸中毒
病期
- Clinical staging in Reye syndrome.
- https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/4834984
- National Institutes of Health, Bethesda. Diagnosis and Treatment of Reye's syndrome=Consensus conference. lAMA 1981;246:2441-4.
- http://archive.nmji.in/approval/archive/Volume-4/issue-3/review-articles-2.pdf
検査
- 血液検査:低血糖、トランスアミナーゼ上昇、低プロトロンビン血症、高アンモニア血症。血清ビリルビンは不変 (APT.205)
- 血液ガス検査:アシドーシス程度、血糖・乳酸評価。
- 頭部CT:脳血管障害スクリーニング、脳浮腫の有無程度を評価
- 脳脊髄液検査:髄膜炎除外
- 脳波:非特異的徐波
治療
- 脳浮腫による頭蓋内圧亢進の抑制 → マンニトール投与
- 代謝障害の補正:低血糖、低血圧、高アンモニア血症
- 低酸素血症の治療:酸素投与、挿管
- 血液凝固異常の治療:血漿交換
予後
- 死亡率10-20%
- 予後規定因子:意識障害の程度と持続時間が神経後遺症、生命的予後を決定する。*AST、ALT、アンモニア、血糖などでは予後の判定はできないとされる。
参考
uptodate
- 1. [charged] 小児における急性中毒性代謝性脳症 - uptodate [1]
- 2. [charged] アスピリン:リウマチ性疾患における作用機序、主な毒性、および使用 - uptodate [2]
- 3. [charged] 小児および思春期におけるサリチル酸中毒 - uptodate [3]
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- 英
- glutaric acid, glutarate
- 同
- 1,3-プロパンジカルボン酸、n-ピロ酒石酸 n-pyrotartaric acid
- 関
- glutaryl
name=グルタル酸
構造式=
IUPAC=1,5-ペンタン二酸
ペンタン-1,5-ジカルボン酸
別名=プロパン-1,3-ジカルボン酸
1,3-プロパンジカルボン酸
n-ピロ酒石酸
分子式=C5H8O4
分子量=132.12
CAS登録番号=110-94-1
融点=95~98
沸点=200
- グルタル酸(Glutaric acid)は示性式HOOC(CH2)3COOHで表されるカルボン酸の一つ。IUPAC命名法では1,5-ペンタン二酸(1,5-pentanedioic acid)またはペンタン-1,5-ジカルボン酸(pentane-1,5-dicarboxylic acid)である。無色からわずかに薄い黄色の結晶または結晶性粉末で、水に可溶、アルコール、エーテル (化学)に易溶。融点95~98℃、沸点302℃、分子量132.11。CAS登録番号は110-94-1。
臨床関連
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- 英
- D-2-hydroxyglutaric aciduria
- 関
- [[]]
- 関
- ヒドロキシグルタル酸
参考
http://www.oaanews.org/d2-hga.htm
2-hydroxyglutaric aciduria
http://en.wikipedia.org/wiki/2-Hydroxyglutaric_aciduria
http://ghr.nlm.nih.gov/condition=2hydroxyglutaricaciduria
[★]
- 英
- hydroxyglutaric aciduria
[★]
- 英
- hydroxymethyl glutaric aciduria
- 関
- ヒドロキシメチルグルタル酸
[★]
- 英
- sis, pathy