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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/07/06 11:55:08」(JST)
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パルミトレイン酸 |
|
|
別称
Palmitoleic acid
cis-Palmitoleic acid
9-cis-Hexadecenoic acid
C16:1 (Lipid numbers)
|
識別情報 |
CAS登録番号 |
373-49-9 |
PubChem |
445638 |
ChemSpider |
393216 |
|
- InChI=1S/C16H30O2/c1-2-3-4-5-6-7-8-9-10-11-12-13-14-15-16(17)18/h7-8H,2-6,9-15H2,1H3,(H,17,18)/b8-7-
Key: SECPZKHBENQXJG-FPLPWBNLSA-N
InChI=1/C16H30O2/c1-2-3-4-5-6-7-8-9-10-11-12-13-14-15-16(17)18/h7-8H,2-6,9-15H2,1H3,(H,17,18)/b8-7-
Key: SECPZKHBENQXJG-FPLPWBNLBE
|
特性 |
化学式 |
C16H30O2 |
モル質量 |
254.408 |
密度 |
0.894 g/cm3 |
融点 |
-0.1 °C
|
特記なき場合、データは常温(25 ℃)・常圧(100 kPa)におけるものである。 |
パルミトレイン酸(Palmitoleic acid)は、ヒトの脂肪組織のグリセリドに含まれるCH3(CH2)5CH=CH(CH2)7COOHの化学式を持つ不飽和脂肪酸である。あらゆる組織に存在するが、特に肝臓で濃度が高い。デルタ-9不飽和化酵素の働きによってパルミチン酸から生合成される。炎症を抑えることでインスリンの感受性を上げ、またインスリンを分泌する膵臓のβ細胞の破壊を阻害することが示されている[1]。
供給源[編集]
パルミトレイン酸は、16:1Δ9という記号で略称される。様々な動物油、植物油、魚介油に含まれ、経口摂取される。マカダミア油やシーバックソーン油は、それぞれ17%[2]、40%[3]という高濃度を含む。
生理的効果[編集]
肝臓への脂肪の沈着、インスリンの作用、パルミチン酸塩や脂肪酸の合成等に影響している可能性が指摘され、ホルモン様の効果を持つ「リポカイン」という新しい用語が提案された[4] 。
そのような効果の1つにインスリン感受性の改善があり、パルミトレイン酸は、炎症原遺伝子の発現を抑制し、肝臓脂質の代謝を促進することでインスリンの感受性を高め、糖尿病を発症したマウスの高血糖及び高トリグリセリド血症を低減する効果を示した[5]。
別の研究では、パルミトレイン酸は体重に影響を与える信号分子として働くことが示された[6]。この発見は、パルミトレイン酸や食物から摂取されるその他の脂肪酸が脂肪酸酸化酵素によって用いられるという以前の観測結果とも合致する[7]。その結果、パルミトレイン酸の含量の多い油を作ることで肥満に対処することができる可能性がある[8]。
出典[編集]
- ^ Chronic administration of palmitoleic acid reduces insulin resistance and hepatic lipid accumulation in KK-Ay Mice with genetic type 2 diabetes
- ^ “Nuts, macadamia nuts, raw”. 2012年12月13日閲覧。
- ^ Li, Thomas S. C.; Thomas H. J. Beveridge (2003). Sea Buckthorn (Hippophae rhamnoides L.) : Production and Utilization. Ottawa, Ontario: NRC Research Press. pp. 54-55. ISBN 0-660-19007-9. http://www.ovid.com/site/catalog/Book/2738.jsp?top=2&mid=3&bottom=7&subsection=11.
- ^ Identification of a Lipokine, a Lipid Hormone Linking Adipose Tissue to Systemic Metabolism, Department of Genetics and Complex Diseases, Harvard School of Public Health
- ^ Chronic administration of palmitoleic acid reduces insulin resistance and hepatic lipid accumulation in KK-Ay Mice with genetic type 2 diabetes, Central Research Laboratory, Tokyo Innovation Center, Nippon Suisan Kaisha
- ^ Zelkowitz R (2008年9月19日). “Fat molecule fights weight gain”. 2012年12月13日閲覧。
- ^ Power, G.W., Cake, M.H. & Newsholme E.A. (1997) The influence of diet on the activity of carnitine palmitoyltransferase 1 toward a range of acyl CoA esters. Lipids 32: 31-37
- ^ "Fat and Slimy" 7.30 Report, Australian Broadcasting Commission November 1995
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- パルミトレイン酸,オレイン酸 (広範囲 血液・尿化学検査 免疫学的検査(第7版・4)その数値をどう読むか)
- 林 徹
- 日本食品科学工学会誌 : Nippon shokuhin kagaku kogaku kaishi = Journal of the Japanese Society for Food Science and Technology 57(2), 91-92, 2010-02-15
- … 在知られている唯一の放射線特異分解生成物(Unique Radiolytic Product)である.前駆体となるトリグリセリドの脂肪酸組成に対応して異なるシクロブタノンが生成し,パルミチン酸から2-Dodecylcyclobutanone,パルミトレイン酸から2-Dodec-5′-enylcyclobutanone,ステアリン酸から2-Tetradecylcyclobutanone,オレイン酸から2-Tetradec-5′-enylcyclobutanone,リノール酸から2-Tetradecadienylcyclobutanoneが生成する.<BR>2-ACBは放射線照射により特異的 …
- NAID 10026294476
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- 脂肪酸主成分: 一価不飽和脂肪酸(オレイン酸, パルミトレイン酸) 脂肪酸副主成分:飽和脂肪酸 その他脂肪酸:多価不飽和脂肪酸(リノール酸) 微量脂肪成分:ビタミンA, ビタミンB1,B2,B6 ビタミンE, その他ミネラル類
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- fatty acid, fatty acids
- 同
- 脂酸
脂肪酸の酸化 FB.383-389
- アシルCoAはミトコンドリア内膜を通過できないので、カルニチンにアシル基を転移してもらい、ミトコンドリア内膜でアシルCoAに戻される。
- 不飽和脂肪酸の酸化
- β酸化(偶数炭素脂肪酸(C-C2n-CO-ScoA)@ミトコンドリア
- 奇数炭素脂肪酸(C2n-CO-ScoA))@ミトコンドリア
- β酸化@ペルオキシソーム:鎖長C22以上の長い脂肪酸は拡散でペルオキシソームに移動して酸化される。
- 脂肪酸の融点:炭素鎖が長い方が分子間の相互作用が多く、強固に配列できる。不飽和結合が少なければ立体的に障害が少なく強固に配列できる → 炭素数が長く、飽和度が低いほど融点が高い。0
参考
[★]
- 英
- acid
- 関
- 塩基
ブランステッド-ローリーの定義
ルイスの定義
[★]
- 英
- rhein
- 関
- アントラキノン