- 英
- laurate, lauric acid
- 同
- ドデカン酸 dodecanoic acid
- 関
- 飽和直鎖脂肪酸
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/06/16 12:46:36」(JST)
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| ラウリン酸 |
|
| IUPAC名 |
ドデカン酸(系統名)
ラウリン酸(許容慣用名) |
| 分子式 |
C12H24O2 |
| 分子量 |
200.32 |
| CAS登録番号 |
[143-07-7] |
| 形状 |
白色固体 |
| 密度と相 |
0.883 g/cm3, 固体 |
| 融点 |
44–46 °C |
| 沸点 |
225 °C/100 mmHg |
| SMILES |
CCCCCCCCCCCC(O)=O |
ラウリン酸(ラウリンさん、英語: lauric acid)は炭素数12の飽和脂肪酸である。示性式は CH3(CH2)10COOH で、IUPAC系統名は ドデカン酸 dodecanoic acid である。ココナッツオイルやヤシ油に含まれる主な酸で、抗菌活性を持つと考えられている。
概要
粘膜組織をわずかに刺激するものの毒性は非常に低いため、石鹸やシャンプーに多く用いられる。ラウリン酸ナトリウムはこの化合物の最も一般的な誘導体であり、上記の目的にはこれが用いられる。非極性の炭化水素鎖と極性のカルボン酸部位を持つので、水などの極性溶媒と油の両方に対して相互作用でき、界面活性剤として水を油に溶かすことができる。シャンプーが髪や頭皮から油を落とすことができるのはこのためである。
ラウリン酸は安価で保存性に優れ、また、無毒であり取り扱いやすいことから、凝固点降下の理科実験によく用いられる。室温では固体だが沸騰する湯で簡単に融かすことができるので、様々な溶質を溶かし、分子量を決定するのに使うことができる。
還元すると 1-ドデカノールを与える。
存在
ラウリン酸は次の食品内に多く存在している。
この内、アブラヤシの種子から取るパーム油は界面活性剤、洗剤、石鹸などを製造するための工業原料として利用されている。
その他には、人乳やバターなどがある。
また、花王は、ラウリン酸を最大10数%まで蓄積するシンビオディニウム属(Symbiodinium Sp.)の渦鞭毛藻を発見し、グリセリン、窒素、リンなどを与えて培養することでバイオマス資源として利用するための基礎研究を行っている[1]。
脚注
- ^ 化学工業日報社、「藻類から中鎖脂肪酸」『化学工業日報』、2014年8月7日p1、東京、化学工業日報社
関連項目
C11:
ウンデシル酸 |
飽和脂肪酸 |
C13:
トリデシル酸 |
|
脂肪:主な脂肪酸 |
|
|
飽和脂肪酸
(「*」印は揮発性)
|
C1 蟻酸* - C2 酢酸* - C3 プロピオン酸* - C4 酪酸* - C5 吉草酸 - C6 カプロン酸 - C7 エナント酸 - C8 カプリル酸 - C9 ペラルゴン酸 - C10 カプリン酸 - C11 ウンデシル酸 - C12 ラウリン酸 - C13 トリデシル酸 - C14 ミリスチン酸 - C15 ペンタデシル酸 - C16 パルミチン酸 - C17 マルガリン酸 - C18 ステアリン酸 - C19 ノナデシル酸 - C20 アラキジン酸 - C21 ヘンイコシル酸 - C22 ベヘン酸 - C23 トリコシル酸 - C24 リグノセリン酸
|
|
|
不飽和脂肪酸
|
|
ω-3脂肪酸
|
α-リノレン酸 - ステアリドン酸 - エイコサペンタエン酸 - ドコサペンタエン酸 - ドコサヘキサエン酸
|
|
|
ω-6脂肪酸
|
リノール酸 - γ-リノレン酸 - ジホモ-γ-リノレン酸 - アラキドン酸 - ドコサペンタエン酸
|
|
|
ω-7脂肪酸
|
パルミトレイン酸 - バクセン酸 - パウリン酸
|
|
|
ω-9脂肪酸
|
オレイン酸 - エライジン酸 - エルカ酸 - ネルボン酸
|
|
|
| 主要な生体物質:炭水化物(アルコール、糖タンパク質、配糖体) · 脂質(エイコサノイド · 脂肪酸/脂肪酸の代謝中間体 · リン脂質 · スフィンゴ脂質 · ステロイド) · 核酸(核酸塩基 · ヌクレオチド代謝中間体) · タンパク質(タンパク質を構成するアミノ酸/アミノ酸の代謝中間体) · テトラピロール · ヘムの代謝中間体 |
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Japanese Journal
- オクタン酸メチル,ラウリン酸メチルまたはパルミチン酸メチルを混合したリノール酸メチルの酸化
- メタボリックシンドローム改善のための亜麻仁油摂取を含む実践プログラムに基づく栄養教育効果の評価
- アミール 喜代子,渡辺 満利子,横塚 昌子,小林 米幸
- Official Journal of Japan Society of Ningen Dock 27(1), 46-55, 2012
- … (各p<0.05),DBP値・MetSリスク因子数は対照群に比し減少し(各p<0.01),血清ラウリン酸も減少した(p<0.05).エネルギー・たんぱく質・炭水化物摂取量は減少し(各p<0.05),大豆類摂取量は増加した(p<0.05).介入4ヵ月後の介入群のSBP値(p<0.05),DBP値(p<0.01)は対照群に比し減少した.ラウリン酸(p<0.01),パルミチン酸(p<0.05)は減少し,オレイン酸,DHA,ドコサテトラ …
- NAID 130002147741
- ラウリン酸を水素供与体として用いた土壌カラムによる連続脱窒素処理 (第48回下水道研究発表会講演集)
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- 最近、ラウリン酸という成分が話題になっているようです。ラウリン酸とは、ココナッツオイルやパーム核油に含まれる脂肪酸です。母乳にも含まれる成分で、免疫力強化や抗菌作用、抗炎症作用などがあります。ラウリン酸配合の ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- fatty acid, fatty acids
- 同
- 脂酸
脂肪酸の酸化 FB.383-389
- アシルCoAはミトコンドリア内膜を通過できないので、カルニチンにアシル基を転移してもらい、ミトコンドリア内膜でアシルCoAに戻される。
- 不飽和脂肪酸の酸化
- β酸化(偶数炭素脂肪酸(C-C2n-CO-ScoA)@ミトコンドリア
- 奇数炭素脂肪酸(C2n-CO-ScoA))@ミトコンドリア
- β酸化@ペルオキシソーム:鎖長C22以上の長い脂肪酸は拡散でペルオキシソームに移動して酸化される。
- 脂肪酸の融点:炭素鎖が長い方が分子間の相互作用が多く、強固に配列できる。不飽和結合が少なければ立体的に障害が少なく強固に配列できる → 炭素数が長く、飽和度が低いほど融点が高い。0
参考
[★]
- 英
- carboxylic acid
カルボン酸の一覧
飽和脂肪酸
| 炭素数
|
慣用名
|
IUPAC名
|
化学式
|
備考
|
| 1 |
ギ酸 |
メタン酸 |
HCOOH |
アリ、ハチの毒
|
| 2 |
酢酸 |
エタン酸 |
CH3COOH |
酢
|
| 3 |
プロピオン酸 |
プロパン酸 |
CH3CH2COOH |
|
| 4 |
酪酸 |
ブタン酸
|
CH3(CH2)2COOH |
油脂が腐敗した臭い
|
| 5 |
吉草酸 |
ペンタン酸
|
CH3(CH2)3COOH |
|
| 6 |
カプロン酸 |
ヘキサン酸
|
CH3(CH2)4COOH |
|
| 7 |
エナント酸 |
ヘプタン酸
|
CH3(CH2)5COOH |
|
| 8 |
カプリル酸 |
オクタン酸
|
CH3(CH2)6COOH |
|
| 9 |
ペラルゴン酸 |
ノナン酸
|
CH3(CH2)7COOH |
|
| 10 |
カプリン酸 |
デカン酸
|
CH3(CH2)8COOH |
|
| 12 |
ラウリン酸 |
ドデカン酸
|
CH3(CH2)10COOH |
ココナッツ油
|
| 14 |
ミリスチン酸 |
テトラデカン酸
|
CH3(CH2)12COOH |
|
| 16 |
パルミチン酸 |
ヘキサデカン酸
|
CH3(CH2)14COOH |
|
| 17 |
マルガリン酸 |
ヘプタデカン酸
|
CH3(CH2)15COOH |
|
| 18 |
ステアリン酸 |
オクタデカン酸
|
CH3(CH2)16COOH |
|
[★]
[★]
ラウリン酸
- 関
- dodecanoic acid、laurate
[★]
- 英
- laurate
- 関
- ラウリン酸
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3
[★]
- 英
- acid
- 関
- 塩基
ブランステッド-ローリーの定義
ルイスの定義