- 英
- nerve fiber, nerve fibre
- 同
- 軸索 axon
- 関
- 神経、神経線維の分類
WordNet
- long nerve fiber that conducts away from the cell body of the neuron (同)axone
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/10/27 07:59:58」(JST)
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神経細胞 |
樹状突起
細胞体
軸索
核
ランヴィエ絞輪
軸索末端
シュワン細胞
ミエリン鞘
|
神経繊維(しんけいせんい、神経線維とも、英: nerve fiber, axon)は、神経細胞の細胞体から延びる細長い突起で、実体は神経細胞の軸索(神経突起)である。あるいは、軸索と樹状突起を併せた総称。いずれにせよ、「神経線維」と言ったときは神経細胞の一部位というよりは、よりマクロ的な捉え方をしているものである[要出典]。神経線維は活動電位の伝導に加え、神経終末と細胞体との間の物質交換に役立っている。肉眼的に見える「神経」は、神経線維の束(神経線維束)とその周囲の結合組織からなる。
神経細胞の構造図 en:Dendrites=樹状突起、en:Rough ER (en:Nissl body)=粗面小胞体(ニッスル小体)、en:Polyribosomes=ポリリボソーム、en:Ribosomes=リボソーム、en:Golgi apparatus=ゴルジ体、en:Nucleus=細胞核、en:Nucleolus=核小体、en:Membrane=膜、en:Microtubule=微小管、en:Mitochondrion=ミトコンドリア、en:Smooth ER=滑面小胞体、en:Synapse (Axodendritic)=シナプス(軸索樹状突起) en:Synapse=シナプス、 en:Microtubule en:Neurofibrils=微小管ニューロフィラメント、en:Neurotransmitter=神経伝達物質、en:Receptor=受容体、 en:Synaptic vesicles=シナプス小胞、en:Synaptic cleft=シナプス間隙、 en:Axon terminal=軸索末端、en:Node of Ranvier =ランヴィエの絞輪 、en:Myelin Sheath(en:Schwann cell)=ミエリン鞘(シュワン細胞)、en:Axon hillock=軸索小丘、 en:Nucleus (en:Schwann cell)=細胞核(シュワン細胞)、en:Microfilament=マイクロフィラメント、en:Axon=軸索
分類
末梢神経の神経繊維は髄鞘の有無(有髄、無髄と呼ぶ)、直径、伝導速度等で分類される。下表で判る通り、有髄線維と無髄線維では有髄線維が、同じ種類の線維間では直径が大きい方が伝導速度が速い。前者は跳躍伝導、後者は電気緊張電位の広がりの違いによる。一般に、骨格筋運動と付随する固有感覚、部位のはっきりした皮膚感覚は伝導速度の速い線維を、交感神経活動や鈍痛などは伝導速度の遅い線維を利用して伝えられる。
分類 |
髄鞘 |
平均直径(μm) |
平均伝導速度(m/s) |
役割 |
Aα |
有 |
15 |
100 |
骨格筋や腱からの感覚、骨格筋の運動 |
Aβ |
有 |
8 |
50 |
皮膚の触圧覚 |
Aγ |
有 |
8 |
20 |
筋紡錘の錘内筋運動 |
Aδ |
有 |
3 |
15 |
部位が比較的明瞭な皮膚の温痛覚 |
B |
有 |
3 |
7 |
交感神経の節前線維 |
C |
無 |
0.5 |
1 |
交感神経の節後線維、皮膚の温痛覚 |
感覚神経(求心性神経)では次の分類が用いられることもある。
分類 |
髄鞘 |
平均直径(μm) |
平均伝導速度(m/s) |
感覚 |
Ia |
有 |
15 |
100 |
筋紡錘 |
Ib |
有 |
15 |
100 |
腱器官 |
II |
有 |
9 |
50 |
筋紡錘、皮膚触圧覚 |
III |
有 |
3 |
20 |
部位が比較的明瞭な皮膚の温痛覚 |
IV |
無 |
0.5 |
1 |
鈍痛、内臓痛 |
異常
神経線維はさまざまな状況で損傷し、ヒトを含む動物の機能を損なう。外科的に治療できる場合もあるが、根治できないこともある。
- 機械的損傷
- 脱髄疾患
- 髄鞘形成不全疾患
- 神経線維腫
- 神経鞘腫
関連項目
外部リンク
- 神経細胞とシグナル伝達 (ビジュアル生理学 内の項目)
- 有髄線維 - 脳科学辞典
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 症例報告 扁平結節が帯状に分布した神経線維腫症V型の1例
- 山名 やよい,石黒 直子,川島 眞
- 臨床皮膚科 = Japanese journal of clinical dermatology 68(8), 621-625, 2014-07
- NAID 40020151029
- 今月の症例 神経線維腫症1型に合併し,獅子様顔貌と脳回転状皮膚を呈したCD8陽性毛包向性菌状息肉症の1例
- 石黒 真理子,岡本 勝行,形部 裕昭 [他]
- 臨床皮膚科 = Japanese journal of clinical dermatology 68(8), 585-590, 2014-07
- NAID 40020150892
- われわれの工夫! '突き錘'を用いた神経線維腫切除時の出血のコントロールの工夫
Related Links
- 神経線維の名称は、その元になっている分類方法が2種類あり、それぞれの分類法によって独自の名称が付けられており、混在して使われているのが現状である。まず、神経線維の分類として線維の機能と太さによる分類と電気生理学的 ...
- 末梢神経線維の分類 分類 種類 直径(μm) 伝導速度(m/s) 機能(例) Aα 有髄 15(13~22) 100(70~120) 求心性(筋・腱)・遠心性(骨格筋) Aβ 有髄 8(8~13) 50(40~70) 求心性(皮膚触圧覚) Aγ 有髄 8(4~8)
- 神経線維腫症は、皮膚、神経を中心に人体の多くの器官に神経線維腫をはじめとするさまざまの異常を生じる遺伝性の病気です。神経線維腫症のことをレックリングハウゼン病とよぶこともありますが、これは、19世紀に神経線維腫症 ...
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★リンクテーブル★
[★]
[正答]
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[★]
- 関
- 受容器、神経線維
神経線維
|
髄鞘
|
直径(μm)
|
伝導速度(m/s)
|
|
Aα
|
有髄
|
12-20
|
70-120
|
体性運動(運動神経)、自己受容(筋の感覚神経)
|
Aβ
|
有髄
|
5-12
|
30-70
|
触圧覚
|
Aγ
|
有髄
|
3-6
|
15-30
|
筋紡錘への運動神経
|
Aδ
|
有髄
|
2-5
|
12-30
|
痛覚、温度覚
|
B
|
有髄
|
<3
|
3-15
|
交感神経節前線維
|
C
|
無髄
|
0.4-1.2
|
0.5-2
|
交感神経節後線維、痛覚
|
受容器による神経線維の分類(PT.42 43)
線維群
|
神経線維
|
機能
|
Ia群線維
|
Aα
|
筋紡錘のらせん系終末
|
Ib群線維
|
Aα
|
腱紡錘
|
II群線維
|
Aβ
|
触圧受容器
|
III群線維
|
Aδ
|
自由終末
|
IV群線維
|
C
|
自由終末
|
痛覚に関与する神経線維
[★]
- 英
- unmyelinated nerve fiber, amyelinated nerve fiber
- ラ
- neurofibra nonmyelinata
- 関
- 髄鞘、神経線維、シュワン鞘
概念
分類
[★]
神経線維
- 関
- cerebellar mossy fiber、nerve fibre
[★]
- 英
- perineurium
- 関
- 神経外膜、神経線維
[★]
- 英
- axon
- 同
- 軸索突起
- 関
- 神経線維
[★]
- 英
- layer of nerve fiber (HIS), optic nerve fiber layer
- 関
- 網膜
- 視神経細胞の無髄の軸索が形成。この軸索は眼球からでると有髄となる (HIS.446)
[★]
- 英
- neurofibromatosis type 3, NF3
- 関
- リッカルディ症候群I
[★]
- 英
- neurolemma、neurilemma
- 関
- 神経鞘
[★]
- 英
- acoustic neurilemmoma
- 関
- 聴神経鞘腫
[★]
- 英
- neurilemmoma
- 関
- シュワン細胞腫
[★]
- 英
- nerve
- ラ
- nervus
- 関
- ニューロン
解剖で分類
- 中枢神経 central nervous systen CNS
- 末梢神経 peripheral nervous system PNS
情報で分類
- 感覚神経 sensory nerve = 求心性線維 afferent nerve
- 運動神経 motor nerve = 遠心性線維 efferent nerve
機能で分類
- 体性神経 somatic nervous system SNS
- 自律神経 autonomic nervous system ANS
[★]
- 英
- meridian、meridianus、meridional