- 英
- Haemophilus meningitis、Haemophilus influenzae meningitis
- 関
- B型インフルエンザ菌性髄膜炎
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 症例 横紋筋融解症を合併したインフルエンザ菌性髄膜炎の1例
- 臨床研究・症例報告 クロラムフェニコールにて硬膜下病変が消失したインフルエンザ菌性髄膜炎の1乳児例
Related Links
- 感染症の話トップページへ 2003年第38週号(2003年9月15~21日)掲載 細菌性髄膜炎 細菌性髄膜炎(Bacterial meningitis )は細菌感染による髄膜炎の総称、すなわち疾患群であるが、通常結核性髄膜炎はこの範疇に含めない。
- (Vol. 31 p. 92-93: 2010年4月号) インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae )は、グラム陰性球桿菌または桿菌であり、菌を被う莢膜多糖体の糖鎖構造の違いにより、a~fの6つの血清型と無莢膜株(non-typable)型に分けられる。この ...
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★リンクテーブル★
[★]
- ラ
- Haemophilus influenzae
- 同
- インフルエンザ菌
- 関
- 細菌、髄膜炎、Haemophilus influenzae type b
生物的特徴
- グラム陰性桿菌
- パスツレラ科ヘモフィルス属
- 莢膜を有し、血清型はb型である。
- 発育因子として、X因子(プロトポルフィリンIX or プロトヘム) and/or V因子(NAD or NADP)が必要
- 病原因子は莢膜(抗貪食作用)とIgAプロテアーゼ(IgAを分解)が特徴的である。
- PBPの変異による耐性菌(BLNAR, β-lactamase negative ampicillin-resistant Haemophilus)が出現している
感染症
- 続いて敗血症や閉塞性喉頭炎も引き起こす。
血清型と疾患(SMB.191)
疫学
潜伏期間
感染経路
症状
合併症
経過
治療
検査
培養
予防
[★]
インフルエンザ菌性髄膜炎
- 関
- Haemophilus influenzae meningitis、type B Haemophilus influenzae meningitis
[★]
インフルエンザ菌性髄膜炎
[★]
- 英
- type B Haemophilus influenzae meningitis
- 関
- インフルエンザ菌性髄膜炎、Hib髄膜炎
[★]
- 英
- meningitis
- 同
- 脳脊髄膜炎、
- 関
- 蛋白細胞解離
病因
- 感染症(細菌、ウイルス、真菌など)、悪性腫瘍の浸潤 → 髄膜の炎症
分類
病原体
- 菌血症→脳脈絡叢→髄腔
- 菌体成分(LPSなど)→BBB, 上衣細胞、脳細胞の障害。神経膠細胞による炎症サイトカインの分泌
- 血行性、あるいは神経軸索によりウイルスが髄腔に波及。
臨床経過
宿主要因と髄膜炎に関わる病原体
- 頻度・年齢階層が資料によって異なるため混乱しないように注意。
YN.J-137改変
first aid step1 2006 p.161
- incidence of H. influenzae meningitis has ↓ greatly with introduction of H. influenzae vaccine in last 10–15 years.
CBT QB vol2 p.562
IMD.1042
小児細菌性髄膜炎起炎菌(PED.606)
新生児
- Streptococcus agalactiaeは産道感染
- Escherichia coliもおそらく産道感染
新生児と老人
- Listeria monocytogenesは産道感染するので新生児に多い。新生児と老人に多いのは通性細胞内寄生菌で細胞性免疫の弱い宿主に感染やすいため?
乳児~幼児
- Haemophilus influenzae type B
乳児~大人
- Enteroviruses
- Neisseria meningitidis
小児~大人
乳児~老人
老人
髄膜炎の鑑別
|
細菌性髄膜炎
|
ウイルス性髄膜炎
|
結核性髄膜炎
|
真菌性髄膜炎
|
癌性髄膜炎
|
外観
|
混濁
|
clear
|
水様~ キサントクロミー 日光微塵
|
clear~ 日光微塵
|
clear~ キサントクロミー
|
圧 70-180 (mmH2O)
|
↑↑ 200~800以上
|
↑ 200~300
|
↑ 200~800
|
↑ 200~800
|
↑ 200~300
|
細胞 0-5 (/mm3)
|
500~数百万
|
10~1,000
|
25~1,000
|
25~1,000
|
25~500
|
好中球
|
リンパ球
|
リンパ球
|
リンパ球
|
好中球
|
タンパク 15-45 mg/dl
|
↑↑ 50~1,500
|
↑ 正常~100
|
↑ 50~500
|
↑ 100~500
|
↑ 50~500
|
糖 50-80 mg/dl
|
↓↓ 0~40
|
→ 正常
|
↓↓ ~40
|
↓↓ ~40
|
↓ ~40
|
予後不良因子
- 入院時の状態に依存する:痙攣、意識レベルの変化、低血圧 (IRE.407)
国試
[★]
- 英
- influenza, Flu, flu
- 同
- 流行性感冒、epidemic catarrh
- 関
- インフルエンザウイルス。A型インフルエンザ、B型インフルエンザ
[show details]
概念
病原体
潜伏期間
感染経路
疫学
症状
合併症
- 気道粘膜の抵抗性低下、貪食細胞の機能低下による。
- 起炎菌:黄色ブドウ球菌、肺炎連鎖菌、インフルエンザ桿菌。
- 中枢神経合併症で小児に見られる。インフルエンザ及び水痘感染に際してみられる重篤な合併症。新形態射精疾患(急性非炎症性脳炎、脂肪肝から肝機能障害も起こす)。解熱剤として使われたアスピリンとの因果関係がある、らしい。このため、インフルエンザの解熱、とりわけ小児についてはアセトアミノフェンを使うこととなっている。
- A型インフルエンザウイルスによる上気道炎回復後2-3週間に発症。脳炎タイプは一過性で予後はよい。脳症タイプは予後が悪い。
経過
- 全身症状(発熱、頭痛、悪寒、筋肉痛)→局所症状(咳、咽頭痛)→鼻汁、結膜充血、流涙→局所症状の始まりから2-3日で回復
- 感染力は発症直前から発症後3日までが最も強い。発症から7日間はウイルスを排出する。
治療
治療薬
検査
- ウイルス分離:MDCK細胞に接種しCPEの観察。発育鶏卵を利用した羊膜amniotic cavity内接種。尿膜allantoic cavity内培養
- ウイルス粒子検出:PCR
- 血清診断:ペア血清を用いて、赤血球凝集抑制試験、補体結合反応、中和試験で診断
予防
- 香港A型、ソ連A型、およびB型のウイルスが含まれる
- 精製ウイルスからエーテル処理により脂質を除去したもの
- →表面抗原に対する抗体は誘導されない→感染時に症状を軽減する効果
法令
[★]
- 英
- meninx, meninges (M)
- 同
- 脳脊髄膜
[★]
- 関
- 炎光、炎症