アラニンアミノトランスフェラーゼ
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/02/09 22:58:45」(JST)
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| アラニントランスアミナーゼ | 
| 識別子 | 
| EC番号 | 
2.6.1.2 | 
| CAS登録番号 | 
9000-86-6 | 
| データベース | 
| IntEnz | 
IntEnz view | 
| BRENDA | 
BRENDA entry | 
| ExPASy | 
NiceZyme view | 
| KEGG | 
KEGG entry | 
| MetaCyc | 
metabolic pathway | 
| PRIAM | 
profile | 
| PDB構造 | 
RCSB PDB PDBe PDBj PDBsum | 
| 遺伝子オントロジー | 
AmiGO / EGO | 
| 検索 | 
 
| PMC | 
articles | 
 
| PubMed | 
articles | 
 
| NCBI | 
proteins | 
 
 
 | 
| アラニントランスアミナーゼ | 
| 識別子 | 
| 略号 | 
GPT | 
| Entrez | 
2875 | 
| HUGO | 
4552 | 
| OMIM | 
138200 | 
| RefSeq | 
NM_005309 | 
| UniProt | 
P24298 | 
| 他のデータ | 
| EC番号 | 
2.6.1.2 | 
| 遺伝子座 | 
Chr. 8 q24.2-qter | 
アラニンアミノ基転移酵素(アラニンアミノきてんいこうそ、Alanine transaminase, ALT, EC 2.6.1.2)は、GPT(Glutamic Pyruvic Transaminase、グルタミン酸ピルビン酸転移酵素)とも呼ばれ、ピルビン酸とグルタミン酸をアラニンとα-ケトグルタル酸に相互変換する酵素である。
- 
 
人体のほとんどの組織に含まれているが、なかでも肝細胞への分布が圧倒的に多い。そのため、肝細胞の破壊(あるいは細胞膜の透過性亢進)の際には血中濃度が上昇する(逸脱酵素)。
目次
- 1 臨床検査におけるALT
 
- 2 関連項目
 
- 3 外部リンク
 
 
臨床検査におけるALT
逸脱酵素としての性質から、血清中のALT濃度は肝障害の程度の指標として利用される。肝細胞が破壊し尽くされるとむしろ流出量は低下する。肝臓の逸脱酵素としてALTとともに知られるAST(GOT)よりも特異性が高い(肝臓以外の障害では上がりにくい)が、ASTとの比率も臨床的に意義がある。
基準値
単位は IU/l(国際単位/l)で示され、5~40程度が基準値となる。
異常値
正常ではALTの方が高めの数値を示していることが多い。肝炎、脂肪肝、肝硬変、肝腫瘍などの肝疾患ではAST、ALTの上昇が特徴的であり、100以上、ときに500以上を示す。なかでも、アルコール性肝炎や肝硬変、肝腫瘍ではASTの上昇が目立ち、ウイルス性肝炎や脂肪肝ではALTの上昇が目立つとされている。
関連項目
外部リンク
- Alanine transaminase - the US National Library of Medicine Medical Subject Headings (MeSH)
 
- ALT: MedlinePlus Medical Encyclopedia
 
| 
炭水化物代謝: 解糖系/糖新生の酵素 | 
 
 | 
 
| 解糖系 | 
 グルコキナーゼ/ヘキソキナーゼ/グルコース-6-ホスファターゼ - グルコース-6-リン酸イソメラーゼ - 6-ホスホフルクトキナーゼ/フルクトースビスホスファターゼ - フルクトースビスリン酸アルドラーゼ - トリオースリン酸イソメラーゼ - グリセルアルデヒド-3-リン酸デヒドロゲナーゼ - ホスホグリセリン酸キナーゼ - ホスホグリセリン酸ムターゼ - ホスホピルビン酸ヒドラターゼ - ピルビン酸キナーゼ 
 | 
 
 | 
 
| 糖新生のみの酵素 | 
 ピルビン酸カルボキシラーゼ - ホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ - 乳酸 (コリ回路):L-乳酸デヒドロゲナーゼ - アラニン (グルコース-アラニン回路):アラニントランスアミナーゼ 
 | 
 
 | 
 
| 調節 | 
 6-ホスホフルクト-2-キナーゼ/フルクトース-2,6-ビスホスファターゼ - ビスホスホグリセリン酸ムターゼ 
 | 
 
 
 | 
 
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- ミナミバンドウイルカの血液学および血液生化学的検査値にみられた日内変動
 
- 船坂 徳子,吉岡 基,植田 啓一,柳澤 牧央,宮原 弘和,内田 詮三
 
- 哺乳類科学 50(1), 1-11, 2010
 
- ミナミバンドウイルカ(ミナミハンドウイルカ)Tursiops aduncusの成熟オス4個体を対象として,日長が大きく異なる冬至,春分,夏至に3時間間隔で24時間の連続採血を行い,血液学的検査7項目(冬至,春分,夏至)および血液生化学的検査17項目(冬至,夏至)の日内変動を調べた.ヘマトクリット(HT),尿素窒素(BUN),尿酸(UA),中性脂肪(TG),ヘモグロビン濃度(HGB),赤血球数(RB …
 
- NAID 130000885806
 
- ナタネ葉肉プロトプラストの初期培養におけるアンモニア同化酵素の活性変化
 
- 渡辺 正巳,花本 智子,渡邉 幸雄
 
- 千葉大学園芸学部学術報告 51, 7-13, 1997-03-28
 
- ナタネ葉肉プロストプラストをMS培地(MS),およびMS培地から硝酸アンモニアを除いた培地(MS(-NH^<4+>))で培養したところ,プロトプロストの液胞の発達による肥大化が観察された.可溶性タンパク質およびクロロフィル含量は,培養期間中にわたって減少した.また,グルタミン合成酵素(GS),グルタミン酸・ピルビン酸トランスアミナーゼ(GPT)活性は急激に減少したのに対して,グルタミン …
 
- NAID 110004701644
 
Related Links
- アラニントランスアミナーゼ(Alanine transaminase, ALT, EC 2.6.1.2)は、GPT(  Glutamic Pyruvic Transaminase:グルタミン酸ピルビン酸転移酵素)とも呼ばれ、  ピルビン酸とグルタミン酸をアラニンとα-ケトグルタル酸に相互変換する酵素である。
 
- GOT(グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ)とGPT(グルタミン酸ピルビン酸  トランスアミナーゼ)は、本来肝臓の細胞の中にある酵素です。しかし、肝細胞が  こわれると血液の中に漏れ出てくるので、γ-GTPと同じ逸脱酵素です。肝炎ウイルスや  薬物などで ...
 
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★リンクテーブル★
  [★]
- 英
 
- alanine aminotransferase, L-alanine aminotransferase, ALT
 
- 同
 
- グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ glutamic-pyruvic transaminase, GPT
 
- グルタミン酸アラニントランスアミナーゼ glutamic-alanine transaminase、L-アラニン:2-オキソグルタル酸アミノトランスフェラーゼ L-alanine:2-oxoglutarateaminotransferase
 
- 関
 
- アスパラギン酸アミノ基転移酵素 AST、マクロALT。アミノ転移
 
概念
- 肝細胞からの逸脱酵素。肝以外での含有量は少ない。
 
- 旧来のGPTおなじ
 
- 肝細胞障害の指標 → 炎症が沈静化していれば(慢性肝炎や肝硬変の末期)、正常範囲を示しうる。
 
酵素
- http://www.uniprot.org/uniprot/P24298
 
機能
- 可逆的アミノ基転移反応を触媒する
 
- L-アラニン(L-alanine)+2-オキソグルタル酸(2-oxoglutarate)=ピルビン酸(pyruvate)+L-グルタミン酸(L-glutamate
 
- 補酵素:ピリドキサールリン酸(VB6)補酵素
 
- 組織の炎症や挫滅により血中に逸脱
 
- 消化管から由来する大量のアラニンを肝臓でピルビン酸へと変換し,糖新生の基質として供給
 
- 全身に存在するが、特に肝臓に多い。
 
臨床検査
- 基準値:4-43U/L。7-41 U/L(HIM A-3)
 
- 急性ウイルス肝炎
 
判別
- 高度上昇 :急性肝炎、劇症肝炎、ショック
 
- 中程度上昇:急性肝炎m慢性活動性肝炎、閉塞性黄疸
 
- 軽度上昇 :脂肪肝、肝硬変、アルコール性肝障害、胆石発作、肝癌、心筋梗塞(うっ血肝により肝細胞障害を来し、軽度上昇)
 
- ALTは慢性期な疾患でASTより優位となる。(アルコール性の肝疾患や肝硬変、肝癌は異なる)
 
- 急性ウイルス性肝炎(極期)、慢性肝炎、過栄養性脂肪肝
 
|  
 | 
AST
 | 
ALT
 | 
| 含有量
 | 
3
 | 
1
 | 
| 局在
 | 
心筋、肝臓、 骨格筋、腎臓 赤血球
 | 
肝臓、腎臓、 心臓、骨格筋
 | 
| 逸脱しやすさ
 | 
逸脱しにくい
 | 
逸脱しやすい
 | 
| 血中半減期
 | 
2日
 | 
6日
 | 
| 肝小葉内の分泌
 | 
中心静脈
 | 
辺縁
 | 
  [★]
- 英
 
- glutamate, glutamic acid, Glu, E
 
- 同
 
- α-アミノグルタル酸 2-アミノグルタル酸 2-アミノペンタン二酸 2-aminopentanedioic acid
 
- 関
 
- アミノ酸、D-glutamate、L-glutamate
 
概念
- 極性。酸性。
 
- 生理活性アミン。4-アミノ酪酸、GABAの材料
 
- カルボキシル基を有する。
 
- アラニンの側鎖に-CH2-がつき、さらにカルボキシル基がついた形をしている。
 
-CH2-CH2-COOH
  [★]
- 英
 
- glutamine, Gln, Q
 
- 同
 
- 2-アミノグルタルアミド酸 2-aminoglutaramic acid
 
- 関
 
- アミノ酸、グルタミン酸
 
- 極性。無電荷。
 
- グルタミン酸の側鎖上のカルボキシル基の代わりにアミド基が付いた形をしている。
 
- 側鎖:
 
-CH2-CH2-CO-NH2
  [★]
アミノトランスフェラーゼ
- 同
 
- transaminase
 
  [★]
- 英
 
- acid
 
- 関
 
- 塩基
 
ブランステッド-ローリーの定義
ルイスの定義
  [★]
- 英
 
- trans、t-、(心理)trance = 催眠状態 = トランス状態