UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 加藤 雅康,林 克彦,前田 雅人,安藤 健一,菅 啓治,今井 努,白子 隆志
- 日本救急医学会雑誌 22(5), 229-235, 2011-05-15
- … 当院で経験した4例と文献報告でも,創部の十分な洗浄と抗菌薬治療,破傷風トキソイドと抗破傷風人免疫グロブリンの投与により重篤な感染を生じることはなかった。 …
- NAID 10029368503
- 和田 圭之進,石田 佳毅,尾島 泰公 [他],井堂 信二郎,李 進彰,古森 孝英
- 日本口腔外科学会雑誌 54(9), 536-540, 2008-09-20
- A 63-year-old woman was referred to our hospital because of trismus. Clinical examinations revealed severe trismus and severe stiffness of the masseter and sternocleidmastoid muscles, but there were n …
- NAID 10027089275
- プロポフォール持続静脈内投与で鎮静管理した重症破傷風の1例
- 明星 康裕,遠山 一喜
- 蘇生 23(2), 86-88, 2004-06-15
- … 直ちに創の洗浄とデブリドマンを施行し, 抗破傷風人免疫グロブリンと抗生物質を投与した。 …
- NAID 10013133827
Related Links
- 特殊免疫グロブリン製剤 ある特定の抗体を多く含んだ免疫グロブリン製剤です。国内では以下の3種類の製剤が使用されています。 ① 抗HBs〔エイチビーエス〕人免疫グロブリン(HBIG) B型肝炎は、血液や体液を介して感染し、肝炎を ...
- 作成又は改訂年月 ** 2016年9月改訂 (第9版) * 2014年6月改訂 日本標準商品分類番号 876343 薬効分類名 血漿分画製剤 承認等 販売名 破傷風グロブリン筋注用250単位「ニチヤク」 販売名コード 6343408X1072 承認・許可番号 承認番号
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
組成
有効成分〔1瓶(3.4mL)中〕
添加物〔1瓶(3.4mL)中〕
- D-ソルビトール 170mg,水酸化ナトリウム 適量,塩酸 適量
備考
- 破傷風抗毒素は,ヒト血液に由来する.
(採血国:米国,採血の区別:非献血)
禁忌
効能または効果
- 破傷風の発症予防並びに発症後の症状軽減のための治療に用いる.
- 本剤は点滴注射するか,又は直接静注する.直接静注する場合は,きわめて徐々に行うこと.
破傷風の発症を予防するためには,通常250国際単位を投与する.重症の外傷例には1,500国際単位を投与する.広汎な第II度熱傷などの場合は適宜反復投与する.
破傷風の治療においては,軽〜中等症例では,1,500〜3,000国際単位,重症例では3,000〜4,500国際単位を投与する.なお,症状により適宜増量する.
- 急速に注射すると血圧降下を起こす可能性がある(低・無ガンマグロブリン血症の患者には注意すること).
慎重投与
- IgA欠損症の患者〔抗IgA抗体を保有する患者では過敏反応を起こすおそれがある.〕
- 腎障害のある患者〔腎機能を悪化させるおそれがある.〕
- 溶血性・失血性貧血の患者〔ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない.感染した場合には,発熱と急激な貧血を伴う重篤な全身症状を起こすことがある.〕
- 免疫不全患者・免疫抑制状態の患者〔ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない.感染した場合には,持続性の貧血を起こすことがある.〕
重大な副作用
ショック(頻度不明)
- ショックを起こすことがあるので,観察を十分に行い,呼吸困難,喘鳴,胸内苦悶,血圧低下,脈拍微弱,チアノーゼ等が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと.
薬効薬理
- 本剤は,破傷風毒素に対するヒト由来の抗体を高力価に含有するため,血中に遊離している破傷風毒素と結合し,速やかに中和させる.
〈生体内抗毒素作用〉4)
- 破傷風毒素を皮下投与したマウスに対して,本剤又は乾燥ポリエチレングリコール処理抗破傷風人免疫グロブリンを静脈内投与し,延命,救命効果について比較検討した.その結果,マウスの延命,救命効果において,本剤は乾燥製剤と同等であった.
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- tetanus, lockjaw
- 同
- テタヌス
- 関
- 破傷風菌 Clostridium tetani
概念
- 嫌気性芽胞形成性グラム陽性桿菌である破傷風菌(Clostridium tetani)による感染症であり、破傷風菌が産生した外毒素テタノスパスミン(tetanospasmin)による中枢神経障害(随意筋痙攣)をきたすことが本疾患の病態である。
- 破傷風菌は土壌や塵など環境中に広く、またヒトや動物の消化管にも存在するが、破傷風菌に汚染された環境で外傷を契機に感染が成立する。
- 感染症ではあるが、神経毒による中毒性感染症であある。
病型
- 参考1
- 全身性破傷風:全身の筋の強直性攣縮 + 自律神経症状(早期は易刺激性、不穏、発汗、頻脈。後期には著しい発汗、不整脈、不安定な高血圧・低血圧、発熱)
- 限局性破傷風
- 頭部破傷風
- 新生児破傷風
病態
- SMB.260
- 破傷風毒素(テタノスパスミン)は亜鉛依存性プロテアーゼ活性を有しており、シナプス小胞付随蛋白であり開口分泌に関与するシナプトブレビンを特異的に切断し、シナプスへの神経伝達物質の放出を妨げる。
- 症状の発現は脊髄の抑制ニューロンが遮断される事による。
- 自律神経ニューロンも遮断されるので、自律神経症状も発現する。 → 著しい血圧、脈拍の変動
潜伏期
経過
治療
- SMB.260 YN. H-55 SPE.359
- 創部 :デブリドマン
- 抗毒素:ヒトTIGの投与 → 神経細胞に取り込まれた後では毒素を中和できなくなる。
- 抗菌 :ペニシリンGの大量投与。テトラサイクリン(SPE.359)
- 対症療法:呼吸管理、筋弛緩薬、抗痙攣薬(ジアゼパム)、刺激の軽減(日光の遮蔽)
予防
- 破傷風トキソイドによる能動免疫
- 小児期にジフテリア・破傷風・百日咳混合ワクチンを、それ以外の者は沈降破傷風トキソイド(破傷風トキソイド*)を3回注射しておけば約5年間程度の免疫が得られる。
免疫
予後
- 死亡率:40% (SPE.359)
- 救急救命センターレベルでならば死亡率は10%程度に下げることが可能である。
参考
- 1. [charged] Tetanus - uptodate [1]
国試
[★]
- 英
- immunity, immune
- 関
- 免疫系
免疫の種類 (PT.246-251)
T細胞の種類
ヘルパーT細胞の種類
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3
[★]
- 英
- globulin (Z)
- 商
- ヴェノグロブリン、ガンマーグロブリン、ガンマガード、ガンマグロブリン、グロブリン、グロベニン、サイモグロブリン、サングロポール、ゼットブリン、テタノセーラ、テタノブリン、テタノブリンIH、ヒスタグロビン、ベニロン、ヘパトセーラ、ヘブスブリン、ヘブスブリンIH、ポリグロビン、乾燥HBグロブリン、乾燥はぶ抗毒素、乾燥まむし抗毒素、抗Dグロブリン、抗D人免疫グロブリン、抗HBs人免疫グロブリン、破傷風グロブリン
- 関
- アルブミン、フィブリノーゲン
機能 (PT.234)
- α1-グロブリン
- α2-グロブリン
- ビタミンやホルモンを運搬
- α2-グロブリンの一種であるハプトグロビンは溶血により生じたヘモグロビンを捕捉し、尿細管の閉塞を防ぐ
- βグロブリン
- γグロブリン