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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/02/08 18:49:01」(JST)
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この項目では、植物について説明しています。その他の用法については「シナモン (曖昧さ回避)」をご覧ください。 |
シナモン |
シナモン
『ケーラーの薬用植物』から
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分類 |
界 |
: |
植物界 Plantae |
門 |
: |
被子植物門 Magnoliophyta |
綱 |
: |
双子葉植物綱 Magnoliopsida |
目 |
: |
クスノキ目 Laureales |
科 |
: |
クスノキ科 Laureaceae |
属 |
: |
ニッケイ属 Cinnamomum |
種 |
: |
シナモン C. zeylanicum |
|
学名 |
Cinnamomum zeylanicum J.Presl |
和名 |
セイロンニッケイ |
英名 |
Cinnamon |
シナモン(英:Cinnamon、学名:Cinnamomum verum、シノニムCinnamomum zeylanicum)とは熱帯に生育するクスノキ科の常緑樹の名、またその樹皮から作られる香辛料の名である。ニッキとも。また、生薬として用いられるときには桂皮(ケイヒ)と呼ばれる。特徴的な芳香成分はシンナムアルデヒド、オイゲノール、サフロールなど。
原産地は中国南部からベトナムのあたりにかけてと推測されている。熱帯各地ではばひろく栽培される。香り高く、『スパイスの王様』と呼ばれる[1]。
目次
- 1 利用
- 1.1 利用史
- 1.2 香辛料
- 1.3 生薬
- 1.4 観葉植物
- 2 脚注
- 3 関連事項
- 4 外部リンク
利用
利用史
世界最古のスパイスの1つといわれ紀元前4000年ごろからエジプトでミイラの防腐剤として使われ始めた。また、紀元前6世紀頃に書かれた旧約聖書の『エゼキエル書』や古代ギリシアの詩人サッポーの書いた詩にもシナモンが使われていたことを示す記述がある。
中国では後漢時代(25年-220年)に書かれた薬学書『神農本草経』に初めて記載されている。
日本には8世紀前半に伝来しており、正倉院宝物の中にもシナモンが残されている(「桂心」という名称で、薬物として奉納されたもの)。しかし樹木として日本に入ってきたのは江戸時代の享保年間のことであった。
香辛料
香辛料としてのシナモン(シンナモンとも)は上記のシナモンの樹皮をはがし、乾燥させたもの。独特の甘みと香り、そしてかすかな辛味がありカプチーノ等の飲料やアップルパイ、シナモンロールなどの洋菓子の香り付けに使われる。南アジア、中東、北アフリカでは料理の香りづけに頻繁に用いられる。インド料理の配合香辛料ガラムマサラの主要な成分でもある。インドのチャイの香りづけにもかかせない。近縁種のシナニッケイ(支那肉桂、ニッキ、C. cassia)の樹皮からも作られる。ただしシナニッケイからつくられるものはカシアと呼ばれ、成分が若干異なる。
粉末状に加工したいわゆるシナモンパウダーのほか、樹皮のまま細長く巻いた形のシナモンスティック(カネール(フランス語: cannelle)とも)が広く流通する。
生薬
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この節の加筆が望まれています。
主に: 漢方について |
シナニッケイやニッケイ(肉桂、C. sieboldii、シノニム:C. okinawense)は体を温める作用、発汗・発散作用、健胃作用を持つ生薬として利用されておりシナモンにもこれと似た利用法があるが、クマリンの過剰摂取に対する注意が出されている[2][3][4]。
漢方では桂皮(ケイヒ)と呼ばれる。温熱の作用があるとされ、多くの方剤に処方されている。
シナモンは、生であれ加熱調理後であれ、α-アミラーゼ、α-グルコシダーゼのいずれに対して、顕著な阻害作用を示し、糖尿病予防への可能性が示唆された[5]。
観葉植物
葉は大きく光沢があり、葉脈がはっきりしていて美しく、観葉植物として利用されることもある。
脚注
- ^ 渡辺一也「リキュール&カクテル大事典」(ナツメ社)、194項
- ^ 食品安全情報 No.21 2006/10/11 pdf 国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部
- ^ シナモンのサプリメント …2006/10(第86号)過剰摂取で肝障害の恐れ WEBニッポン消費者新聞
- ^ シナモンを含む食品中のクマリン含有量調査東京都健康安全研究センター
- ^ 市販香辛料のα-アミラーゼ活性およびα-グルコシダーゼ活性に及ぼす影響、三浦 理代、五明 紀春、日本食品科学工学会誌、Vol.43 (1996) No.2 P157-163
関連事項
|
ウィキメディア・コモンズには、シナモンに関連するカテゴリがあります。 |
|
ウィキスピーシーズにシナモンに関する情報があります。 |
- 桂皮を配合する薬剤
外部リンク
- 健康食品等の素材情報データベース シナモン 2007/07/26(独立行政法人 国立健康・栄養研究所)
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薬効分類名
販売名
テイコク桂枝茯苓丸料エキス顆粒
組成
日局ケイヒ 4.0g
日局ブクリョウ 4.0g
日局ボタンピ 4.0g
日局トウニン 4.0g
日局シャクヤク 4.0g
上記の混合生薬より製した水製乾燥エキス2.03gを含有する。
添加物
- 乳糖水和物、結晶セルロース、ステアリン酸マグネシウム
効能または効果
- 比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴える次の諸症:月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症、肩こり、めまい、頭重、打ち身(打撲症)、しもやけ、しみ
- 通常成人1日3回、1回2.5gを食前に経口投与する。
なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
慎重投与
- 著しく体力の衰えている患者[副作用があらわれやすくなり、その症状が増強されるおそれがある。]
重大な副作用
肝機能障害、黄疸:
- AST(GOT)、ALT(GPT)、Al‐P 、γ‐GTPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
★リンクテーブル★
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- 関
- 漢方製剤、桂枝加厚朴杏仁湯
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- 関
- 桂麻各半湯、漢方製剤
[★]
- 関
- 漢方製剤、桂枝加黄耆湯
[★]
- 関
- 漢方製剤、黄連湯
[★]
- 関
- 漢方製剤、桂枝茯苓丸料