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- さんそうにんとう
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/05/13 16:43:57」(JST)
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酸棗仁湯(さんそうにんとう)は漢方方剤のひとつ。出典は『金匱要略』。
目次
- 1 効果・効能
- 2 適応症
- 3 組成
- 4 慎重投与
- 5 相互作用
- 6 副作用
- 7 注意事項
- 8 脚注
効果・効能
体力が低下した人で、心身が疲れて不眠、精神不安などを訴える場合に用いる[1]。
適応症
不眠症、神経症、嗜眠、自律神経失調症[1]
組成
酸棗仁10、茯苓5.0、知母3.0、川芎3.0、甘草1.0[2]
慎重投与
次の患者には慎重に投与する[2]。
- 胃腸の虚弱な患者
- 食欲不振、悪心、嘔吐のある患者
相互作用
併用注意
次の薬剤との併用により、偽アルドステロン症、ミオパシーが出現しやすくなる[2]。
- 甘草含有製剤
- グリチルリチン酸及びその塩類を含有する製剤
副作用
次の副作用がある[2]。
重大な副作用
偽アルドステロン症、ミオパシー
その他
食欲不振、胃部不快感、悪心、腹痛、下痢
注意事項
高齢者は生理機能が低下し、妊産婦、小児は安全性が未確立であり、注意が必要である[2]。
脚注
- ^ a b 監修高久史麿、矢崎義雄『治療薬マニュアル2001』(医学書院、2001)、p.1635
- ^ a b c d e ツムラ製品情報『ツムラ酸棗仁湯』
Japanese Journal
- 中途覚醒に対する酸棗仁湯の効果 : 44例の解析から
Related Links
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
オースギ酸棗仁湯エキスG
組成
- 本剤は1日量6.0g中、下記生薬より抽出した水製乾燥エキス(酸棗仁湯エキス)2.8gを含有する。
日局サンソウニン 15g
日局チモ 3g
日局センキュウ 3g
日局ブクリョウ 5g
日局カンゾウ 1g
添加物として、乳糖水和物、トウモロコシデンプン、ステアリン酸マグネシウムを含有する。
効能または効果
- 心身が疲れ弱って眠れないもの
- 通常、成人1日6.0gを2〜3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
慎重投与
- 胃腸の虚弱な患者[食欲不振、胃部不快感、悪心、腹痛、下痢等があらわれることがある。]
- 食欲不振、悪心、嘔吐のある患者[これらの症状が悪化するおそれがある。]
重大な副作用
偽アルドステロン症
- 低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、浮腫、体重増加等の偽アルドステロン症があらわれることがあるので、観察(血清カリウム値の測定等)を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。
ミオパチー
- 低カリウム血症の結果としてミオパチーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、脱力感、四肢痙攣・麻痺等の異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。
★リンクテーブル★
[★]
- 関
- 心、五臓
症状
- 焦燥感、不安感、集中力の低下、不眠、嗜眠、情緒不安定、顔面紅潮、舌尖の真紅、動悸、脈の結代、胸内苦悶感、息切れ
治療
[★]
- 関
- 酸棗仁湯、漢方製剤