- 英
- phellodendron bark
- ラ
- phellodendri cortex
- 同
- 黄柏、黄蘗、蘗木
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2017/10/06 14:54:04」(JST)
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| キハダ |
|
キハダ
|
| 分類 |
| 界 |
: |
植物界 Plantae |
| 門 |
: |
被子植物門 Magnoliophyta |
| 綱 |
: |
双子葉植物綱 Magnoliopsida |
| 目 |
: |
ムクロジ目 Sapindales |
| 科 |
: |
ミカン科 Rutaceae |
| 属 |
: |
キハダ属 Phellodendron |
| 種 |
: |
キハダ P. amurense |
|
| 学名 |
| Phellodendron amurense Rupr. |
| 和名 |
| キハダ(黄膚、黄檗、黄柏) |
| 英名 |
| Amur Corktree |
キハダ(黄檗、黄膚、黄柏。学名 Phellodendron amurense)はミカン科キハダ属の落葉高木。アジア東北部の山地に自生しており、日本全土でもみることができる。
目次
- 1 特徴
- 2 生薬
- 3 サプリメント
- 4 染料
- 5 木材
- 6 参考文献
- 7 脚注
- 8 外部リンク
特徴
樹高は10m〜20m程度。葉は、対生葉序(たいせいようじょ)で奇数羽状複葉(きすううじょうふくよう)である。5月末〜7月初旬にかけて、円錐花序の小さい黄色い花が見られる。樹皮はコルク質で、外樹皮は灰色、内樹皮は鮮黄色である。この樹皮からコルク質を取り除いて乾燥させたものは、生薬の黄檗(おうばく、黄柏)として知られ、薬用のほか染料の材料としても用いられる。
カラスアゲハ、ミヤマカラスアゲハの幼虫が好む食草である。蜜源植物としても利用される。
生薬
オウバク
|
生薬となる乾燥したオウバク
(丹波市立薬草薬樹公園)
|
| 生薬・ハーブ |
| 効能 |
健胃薬 |
| 原料 |
キハダ樹皮 |
| 成分 |
ベルベリンなど |
| 臨床データ |
| 法的規制 |
|
| 投与方法 |
経口(粉末、湯液) |
| 識別 |
| KEGG |
E00063 D06689 |
| 別名 |
黄檗、黄柏、en:Huáng bǎi |
樹皮の薬用名は黄檗(オウバク)であり、樹皮をコルク質から剥ぎ取り、コルク質・外樹皮を取り除いて乾燥させると生薬の黄柏となる。黄柏にはベルベリンを始めとする薬用成分が含まれ、強い抗菌作用を持つといわれる。チフス、コレラ、赤痢などの病原菌に対して効能がある。主に健胃整腸剤として用いられ、陀羅尼助、百草などの薬に配合されている。また強い苦味のため、眠気覚ましとしても用いられたといわれているほか、中皮を粉末にし酢と練って打撲や腰痛等の患部に貼る[1] 、また黄連解毒湯、加味解毒湯などの漢方方剤に含まれる。日本薬局方においては、本種と同属植物を黄柏の基原植物としている。
アイヌは、熟した果実を香辛料として用いている。
サプリメント
海外では、en:Magnolia officinalis の抽出物とキハダからの抽出物を合わせたサプリメント製品(リローラ、Relora®)が販売され、コルチゾールを低下させるとの報告がある。[2]
染料
キハダは、黄蘗色(きはだいろ)ともよばれる鮮やかな黄色の染料で、黄色に染め上げる以外に赤や緑色の下染めにも利用される。なかでも、紅花を用いた染物の下染めに用いられるのが代表的で、紅花特有の鮮紅色を一層引き立てるのに役立っている。なお、キハダは珍しい塩基性の染料で、酸性でないとうまく染め上がらない。このため、キハダで下染めをした後は洗浄を十分にする必要がある。
木材
キハダの心材も黄色がかっており、木目がはっきりしているため、家具材などに使用される。ただし軽量で、軟らかいため、あまりにも強い荷重がかかる場所には向いていない。一部で桑の代用材として使用される場合がある。その場合には、桑と区別するために「女桑」と表記される。
参考文献
- 原色牧野和漢薬草大図鑑 著者:岡田稔ほか 出版社:北隆館 ISBN 4-8326-0810-X
- 山渓カラー名鑑 日本の樹木 編者:林弥栄 ISBN 4-635-09017-5
- 伊沢凡人/会田民雄「カラー版薬草図鑑」(家の光協会)
脚注
- ^ 廣部千恵子、「日本の民間薬4 : 皮膚のトラブルに対する民間薬2」 清泉女子大学紀要 50 p.87-132, (2002)
- ^ “Effect of Magnolia officinalis and Phellodendron amurense (Relora®) on cortisol and psychological mood state in moderately stressed subjects.”. Journal of the International Society of Sports Nutrition. (2013). doi:10.1186/1550-2783-10-37. PMID 23924268.
外部リンク
(日中医薬研究会の旧URLの http://www.hougi.org/ は乗っ取られ済み、新URLの http://nittyuuiyaku-kennkyuukai.com/ 下には該当URL無し)
- キハダ - 「健康食品」の安全性・有効性情報] (国立健康・栄養研究所)
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Japanese Journal
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
三和半夏白朮天麻湯エキス細粒
組成
- 本品1日量(7.5g)中、下記の半夏白朮天麻湯水製エキス4.9gを含有する。
- 日局 ハンゲ 3.0g
日局 ビャクジュツ 3.0g
日局 チンピ 3.0g
日局 ブクリョウ 3.0g
バクガ 2.0g
日局 テンマ 2.0g
日局 ショウキョウ 0.5g
シンキク 2.0g
日局 オウギ 1.5g
日局 ニンジン 1.5g
日局 タクシャ 1.5g
日局 オウバク 1.0g
日局 カンキョウ 1.0g
*添加物として乳糖水和物、トウモロコシデンプン、結晶セルロース、部分アルファー化デンプン、軽質無水ケイ酸を含有する。
効能または効果
平素より胃腸が虚弱で足が冷え、ときどき頭痛、めまいを起こし、激しいときは嘔吐を伴う症状:または食後に手足がだるくねむくなるもの、しばしば心下部に振水音を伴うものの次の諸症
- 胃アトニ―症、胃下垂、胃神経症、低血圧症
- 通常、成人1日7.5gを3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
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- 関
- 荊芥連翹湯、漢方製剤
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