黄芩
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/02/17 01:48:51」(JST)
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コガネバナ |
|
分類 |
界 |
: |
植物界 Plantae |
門 |
: |
被子植物門 Magnoliophyta |
綱 |
: |
双子葉植物綱 Magnoliopsida |
亜綱 |
: |
キク亜綱 Asteridae |
目 |
: |
シソ目 Lamiales |
科 |
: |
シソ科 Lamiaceae |
属 |
: |
タツナミソウ属 Scutellaria |
種 |
: |
コガネバナ S. baicalensis |
|
学名 |
Scutellaria baicalensis
Georgi (1775) |
コガネバナ(黄金花 Scutellaria baicalensis)は、シソ科タツナミソウ属の多年草で、ロシアの極東地方からモンゴル、中国北部、朝鮮半島にかけて分布する。小葉が細いので、コガネヤナギともいう。
形態
草丈30cmくらいの小柄な植物で、茎は直立するが、匍匐してよく増える。葉は対生し、羽状の切れ込みがある。花は夏に穂状花序をなして咲き、藤色で、シソの花によく似た唇形花である。和名の「コガネバナ」は、根の断面が鮮やかな黄色をしているため。ただし個体によって、樺色や褐色のものもある。
徳川吉宗の頃、朝鮮から種子が導入され、小石川養生所(現・東京大学小石川植物園)で栽培されたのが、日本での栽培の最初とされている。
黄芩(おうごん)
根を乾燥したものを「黄芩」といい、薬味としては比較的よく使われている。
漢方では、清熱作用、抗炎症作用があるとされ、大柴胡湯、三黄瀉心湯、葛根黄芩湯、乙字湯など、多くの処方に配合されている。
関連項目
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- オウゴンエキスによる環境ストレス予防効果 (特集 化粧品の新原料の開発動向を探る)
- オウゴンカズラ(Epipremnum aureum Bunt.)(緑化植物ど・こ・ま・で・き・わ・め・る)
Related Links
- タケダ健康サイト「オウゴン(黄?)」のページです。生薬の特徴や生育地、効能、マメ 知識、効果が期待できる症状などをご紹介します。
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
三和竜胆瀉肝湯エキス細粒
組成
- 本品1日量(9g)中、下記の竜胆瀉肝湯水製エキス5.8gを含有する。
- 日局 シャゼンシ 3.0g
日局 オウゴン 3.0g
日局 タクシャ 3.0g
日局 モクツウ 5.0g
日局 ジオウ 5.0g
日局 トウキ 5.0g
日局 サンシシ 1.0g
日局 カンゾウ 1.0g
日局 リュウタン 1.0g
*添加物として乳糖水和物、トウモロコシデンプン、結晶セルロース、部分アルファー化デンプン、軽質無水ケイ酸を含有する。
効能または効果
比較的体力があり膀胱や尿道、子宮などに炎症があって排尿時に痛みや排尿困難があるものの次の諸症
- 尿道炎、膀胱カタル、膣炎、帯下、陰部湿疹、バルトリン腺炎、陰部そう痒症、子宮内膜炎、睾丸炎
- 通常、成人1日9gを3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
慎重投与
著しく胃腸の虚弱な患者
- 食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、下痢等があらわれるおそれがある。
食欲不振、悪心、嘔吐のある患者
重大な副作用
偽アルドステロン症
- 低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、浮腫、体重増加等の偽アルドステロン症があらわれることがあるので、観察(血清カリウム値の測定等)を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。
ミオパシー
- 低カリウム血症の結果としてミオパシーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、脱力感、四肢痙攣・麻痺等の異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。
肝機能障害、黄疸
- AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-P、γ-GTP等の著しい上昇を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
★リンクテーブル★
[★]
- 日
- おうごん
- 英
- Scutellaria root, baical skullcap root
- ラ
- Scutellariae radix
- 同
- オウゴン、黄ごん
- 関
- コガネバナ、Scutellaria baicalensis
- 生薬
- 健胃薬
- フラボノイド(baicalin)
- 少陽病の治療方剤である多くの黄連剤、柴胡剤に含まれる。
- 少陽病・心下痞硬型(黄連剤)
- 薬理作用:清熱作用、抗炎症作用
- 副作用:間質性肺炎、肝機能障害・黄疸、膀胱炎を表す漢方方剤の中に黄芩を含むものが比較的多い
黄芩を含む漢方方剤
参考
- *http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%82%AC%E3%83%8D%E3%83%90%E3%83%8A
[★]
- 関
- 防風通聖散料、漢方製剤
[★]
- 関
- 荊芥連翹湯、漢方製剤
[★]
- 同
- 柴胡加龍骨牡蠣湯エキス
- 関
- 漢方製剤、柴胡加竜骨牡蛎湯
[★]
- 関
- 漢方製剤、二朮湯