血小板濃縮液
-濃厚血小板
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 血小板濃厚液と新鮮凍結血漿輸血の適応と副作用 (特集 一般内科外来でみる出血傾向 : 「ぶつけてないのにアザ!」にあわてない) -- (輸血)
- Blood product administration (特集 SSCG 2012) -- (Supportive Therapy)
- 村井 映,石倉 宏恭
- 救急医学 = The Japanese journal of acute medicine 37(11), 1479-1482, 2013-10
- NAID 40019830728
- 当科における新鮮凍結血漿(FFP)の適正使用に関する検討
- 遠藤 史隆,北村 道彦,梅邑 晃
- 日本外科系連合学会誌 37(5), 902-905, 2012
- …
方法:平成19年度にFFPを使用した19例について,FFP使用の理由と量,併用した赤血球濃厚液(RCC),血小板濃厚液(PC),FFP投与前後のプロトロンビン時間(PT)測定の有無と値,予後を検討した.
結果:使用理由は,出血が68.4%,DICが26.3%,術後血圧低下・尿量減少が5.3%であった.FFP使用量は平均10.9単位で,RCC,PC併用は95%,26%であった.FFP/RCC単位比は0.37であった.FFP投与前後のPT測定は79%,58%の症例 …
- NAID 130004515108
Related Links
- 主な血液製剤の説明 1.赤血球濃厚液-LR 2.新鮮凍結血漿-LR 3.濃厚血小板 4.人全血液-LR 5.洗浄赤血球-LR 6.濃厚血小板HLA 7.合成血-LR 1.赤血球濃厚液-LR 品名: ...
- 100mL/分以上の急速輸血をするような事態には,新鮮凍結血漿や血小板濃厚液の投与も考慮する。 通常はHb値が7~8g/dL程度あれば十分な酸素の供給が可能であるが,冠動脈疾患などの心疾患 あるいは肺機能障害や脳循環障害の ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
組成
組成・性状
- 本剤は、血漿に浮遊した血小板で、血液成分採血により白血球の大部分を除去して採取した製剤である。黄色ないし黄褐色の液剤であり、脂肪により混濁することがある。
本剤には血液成分採血に由来する血液保存液 (ACD-A液) が含まれる。[採血国:日本][採血方法:献血]
血液保存液 (ACD-A液)
- クエン酸ナトリウム水和物 22.0g
クエン酸水和物 8.0g
ブドウ糖 22.0g
――――――――――――――――――――――
注射用水を加えて溶かし、全量を1,000mLとする。
効能または効果
- ろ過装置を具備した輸血用器具を用いて、静脈内に必要量を輸注する。
輸血用器具
- 生物学的製剤基準・通則44に規定する輸血に適当と認められた器具であって、そのまま直ちに使用でき、かつ、1回限りの使用で使い捨てるものをいう。
輸血速度
- 成人の場合は、通常、最初の10〜15分間は1分間に1mL程度で行い、その後は1分間に5mL程度で行うこと。なお、輸血中は患者の様子を適宜観察すること (「適用上の注意」の項参照)。
慎重投与
次の患者には慎重に輸血すること。
- 本剤の成分に対し、ショック等の免疫学的副作用の既往歴がある患者
- IgA等の血漿蛋白の欠損症のある患者[欠損蛋白に対する抗体を保有する患者では、アナフィラキシーがあらわれることがある。]
- 長期間にわたり本剤を頻回、多量に輸血する必要のある患者[免疫学的な血小板輸血不応状態があらわれることがある。]
- サイトメガロウイルス(CMV)抗体陰性の胎児、低出生体重児、新生児、造血幹細胞移植患者及び免疫不全患者[間質性肺炎、肝炎等のCMV感染症に伴う重篤な症状があらわれることがある。]
重大な副作用
GVHD
(0.1%未満)
- 本剤の輸血1〜2週間後に発熱、紅斑が出現し、引き続き下痢、肝機能障害、顆粒球減少症等を伴うGVHDによる死亡例が報告されている2, 3)。GVHD発症の危険性が高いと判断される患者に輸血する場合は、あらかじめ本剤に15〜50Gyの放射線を照射すること4)。
ショック、アナフィラキシー
(0.1%未満)
- ショック、チアノーゼ、皮膚潮紅、血管浮腫、喘鳴等のアナフィラキシー11)があらわれることがある (初期症状は全身違和感、皮膚潮紅、腹痛、頻脈等で、アナフィラキシーの多くは輸血開始後10分以内に発現する)。これらの症状があらわれた場合には直ちに輸血を中止し、適切な処置を行うこと。
感染症
(0.1%未満)
- B型、C型等の肝炎ウイルス12)、HIV-113)、HIV-214)に感染し、発症することがある (「重要な基本的注意」の項参照)。感染が認められた、あるいは症状があらわれた場合には適切な処置を行うこと。
また、HTLV-115)、CMV16)、エプスタイン・バーウイルス(EBV)17)、ヒトパルボウイルスB1918)、マラリア原虫19)、E型肝炎ウイルス(HEV)20)等に感染することがあり、その他血液を介するウイルス、細菌、原虫等に感染する危険性も否定できない。観察を十分に行い、感染が確認された場合には適切な処置を行うこと。
呼吸障害・輸血関連急性肺障害 (TRALI: transfusion related acute lung injury)21)
(0.1%未満)
- 輸血中あるいは輸血後に喘鳴、低酸素血症、チアノーゼ、肺水腫、TRALI等を生じることがある。特にTRALIは輸血中あるいは輸血終了後6時間以内に、急激な肺水腫、低酸素血症、頻脈、低血圧、チアノーゼ、呼吸困難を伴う呼吸障害で、時に死亡に至ることがある。これらの症状があらわれた場合には直ちに輸血を中止し、酸素投与、呼吸管理等の適切な処置を行うこと。
輸血後紫斑病 (PTP: post transfusion purpura)22)
(0.1%未満)
- 輸血後約1週間経過して、急激な血小板減少、粘膜出血、血尿等があらわれることがあるので、患者の経過観察を行い、これらの症状があらわれた場合には適切な処置を行うこと。
心機能障害・不整脈
(0.1%未満)
- 心不全、心筋障害、心房細動・心室細動等の重篤な心機能障害や不整脈があらわれることがあるので、患者の状態を十分観察し、異常が認められた場合には輸血を中止するなど、適切な処置を行うこと。
腎機能障害
(0.1%未満)
- 急性腎不全等の重篤な腎機能障害があらわれることがあるので、患者の状態を十分観察し、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
肝機能障害
(0.1%未満)
- AST、ALTの著しい上昇を伴う肝機能障害があらわれることがあるので、患者の状態を十分観察し、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- platelet concentrate, PC
- 同
- 血小板濃厚液、濃縮血小板血漿
- 商
- 照射濃厚血小板-LR、照射濃厚血小板HLA-LR、濃厚血小板-LR、濃厚血小板HLA-LR
- 関
- 血小板、血小板輸血
[★]
- 関
- 血小板濃厚液、血小板
参考
- http://www.jsth.org/publications/pdf/tokusyu/20_5.495.2009.pdf
[★]
- 英
- platelet (Z), blood platelet (Z), PLT
- 同
- 栓球 thrombocyte
- 関
- 血小板血栓。血小板数 platelet count PLC
- GOO. 1468(血小板凝集 platelet aggregation)
- 半減期:1週間(異常値の出るメカニズム第2版)。4日 (SP.505)。
- 寿命:10日
- 体積:5-10 fl
- 直径:2-5μm。
- 無核。
基準値
- 15万 - 40万 /μl (2007前期解剖学授業プリント, SP.505)
- 15万 - 35万 /μl (2007前期生理学授業プリント, PT.233)
新生児
- 出典不明
産生組織
- トロンボポエチンにより巨核球の細胞質がちぎれて血流に放出される (SP.505)
貯蔵組織
組織学
- P-セレクチンを膜上に持つ
- フィブリノーゲン、フィブロネクチン、第V因子、第VIII因子、platelet factor 4、PDGF、TGF-α (BPT.89)
- ADP、ATP、Ca2+、ヒスタミン、セロトニン、エピネフリン (BPT.89)
機能 (SAN.236-237)
1.一次止血
- TXA2,セロトニンは血管収縮作用
- ADP, TXA2,セロトニンは血小板凝集
- 血小板のGpIIb/GpIIIa複合体がフィブリノゲンと結合し編み目を形成
2.血液凝固の促進
3.毛細血管機能の維持
- 毛細血管内皮細胞に融合し血管内皮を補強している → 血小板減少により点状出血を来すことになる。
膜タンパク
血小板減少による症状
- 5-10万 :症状なし-やや止血しにくい程度
- 2-3万 :下肢に点状出血 (→皮下出血)
- 1万以下 :粘膜出血→臓器出血の危険あり
検査
- 抗凝固剤としてEDTAを用いた場合、EDTA依存性偽血小板減少をきたすことがある。
臨床関連
数の異常
機能の異常
[★]
- 関
- 胚盤、盤状体