- 英
- phacomatosis, phakomatosis
- 関
- 神経皮膚症候群、neurocutaneous disorder、neurocutaneous syndrome
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phakomatosis : 約 40,200 件
phacomatosis : 約 51,900 件
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/12/20 14:52:50」(JST)
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母斑症(ぼはんしょう)とは、母斑性病変が皮膚をはじめとして複数の器官に生じ、まとまった1つの病像を呈する疾患群である。常染色体優性遺伝が多いのが特徴。
母斑の定義[編集]
母斑:内部リンク参照のこと。
母斑症の分類[編集]
常染色体優性遺伝の疾患である。聴神経鞘腫や皮膚の神経線維腫、カフェオレ斑が特徴的である。その他、側わん症や虹彩小結節などがみられることがある。脳内石灰化や痙攣発作は少ない。
常染色体優性遺伝の疾患である。脳室内の石灰化、顔面の血管線維腫、葉状白斑が特徴的である。その他、爪囲繊維腫もみられる。痙攣発作が多く、特にWEST症候群の合併が起こることもある。
遺伝性をまったく持たない母斑症である。三叉神経領域の片側性血管腫、大脳軟膜の石灰化、顔面の紅斑(血管腫)と同側の緑内障などが特徴的である。
その他、ポイツ・ジェーガーズ症候群などを母斑症に含める場合もある。
関連項目[編集]
- 皮膚科学:代表的疾患・検査が列記されている。リンクが網羅されている。
- 小児科学
- 良性腫瘍
- 遺伝病
- 奇形
- 腫瘍
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 形成外科疾患の病態と治療--皮膚良性腫瘍・副耳 (特集 短期入院や日帰りで手術を受ける小児の看護) -- (基礎知識)
- 佐藤 直樹,藤山 幹子,村上 信司,青木 恵美,橋本 公二,田内 久道,木村 美佳,羽藤 直人,庄野 佳孝
- 西日本皮膚科 = The Nishinihon journal of dermatology 72(4), 353-355, 2010-08-01
- NAID 10026636874
Related Links
- また、あざに一致するような病変が皮膚だけではなく、神経や内臓、運動器官などに 同時に生じて一つのまとまった病像を呈するものは母斑症と呼ばれ、注意が必要です。 下のテーブルの中の病名は説明とリンクしています。説明部分の黒字は心配の無い もの、 ...
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★リンクテーブル★
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [108E025]←[国試_108]→[108E027]
[★]
- 英
- Peutz-Jeghers syndrome, PJS
- 同
- ポイツ・イェガース症候群 ポイツ・イェガー症候群 Peutz-Jeghers症候群、過誤腫性大腸ポリポーシス、口唇掌蹠母斑腸管ポリポーシス
- 関
- Peutz-Jeghers polyp Peutz-Jeghers polyps
- 大腸ポリポーシス、消化管ポリポーシス、神経皮膚症候群、母斑症
- familial polyposis syndrome
概念
- 口唇の黒褐色色素沈着と消化管ポリープを主徴とする症候群。
病型
病因
- germ-line mutations in the LKB1 gene
- 遺伝子変異:19p13.3 STK11, LKB1
疫学
遺伝形式
病理
- 過誤腫性ポリープ:粘膜筋板の樹枝状増生、腺管の延長と増生など。樹枝状に分枝してており、ポリープの茎が太いため腸重積をきたしやすい。
症状
- 初発症状:口唇色素沈着、腹痛、消化管出血、腸重積
- 皮膚粘膜症状
-
- 色素沈着は表皮基底層におけるメラニン細胞の増殖とメラニン色素沈着による。思春期以降は退色。
合併症
- 消化管、皮膚、卵巣、子宮。ポリープ自体の癌化率は低いが、消化器、性腺など他の部位の癌化率は高い(QB.A-398)。
- 一生涯の腫瘍発生率は37-93%、相対危険度は10-18。悪性腫瘍が派生する平均年齢は42歳。好発部位は結直腸癌、乳癌、胃癌、小腸癌、膵癌の順に多い。(1644人の患者を対象とした20のコホート研究のシステミックレビューによる)(参考1)
検査
診断
治療
手術療法
- 適応:ポリープが原因により出血、イレウスをきたした場合。腺腫合併例や癌化例。
予後
- 大腸に生じたものは癌化しやすい
- a benign polyposis syndrome is not a risk factor for colorectal cancer (first aid step1 2006 p.277)
- 消化管外の悪性腫瘍の発生リスクが上昇する
参考
- 1. PEUTZ-JEGHERS SYNDROME; PJS - OMIM
- http://omim.org/entry/175200
- 2. [charged] Overview of Peutz-Jeghers syndrome - uptodate [1]
- 3. [charged] Peutz-Jeghers syndrome and juvenile polyposis: Screening and management of patients and families - uptodate [2]
[★]
- 英
- neurocutaneous syndrome、neurocutaneous disorder
- 関
- 母斑症 phakomatosis
- 外胚葉異常により皮膚母斑や神経腫瘍を生じる先天性疾患
- 神経線維腫症2型, neurofibromatosis type 2, NF2
- 結節性硬化症, tuberous sclerosis
- ポイツ・イェーガー症候群, Peutz-Jeghers syndrome:顔面片側性の単純血管腫(三叉神経第1枝に沿う(CN V1))、眼の脈絡膜血管腫、脳軟膜の血管腫 → 中枢神経症状(乳幼児期からの痙攣発作、大脳半球萎縮、石灰化、知能障害)、眼症状(脈絡膜の血管腫による眼圧亢進、緑内障 → 牛眼 )
- 色素失調症, incontinentia pigmenti, ブロッホ・ザルツバーガー症候群, Bloch-Sulzberger syndrome
- スタージ・ウェーバー症候群, Sturge-Weber syndrome:遺伝性無し。皮膚症状:顔面片側性の単純血管腫(三叉神経第1枝に沿う(CN V1)) 。中枢神経症状:顔面血管腫が存在する側の特に後頭葉に脳軟膜の血管腫が発生 (NDE.349)。乳幼児期からの血管発作。大脳半球萎縮、石灰化、知能障害。眼症状:緑内障(牛眼)
- クリッペル・トレノーニイ・ウェーバー症候群, Klippel-Trenaunay-Weber syndrome
- 神経皮膚黒色症, neurocutaneous smelanosis
- 汎発性黒子症候群, lentiginosis profusa, LEOPARD症候群
- 基底細胞母斑症候群, basal cell nevus syndrome
- フォン・ヒッペル・リンドウ病, von Hippel-Lindau disease:常染色体優性遺伝。
- 色素血管母斑症, phacomatosis pigmentovascularis, オスラー病, Osler disease
- 遺伝性出血性毛細血管拡張症, hereditary hemorrhagic telangiectasia
- 青色ゴムマリ様母斑症候群, blue rubber-bleb nevus syndrome
- マフッチ症候群, Maffucci's syndrome
- Zinsser-Cole-Engman症候群, Zinsser-Cole-Engman syndrome
- 先天性角化異常症, dyskeratosis congenita
- 表皮母斑症候群, epidermal nervus syndrome
- 先天性血管拡張性大理石様皮斑, cutis marmorata telangiectatica congenita
[★]
- 英
- Sturge-Weber syndrome
- 同
- (国試)Sturge-Weber症候群、パルケス・ウェーバー・ディミトリ病 Parkes-Weber-Dimitri disease、nevoid amentia、三叉神経脳血管腫症 trigeminal encephaloangiomatosis encephalo-trigeminal angiomatosis
- 関
- (使われない傾向にある)母斑症 phacomatosis、神経皮膚症候群
概念
- 母斑症の一つ
- 顔面の血管腫、神経症状、眼症状
- 顔面片側性の単純血管腫(三叉神経第1枝に沿う(CN V1))、眼の脈絡膜血管腫、脳軟膜の血管腫(NDE.349)
遺伝形式
症状
- 皮膚症状:顔面片側性の単純血管腫(三叉神経第1枝に沿う(CN V1))
- 中枢神経症状:顔面血管腫が存在する側の特に後頭葉に脳軟膜の血管腫が発生 (NDE.349)。乳幼児期からの血管発作。大脳半球萎縮、石灰化、知能障害
- 眼症状:緑内障(牛眼)
治療
- 皮膚症状:レーザー療法
- 中枢神経症状:(痙攣発作)薬物療法、脳切除
- 眼症状:眼圧の調整
参考
http://www.nature.com/eye/journal/v19/n3/fig_tab/6701474f1.html
[★]
- 英
- dysplastic nevus syndrome DNS
- 同
- B-K母斑症候群 B-K mole syndrome
- 関
- 異型母斑、異形成母斑
[show details]
[★]
- 英
- basal cell nevus syndrome
- 関
- ゴーリン症候群、母斑性基底細胞癌症候群
[★]
- 英
- nevus sebaceus syndrome
- 関
- 脂腺母斑
[★]
- 英
- nevus, birthmark
- ラ
- naevus
- 同
- あざ
定義
- 遺伝的ないし胎生的素因に基づき、生涯のさまざまな時期に発現し、きわめて徐々に発育し、皮膚の色調あるいは形の異常を主体とする限局性の皮膚の奇形
分類
由来による分類
- A. メラノサイト系母斑(神経堤由来):
- B. 上皮細胞系母斑
- C. 間葉細胞系母斑
-
- 通常型
- 特殊型
[★]
- 英
- sis, pathy