動脈血酸素飽和度
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 全身麻酔下での直腸癌術中にアナフィラキシーを起こした高齢者のラテックスアレルギーの一例
- 田村 利尚,日暮 愛一郎,永田 直幹,平田 敬治,中山 善文,岡本 好司,山口 幸二
- 産業医科大学雑誌 31(1), 63-69, 2009-03-01
- … 直後に,ラテックスアレルギーによるアナフィラキシーショックを来した症例を経験した.症例は72歳,女性.直腸癌に対し直腸高位前方切除術を施行した.執刀開始から約15分後に突然,気道内圧の上昇,血圧・動脈酸素飽和度(SpO_2)の低下を認め,同時に全身の紅潮,喘鳴,心電図異常が見られた.ラテックスによるアナフィラキシーショックを疑い,手術を中断,アナフィラキシーショックに対する治療により救命し得た.術後,ラテッ …
- NAID 110007122785
Related Links
- 新米医療従事者です。 『動脈血酸素飽和度』の記載方法について質問させていただき ます。 カルテ等には、『動脈血 ... SaO2はarterial oxygen saturationの略で、動脈血中 ヘモグロビンのうち酸化ヘモグロビン量の割合=本来の『動脈血酸素 ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- poly(多) + cyt(細胞) + mia(血症) vera(真性?)
- ラ
- polycythemia vera PCV PV
- 同
- 真性赤血球増加症、真性赤血球増多症
- オスラー病 Osler disease,オスラー・ワーケ病 オスラー-ヴァケー病 Osler-Vaquez disease,ヴァケー病 Vaquez disease
- 関
- 骨髄増殖性疾患(MPD)
概念
- 慢性骨髄増殖性疾患の一つ。
- 多能性血液幹細胞の腫瘍性増殖により、赤血球数の絶対的増加と循環赤血球量の増加を呈する。
- 赤血球の他に、白血球、血小板も増加するが、リンパ球は増加しない。
病因
- 多能性幹細胞の異常により、血球が腫瘍性に増殖することが原因とされる。
疫学
- 新患発生数:100万人対2人/年
- 50-60歳に多い。
症状
- 循環赤血球量の増加 → 循環血液量の増加+血液粘稠度の亢進:循環障害による頭痛、めまい、耳鳴り、倦怠感、知覚異常、呼吸困難など → 高血圧、狭心症・心筋梗塞、間欠性跛行
- 血球の増加:脾腫(70%の症例)、赤ら顔(口唇、頬部、鼻尖、耳) →肝臓や脾臓の腫大は髄外造血による
- 骨髄
- ヒスタミンの放出:皮膚の掻痒感、消化性潰瘍
- 尿酸の放出増加:高尿酸血症 → 痛風
検査
- 赤血球:増加
- 白血球:増加
- 血小板:増加
- リンパ球:正常
血液生化学
遺伝子検査
特殊検査
- 循環赤血球量:増加(男性36 mL/kg以上、女性32 mL/kg以上) ← RIを使うはず
骨髄穿刺
鉄代謝
診断
- インスリン様成長因子Iに対する感受性の亢進、Bcl-2ファミリーに属するBcl-XLの発現亢進、エリスロポエチン受容体の発現パターンの異常、トロンボポエチン受容体の発現低下、チロシンホスファターゼの発現異常、エリスロポエチン受容体遺伝子の異常
診断基準
2008年WHOによる真性多血症診断基準
|
大基準
|
1. Hb>18.5g/dl(男性)、>16.5/dl(女性) もしくは 年齢、性別、住居している緯度から換算したHbかHtが9.9%以上増加している もしくは Hb>17g/dl(男性)、>15g/dl(女性)で鉄欠乏性貧血などの改善以外にHbが本人の基準値よりも2g/dl以上持続上昇している もしくは 赤血球数が予想値の25%を超えて上昇している
|
2. Jak2V617Fかもしくは同様の変異が存在する
|
小基準
|
1. 骨髄の3系統が増生を示す
|
2. 血清エリスロポイエチンがおおよそ正常値を示す
|
3. 内因性の赤芽球コロニー形成を認める
|
鑑別診断
治療
- 治療目標:生命予後は良好であり、10年生存率は50%異常が期待できる。合併症となる血栓症の予防が主眼となる。
- 瀉血:Ht 42-47% ← 血管閉塞症の頻度が低下する
- 血圧や脈拍の経過を見ながら月1-2回、1回200-400ml程度で行う。
- 高齢者や心血管障害を有する例では1回100-200ml頻回の瀉血が望ましい
- 抗血栓療法:血栓症の既往、もしくはリスクが高いときには抗血小板薬を処方。
- 抗癌薬投与:ヒドロキシウレアが第一選択で、不応例や不耐例の場合はルキソリチニブ。以前は40歳以上ではブスルファンとされていた。
- 放射性同位体:32P
- 高尿酸血症を有する場合にはフェブリクやアロプリノールを処方。
血栓症リスク
- Barbui T, et al.(J Clin Oncol. 2011 ; 29 : 761)
リスク分類
|
予後因子
|
低リスク
|
年齢<60歳、かつ血栓症の既往なし
|
高リスク
|
年齢≧60歳、または血栓症の既往がある
|
予後
- 生存は平均6-10年。5年生存率約75%, 10年生存率約55%
- 主な死因は、消化管出血や脳血管障害
長期生存
- 25%の症例で骨髄線維症へ移行
- まれに急性白血病を発症。32Pによる治療を受けた患者に多い
USMLE
- Q book p.245 32
- first aid step1 2006 p.278
国試
参考
- 総論 - 造血器腫瘍診療ガイドライン - 造血器腫瘍診療ガイドライン
http://www.jshem.or.jp/gui-hemali/1_4.html#soron
- PV瀉血療法後のHt目標値を45%にすることは勧められるか
http://www.jshem.or.jp/gui-hemali/1_4.html#cq7
- 真性多血症の治療ガイド - ノバルティスファーマ株式会社
http://product.novartis.co.jp/jak/tool/JAK00193GG0002.pdf
[★]
- 英
- arterial partial pressure of oxygen, PaO2, arterial oxygen tension
- 同
- Pao2 PaO2
- 関
- 動脈酸素飽和度 SaO2 SpO2
記号
- SaO2
基準値
- 80-100 Torr
- 100 - age/4 Torr ← 年齢による補正
- 100 - 0.3 x age/4 Torr ← 年齢による補正 (こういう文献もあった)
- 105 - 0.3 x age (IMD.449)
臨床関連
[★]
- 英
- oxygen
- 関
- 空気、酸素療法
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A9%BA%E6%B0%97
麻酔科
- 参考1
|
酸素
|
笑気
|
空気
|
二酸化炭素
|
医療ガス配管
|
緑
|
青
|
黄
|
橙
|
ガスボンベの色(日本)
|
|
|
|
緑
|
ピンインデックス
|
・ ・
|
・
・
|
・
・ ・
|
・ ・
|
ピン
|
2
|
2
|
3
|
2
|
角度(時計回り)
|
180
|
135
|
120
|
-90
|
参考
- http://www.eonet.ne.jp/~hidarite/me2/anzenkanri05.html
[★]
- 英
- oxygen saturation
- 関
- 酸素解離曲線
定義
- 血液酸素飽和度 = 血液ヘモグロビン結合酸素量 / 血液酸素容量 x 100
- 血液酸素容量 は 血液中のヘモグロビンが全てO2を結合した場合の酸素の量を示す。血液に直接溶解している酸素の量は含まれない。
種類
基準値
- 動脈血酸素分圧:80-100Torr 動脈血酸素飽和度:97%
- 混合静脈血酸素分圧:39-41Torr 混合静脈血酸素飽和度:73-76%
臨床関連
- 動脈血で低酸素飽和度: 低酸素血症を示唆。イコールではない!!?
[★]
- 英
- artery (Z)
- ラ
- arteria
- 関
- 静脈
[★]
- 英
- oxygen saturation
- 関
- 酸素飽和度
[★]
- 英
- degree
- 関
- 温度