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- 血液代用剤
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Japanese Journal
- 輸液・栄養剤・透析用剤 (新薬展望2011) -- (治療における最近の新薬の位置付け〈薬効別〉--新薬の広場)
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- -1- 2010 年10 月13 日 報道関係各位 大塚製薬工場 重炭酸リンゲル液 ビカネイト®輸液500mL 10 月13 日 新発売 株式会社大塚製薬工場(本社:徳島県鳴門市、代表取締役社長:大塚一郎)は、重炭酸 リンゲル液「ビカネイト® ...
- 大塚製薬工場は、重炭酸リンゲル液「ビカネイト輸液500mL」を新発売した。 ビカネイト輸液は、体内でアルカリ化剤として働く「重炭酸イオン」が用いられた細胞外液補充液。手術時に低下するマグネシウム濃度を維持するため ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ビカネイト輸液(500mL袋)
組成
本剤は1 容器(500mL)中に次の成分を含有する注射液である。
塩化ナトリウム
塩化カリウム
塩化カルシウム水和物
塩化マグネシウム
炭酸水素ナトリウム
クエン酸ナトリウム水和物
- 0.10g
- 本剤は、添加物としてクエン酸水和物(pH 調整剤)を含有する。
電解質濃度
Na+
K+
Mg2+
Ca2+
Cl−
HCO3−
Citrate3−※
禁忌
- 高マグネシウム血症、甲状腺機能低下症の患者[本剤の電解質組成により高マグネシウム血症を悪化、又は起こすおそれがある。]
効能または効果
- 循環血液量及び組織間液の減少時における細胞外液の補給・補正、代謝性アシドーシスの補正
- 通常、成人1 回500 〜 1000mL を点滴静注する。
投与速度は通常成人1 時間あたり10mL/kg 体重以下とする。
なお、年齢、症状、体重により適宜増減する。
慎重投与
- 腎不全のある患者[水分、電解質の過剰投与に陥りやすく、症状が悪化するおそれがある。]
- 心不全のある患者[循環血液量を増すことから心臓に負担をかけ、症状が悪化するおそれがある。]
- 高張性脱水症の患者[本症では水分補給が必要であり、電解質を含む本剤の投与により症状が悪化するおそれがある。]
- 閉塞性尿路疾患により尿量が減少している患者[水分、電解質の過負荷となり、症状が悪化するおそれがある。]
薬効薬理
- 正常及び開腹侵襲ラットを用いて、細胞外液補充液に配合されたアルカリ化剤が代謝されて二酸化炭素として排泄される量を検討した結果、乳酸リンゲル液及び酢酸リンゲル液に配合された乳酸ナトリウム及び酢酸ナトリウムに比して、本剤に配合された重炭酸ナトリウムは二酸化炭素として呼気中に速やかに排泄された5)。
- 開腹・空気暴露を行ったイヌ手術侵襲モデルを用いた試験で、本剤は循環動態及び血液酸塩基平衡の維持に関して乳酸リンゲル液及び酢酸リンゲル液と同様の効果を示した。本剤を投与した群の血中マグネシウム濃度は投与前値のレベルを維持した6)。
- ラット出血性ショックモデルを用いて、2 試験(100mL/kg/hr 投与、25mL/kg/5min + 75mL/kg/hr 投与)を実施した。前者において、本剤は循環動態及び血液酸塩基平衡の改善に関して乳酸リンゲル液及び酢酸リンゲル液と同様の効果を示した7)。後者の急速投与においては、血圧、過剰塩基及び血中重炭酸イオン濃度に関して、本剤が酢酸リンゲル液に比べて速やかな改善効果を示した。また、本剤では乳酸リンゲル液よりも速やかに血中乳酸値が低下した8)。
- ラット肝切除下出血性ショックモデルを用いた試験において、乳酸リンゲル液の投与では血中乳酸値が増加したが、本剤では変動を認めなかった9)。
★リンクテーブル★
[★]
商品
[★]
- 英
- infusion, transfusion
- 同
- 輸注
種類
- NSU. 731
-
- 維持輸液剤:一日の水・電解質バランスを保つべく作成される
- 輸液期間が長くなる場合に用いられる。
- Na+, Cl-は少なく、K+、HPO4-ブドウ糖を含む
乳幼児
- 1. 脱水になりやすい。
- 2. 腎機能が未熟。(K排泄能が低い)
- 3. 低血糖になりやすい
輸液量
- 新生児:80-120 ml/kg/日 ← 成人よりも多い
- 乳児下痢症に対する初期輸液:Na 90mEq/l, Cl 70mEql/L, ブドウ糖 2.6%, 乳酸 20mEq/L
投与量の計算
- 体重には身長とBMI22としたときの標準体重を用いる。
- 尿量 + 不感蒸泄(700ml) + 代謝水(5ml x 体重)
乳幼児
- 小児の薬の選び方・使い方
- 10kg以下 100ml/hr
- 10-20kg 200ml/hr
- 20-30kg 300ml/hr
- 30-40kg 400ml/hr
- 成人用のクレンメ:20滴で1ml (1滴 50ul)
- 小児用のクレンメ:60滴で1ml
- x (ml/hr) = 20x (滴/時) = x/3 (滴/分) = x/180 (滴/秒)
- ∴ x (ml/hr) で輸液するためには 180/x (秒/滴) となるようにクレンメの滴下速度を調節する。
[★]
クエン酸ナトリウム水和物、塩化カリウム、塩化カルシウム水和物、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、炭酸水素ナトリウム
- 組成
- 塩化ナトリウム 5.84g
- 塩化カリウム 0.30g
- 塩化カルシウム水和物 0.22g
- 塩化マグネシウム 0.20g
- 炭酸水素ナトリウム 2.35g
- クエン酸ナトリウム水和物 0.20g
- 電解質濃度
- Na+ 130mEq/L
- K+ 4mEq/L
- Mg2+ 2mEq/L
- Ca2+ 3mEq/L
- Cl- 109mEq/L
- HCO3- 28mEq/L
- Citrate3- 4mEq/L