- 関
- 血液代用剤
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- フィジオ140輸液(500mL) 英名: Physio 140 Injection 一般名: 電解質輸液(1%ブドウ糖加酢酸リンゲル液) 適用区分: この薬の作用と効果について ・循環血液量や組織間液が減少したときの細胞外液(血液や組織間液)を補給 ...
- フィジオ140輸液,酢酸リンゲル液(ブドウ糖加)(2-2) ... 配合変化 1. 薬剤名等: カンレノ酸カリウム 発現事象: 結晶析出、沈殿生成 理由・原因: - 投与条件: 直接、ピギーバック方式
- 作成又は改訂年月 ** 2011年4月改訂 (_部、第9版) * 2009年9月改訂 日本標準商品分類番号 87 3319 薬効分類名 電解質輸液(1%ブドウ糖加酢酸リンゲル液) 承認等 販売名 *フィジオ140輸液(250mL袋) 販売名コード
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
組成
本剤は1 容器(250mL)中に次の成分を含有する注射液である。
塩化ナトリウム
塩化カリウム
グルコン酸カルシウム水和物
塩化マグネシウム
無水酢酸ナトリウム
クエン酸ナトリウム水和物
ブドウ糖
熱量
電解質濃度
Na+
K+
Mg2+
Ca2+
Cl−
Acetate−
Gluconate−
Citrate3−
- 6mEq/L
- 本剤は添加物として塩酸(pH 調整剤)を含有する。
禁忌
- 高マグネシウム血症、甲状腺機能低下症の患者[本剤の電解質組成により高マグネシウム血症が悪化するおそれがある。]
効能または効果
- 循環血液量及び組織間液の減少時における細胞外液の補給・補正、代謝性アシドーシスの補正
- 本剤はエネルギー補給を目的とした薬剤ではないため、エネルギー補給を目的に使用しないこと。
- 通常、成人1 回500 〜 1000mL を点滴静注する。投与速度は通常成人1 時間あたり15mL/kg 体重以下とする。
なお、年齢、症状、体重により適宜増減する。
- 本剤はエネルギー補給を目的とした薬剤ではないため、本剤の投与により患者の循環動態等が安定した場合には、患者の状態を考慮の上、漫然と投与することなく本剤の投与を中止し、必要に応じ維持輸液や高カロリー輸液等の投与に切り替えること。
慎重投与
- 腎疾患に基づく腎不全のある患者[水分、電解質の調節機能が低下しているので、慎重に投与すること。]
- 心不全のある患者[循環血液量を増すことから心臓に負担をかけ、症状が悪化するおそれがある。]
- 高張性脱水症の患者[本症では水分補給が必要であり、電解質を含む本剤の投与により症状が悪化するおそれがある。]
- 閉塞性尿路疾患により尿量が減少している患者[水分、電解質の過負荷となり、症状が悪化するおそれがある。]
- 糖尿病の患者[ブドウ糖の組織への移行が抑制されているので、高血糖を生じ症状が悪化するおそれがある。]
薬効薬理
循環動態維持効果3)
- 循環血液量の約30%を急速に脱血した急性大量出血モデルウサギに対して、本剤を脱血量の約3倍の60mL/kgを1時間で耳辺縁静脈から急速投与し、循環動態の維持効果をリンゲル液及び5%ブドウ糖加乳酸リンゲル液と比較検討を行った。その結果、脱血終了直後には血圧・心拍数・血流量は低下したが、本剤投与により回復し、血圧及び心拍数はその後良好に維持された。
血清マグネシウム維持及び出納の改善効果4)
- 手術侵襲モデルウサギに対して、マグネシウム濃度の維持効果を、マグネシウムを含まない酢酸リンゲル液及び5%ブドウ糖加酢酸リンゲル液を対照として比較検討を行った。その結果、対照群では血清マグネシウムは低下する推移を示したが、本剤では術前のレベルが維持された。
血糖の維持、肝臓グリコーゲン低下抑制効果(1%ブドウ糖の配合効果)
- 手術侵襲モデルウサギに対して、術直後より本剤を投与し、血清グルコース推移及び尿中グルコース排泄について、酢酸リンゲル液、5%ブドウ糖加酢酸リンゲル液を対照として比較検討を行った。その結果、5%ブドウ糖加酢酸リンゲル液では、血清グルコースは著しく上昇し、尿中に投与量の約30%のグルコース排泄がみられた。それに対し、本剤では酢酸リンゲル液と同様に尿中グルコース排泄はほとんどみられなかった4)。
- 手術侵襲モデルラットに対して、術直後より本剤を投与し、糖を含まない酢酸リンゲル液を対照として比較検討を行った。その結果、本剤では術前絶食により低下した血漿グルコースが上昇し、低血糖が是正され、肝臓グリコーゲン低下が抑制された。また、両群とも術前の絶食により血漿中の遊離脂肪酸及び総ケトン体が上昇したが、本剤においては血漿中の遊離脂肪酸及び総ケトン体が対照群に比し、有意に低値を推移した5)。
- 循環血液量の約30%を急速に脱血した急性大量出血モデルウサギに対して、本剤を脱血量の約3倍の60mL/kgを1時間で急速投与し、5%ブドウ糖加乳酸リンゲル液を対照として比較検討を行った。その結果、両群とも血清グルコースは上昇したが、5%ブドウ糖加乳酸リンゲル液でみられる多量の尿中グルコース排泄は、本剤ではほとんどみられなかった6)。
★リンクテーブル★
[★]
商品
[★]
- 英
- infusion, transfusion
- 同
- 輸注
種類
- NSU. 731
-
- 維持輸液剤:一日の水・電解質バランスを保つべく作成される
- 輸液期間が長くなる場合に用いられる。
- Na+, Cl-は少なく、K+、HPO4-ブドウ糖を含む
乳幼児
- 1. 脱水になりやすい。
- 2. 腎機能が未熟。(K排泄能が低い)
- 3. 低血糖になりやすい
輸液量
- 新生児:80-120 ml/kg/日 ← 成人よりも多い
- 乳児下痢症に対する初期輸液:Na 90mEq/l, Cl 70mEql/L, ブドウ糖 2.6%, 乳酸 20mEq/L
投与量の計算
- 体重には身長とBMI22としたときの標準体重を用いる。
- 尿量 + 不感蒸泄(700ml) + 代謝水(5ml x 体重)
乳幼児
- 小児の薬の選び方・使い方
- 10kg以下 100ml/hr
- 10-20kg 200ml/hr
- 20-30kg 300ml/hr
- 30-40kg 400ml/hr
- 成人用のクレンメ:20滴で1ml (1滴 50ul)
- 小児用のクレンメ:60滴で1ml
- x (ml/hr) = 20x (滴/時) = x/3 (滴/分) = x/180 (滴/秒)
- ∴ x (ml/hr) で輸液するためには 180/x (秒/滴) となるようにクレンメの滴下速度を調節する。