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- 作成又は改訂年月 ** 2011年3月改訂 （第12版） * 2010年4月改訂 日本標準商品分類番号 873319 薬効分類名 マルトース加酢酸維持液 承認等 販売名 アルトフェッド注射液 （200mL ポリアル） 販売名コード 3319555A1022 承認・許可番号
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薬効分類名
- マルトース加酢酸維持液
販売名
アルトフェッド注射液 （200mL ポリアル）
組成
- アルトフェッド注射液は1ポリアル（プラスチックボトル）中次の成分・分量を含む無色〜微黄色澄明の水性注射液である。
- 塩化ナトリウム（NaCl） 0.2922g
塩化カリウム（KCl） 0.1044g
塩化マグネシウム（MgCl2・6H2O） 0.1017g
リン酸二水素カリウム（KH2PO4） 0.2722g
無水酢酸ナトリウム（CH3COONa） 0.3281g
マルトース(水和物)（C12H22O11・H2O） 10.0g - 添加物 pH調節剤
〔電解質濃度〕（理論値）
- Na＋ 45mEq/L
K＋ 17mEq/L
Mg＋＋ 5mEq/L
Cl− 37mEq/L
H2PO4− 10mEq/L
CH3COO− 20mEq/L
〔カロリー〕
- 200kcal/L
禁忌
- 高カリウム血症，乏尿，アジソン病，重症熱傷，高窒素血症の患者［本剤はカリウムを含有するので血清カリウム値を上昇させることがある。］
- 高リン血症，低カルシウム血症，副甲状腺機能低下症の患者［本剤はリンを含有するので血清リン値を上昇させることがある。］
- 高マグネシウム血症，甲状腺機能低下症の患者［本剤はマグネシウムを含有するので血清マグネシウム値を上昇させることがある。］
効能または効果
- ◇経口摂取が不能又は不十分な場合の水分・電解質の補給・維持
- ◇エネルギーの補給
- 通常，成人には1回500〜1,000mLを徐々に静脈内に点滴注入する。投与速度は通常成人ではマルトース(水和物)として1時間あたり0.5g/kg体重以下とする。
なお，年齢，症状により適宜増減する。
慎重投与
- 高カリウム血症を伴わない腎不全のある患者［酸塩基平衡の異常，電解質異常が起こることがある。］
- 心不全のある患者［体液量の過剰により心負荷を起こすことがある。］
- 閉塞性尿路疾患により尿量が減少している患者［体液量が過剰となることがある。］
重大な副作用
アナフィラキシーショック
- アナフィラキシーショックを起こすことがあるので，観察を十分に行い，呼吸困難，血圧低下，頻脈，蕁麻疹，潮紅等の症状が認められた場合には投与を直ちに中止し，適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- 本剤はTalbotの示した輸液の安全限界の概念に合致した組成を有し，電解質としてNa＋，K＋，Cl−の他にMg＋＋，H2PO4−を含み，アルカリ化剤として酢酸ナトリウムを，また糖質としてはインスリン依存性の少ないマルトース(水和物)を配合した等張の輸液剤である。
◇酢酸ナトリウム1〜3)
- 本剤はアルカリ化剤として酢酸ナトリウムを含むが，酢酸は肝臓のみならず，筋肉及びその他の末梢組織でも速やかに代謝され，等モルのHCO3−を生成し，アシドーシス是正効果を示す。
◇マルトース(水和物)4，5)
- 本剤は電解質成分のみでは低張となるため，等張にするとともにエネルギー補給の目的でマルトース(水和物)を5%の濃度で配合している。マルトース(水和物)は2分子のブドウ糖からなる二糖類で，インスリン非依存性に組織に取込まれた後，マルターゼによりブドウ糖に分解されエネルギー源として利用される（200kcal/L）が，その際血糖値の変動はほとんどみられない。
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