- 関
- 血液代用剤
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
組成
本剤は1 容器(250mL)中に次の成分を含有する注射液である。
塩化ナトリウム
塩化カリウム
塩化マグネシウム
グルコン酸カルシウム水和物
リン酸二水素カリウム
無水酢酸ナトリウム
ブドウ糖
熱量
電解質濃度
Na+
K+
Mg2+
Ca2+
Cl−
Acetate−
Gluconate−
P
- 10(mmol/L)
- 本剤は添加物としてクエン酸水和物(pH 調整剤)を含有する。
禁忌
- 高カリウム血症、乏尿、アジソン病、重症熱傷、高窒素血症の患者[高カリウム血症を増悪する、又は起こすおそれがある。]
- 高リン血症、副甲状腺機能低下症の患者[高リン血症を増悪する、又は起こすおそれがある。]
- 高カルシウム血症、高マグネシウム血症、甲状腺機能低下症の患者[高カルシウム血症を増悪するおそれがある。高マグネシウム血症を増悪する、又は起こすおそれがある。]
効能または効果
- 経口摂取が不能又は不十分な場合の水分・電解質の補給・維持、エネルギーの補給
- 本剤をエネルギー補給の目的で使用する場合には、患者の必要エネルギー量や経口摂取量など、また、高カロリー輸液や経腸栄養剤などの適応を考慮の上、使用すること。
- 通常成人には、1 回500 〜 1000mL を点滴静注する。投与速度は、通常成人ではブドウ糖として1 時間当たり0.5g/kg 体重以下とする。
なお、年齢、症状、体重により適宜増減する。
- 本剤は1000mL 当たりエネルギー量として400kcal 含んでいるが、本剤のみでは1 日に必要とされるエネルギー量を十分に満たすことはできないので、手術等による経口摂取不能な患者に対する本剤のみでの使用は短期間とすること。
慎重投与
- 高カリウム血症を伴わない腎不全のある患者[水分、電解質の調節機能が低下しているので、慎重に投与すること。]
- 心不全のある患者[循環血液量を増すことから心臓に負担をかけ、症状が悪化するおそれがある。]
- 閉塞性尿路疾患により尿量が減少している患者[水分、電解質の過負荷となり、症状が悪化するおそれがある。]
- 糖尿病の患者[ブドウ糖の組織への移行が抑制されているので、高血糖を生じ症状が悪化するおそれがある。]
薬効薬理
電解質維持効果4,5)
- 70%肝切除負荷慢性肝障害ラット及び正常ラットにおける血漿電解質濃度は、本剤投与により維持された。また、カルシウム、リンを含有しない10%ブドウ糖加乳酸維持輸液又は5%マルトース加酢酸維持輸液に比べ、カルシウムやリンの低下を抑制した。
エネルギー補給効果4,6,7)
- 手術侵襲ラットを用いて、体重、血液生化学的検査、肝臓検査、尿検査を指標に本剤の栄養学的効果を検討した。
その結果、本剤投与により体重減少は軽度で、血清総ケトン体の上昇、トリグリセリドの低下、肝臓グリコーゲンの低下は抑制された。
また、正常イヌにおける栄養学的効果を検討した結果、血清総蛋白、リン脂質、総コレステロールの低下、肝臓グリコーゲンの低下は抑制され、10%ブドウ糖加乳酸維持輸液と同等の効果が認められた。また、70%肝切除負荷慢性肝障害ラットにおいて、尿中への糖排泄はほとんどなかった。
★リンクテーブル★
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商品
[★]
- 英
- infusion, transfusion
- 同
- 輸注
種類
- NSU. 731
-
- 維持輸液剤:一日の水・電解質バランスを保つべく作成される
- 輸液期間が長くなる場合に用いられる。
- Na+, Cl-は少なく、K+、HPO4-ブドウ糖を含む
乳幼児
- 1. 脱水になりやすい。
- 2. 腎機能が未熟。(K排泄能が低い)
- 3. 低血糖になりやすい
輸液量
- 新生児:80-120 ml/kg/日 ← 成人よりも多い
- 乳児下痢症に対する初期輸液:Na 90mEq/l, Cl 70mEql/L, ブドウ糖 2.6%, 乳酸 20mEq/L
投与量の計算
- 体重には身長とBMI22としたときの標準体重を用いる。
- 尿量 + 不感蒸泄(700ml) + 代謝水(5ml x 体重)
乳幼児
- 小児の薬の選び方・使い方
- 10kg以下 100ml/hr
- 10-20kg 200ml/hr
- 20-30kg 300ml/hr
- 30-40kg 400ml/hr
- 成人用のクレンメ:20滴で1ml (1滴 50ul)
- 小児用のクレンメ:60滴で1ml
- x (ml/hr) = 20x (滴/時) = x/3 (滴/分) = x/180 (滴/秒)
- ∴ x (ml/hr) で輸液するためには 180/x (秒/滴) となるようにクレンメの滴下速度を調節する。