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- 血液代用剤
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- サヴィオゾール輸液,乳酸リンゲル液(デキストラン40加) ... 薬効 3319 その他の血液代用剤 一般名 乳酸リンゲル液(デキストラン40加) 英名 Saviosol 剤形 注射液 薬価 409.00 規格
- 作成又は改訂年月 ** 2012年1月改訂 (_部、第14版) * 2011年4月改訂 日本標準商品分類番号 87 3319 薬効分類名 低分子デキストラン加乳酸リンゲル液 承認等 販売名 サヴィオゾール輸液 販売名コード 3319554A4043 承認・許可番号 承認 ...
- サヴィオゾール輸液,乳酸リンゲル液(デキストラン40加) ... 効能/効果 1.血漿増量剤として各科領域における多量出血の場合。 2.出血性ショック・外傷性ショックその他各種外科的ショックの治療。
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
サヴィオゾール輸液
組成
本剤は1 容器(500mL)中に次の成分を含有する注射液である。
デキストラン40
塩化カルシウム水和物
塩化カリウム
塩化ナトリウム
L-乳酸ナトリウム
電解質濃度
Na+
K+
Ca2+
Cl−
L-Lactate−
- 28mEq/L
- 本剤は添加物としてトロメタモール0.2g/L、塩酸(pH 調整剤)を含有する。
禁忌
- うっ血性心不全のある患者[循環血液量を増すことから、心臓に負担をかけ、症状が悪化するおそれがある。]
- 高乳酸血症の患者[症状が悪化するおそれがある。]
効能または効果
- 血漿増量剤として各科領域における多量出血の場合
- 出血性・外傷性その他各種外科的ショックの治療
- 手術時における輸血の節減
- 外傷・手術・産婦人科出血等における循環血液量の維持
- 血栓症の予防及び治療
- 外傷、熱傷、骨折等の末梢血行改善
- 体外循環灌流液として用い、灌流を容易にして、手術中の併発症の危険を減少する。
- 通常成人は1 回500 〜 1000mL を静脈内に注入する(6〜10mL/kg体重/時間)。必要に応じ急速注入することができる。
- 長期連用を避けること(できるだけ短期投与にとどめ、5日以内とする)
慎重投与
- 腎障害のある患者[腎障害が悪化するおそれがある。]
- 脱水状態の患者[腎機能障害発現の誘因となるおそれがある。]
- 肺水腫の患者[水分、電解質が肺細胞間質に滞留し、肺水腫が悪化するおそれがある。]
- 低フィブリノーゲン血症、血小板減少等の出血傾向のある患者[凝固系を抑制して出血傾向を促進するおそれがある。]
- 重篤な肝障害のある患者[水分、電解質代謝異常を悪化させるおそれがある。]
- 閉塞性尿路疾患により尿量が減少している患者[水分、電解質の過負荷となり、症状が悪化するおそれがある。]
- 慢性肝疾患の患者[アナフィラキシー反応がみられたとの報告がある。]1)
重大な副作用
ショック
(頻度不明)
- ショック症状を起こすことがあるので観察を十分に行い、血圧降下、脈拍の異常、呼吸抑制等があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
急性腎不全
(頻度不明)
- 急性腎不全があらわれることがあるので、乏尿など異常が認められた場合には投与を中止し、持続的血液濾過透析法、血漿交換、血液透析等の適切な処置を行うこと。
過敏症
(頻度不明)
- アナフィラキシー等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
細胞外液補充作用
- 本剤の晶質液成分である乳酸リンゲル液は、細胞外液と電解質組成が近似しているので、喪失した細胞外液の補充並びに電解質バランスの維持を行って代謝性アシドーシスを是正する。
出血量の少ない手術患者並びに健常有志者を対象とし、本剤投与前後の体液の変動を検討した。その結果、対照群に比し循環血液量、細胞間質液量ともに好ましい増加を示し、血漿増量剤としての作用に加えて細胞外液補充作用をも持つことが認められた2,3)。
循環血液量維持作用
- イヌを用いた出血性ショックモデルで、本剤投与後6時間まで循環血液量は脱血前血液量の95%以上を維持し、循環血液量の回復維持効果が認められた4)。
末梢血流の改善作用
- In vitroで各種濃度のデキストラン40の血沈抑制効果を検討した。
デキストラン40の血中濃度が1.5g/dL以上の場合、赤血球凝集阻止効果をもたらし、末梢血流の改善効果を示した4〜7)。
血液粘度低下作用
- イヌの脱血により生じた血液粘度の増大は、本剤の投与で低下するが、その効果は日本薬局方デキストラン70注射液及び乳酸リンゲル液(pH8)よりも優れていた6)。
酸素供給改善作用
- イヌを用いた出血性ショックモデルで、本剤投与直後のヘマトクリットは20%まで希釈されたが、酸素供給量は投与後2時間で脱血前値に回復した。その後更に増加の傾向を示し、酸素供給の改善効果がみられた7)。
血漿電解質平衡維持作用
- 本剤は、血漿電解質(K+、Na+、Cl−)濃度を正常レベルに回復又は維持する。それは、溶媒としての乳酸リンゲル液による効果とみなされた3,8〜10)。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
分子量
性状
- 白色の無晶性の粉末で、におい及び味はない。エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。水に徐々に溶解する。吸湿性である。
★リンクテーブル★
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商品
[★]
- 英
- infusion, transfusion
- 同
- 輸注
種類
- NSU. 731
-
- 維持輸液剤:一日の水・電解質バランスを保つべく作成される
- 輸液期間が長くなる場合に用いられる。
- Na+, Cl-は少なく、K+、HPO4-ブドウ糖を含む
乳幼児
- 1. 脱水になりやすい。
- 2. 腎機能が未熟。(K排泄能が低い)
- 3. 低血糖になりやすい
輸液量
- 新生児:80-120 ml/kg/日 ← 成人よりも多い
- 乳児下痢症に対する初期輸液:Na 90mEq/l, Cl 70mEql/L, ブドウ糖 2.6%, 乳酸 20mEq/L
投与量の計算
- 体重には身長とBMI22としたときの標準体重を用いる。
- 尿量 + 不感蒸泄(700ml) + 代謝水(5ml x 体重)
乳幼児
- 小児の薬の選び方・使い方
- 10kg以下 100ml/hr
- 10-20kg 200ml/hr
- 20-30kg 300ml/hr
- 30-40kg 400ml/hr
- 成人用のクレンメ:20滴で1ml (1滴 50ul)
- 小児用のクレンメ:60滴で1ml
- x (ml/hr) = 20x (滴/時) = x/3 (滴/分) = x/180 (滴/秒)
- ∴ x (ml/hr) で輸液するためには 180/x (秒/滴) となるようにクレンメの滴下速度を調節する。