塩化リゾチーム
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- スカノーゼリンとは。効果、副作用、使用上の注意。炎症を抑え、出血を防止し、膿(うみ)を溶かす作用がある薬です。また、細菌の感染を予防する効果もあります。 慢性副鼻腔炎(ふくびくうえん)、呼吸器の病気などでたんが出し ...
- 鶴原製薬株式会社のスカノーゼリン錠30mg(その他の代謝性医薬品)、一般名リゾチーム塩酸塩(Lysozyme hydrochloride) の効果と副作用、写真、保管方法等を掲載。
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
※ スカノーゼリン錠10mg
組成
組 成
- スカノーゼリン錠10mgは1錠中リゾチーム塩酸塩10mg(力価)および添加物として乳糖水和物、トウモロコシデンプン、ステアリン酸マグネシウムを含有する。
禁忌
(1)本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
(2)卵白アレルギーのある患者
- 〔本剤の成分は卵白由来の蛋白質で、卵白アレルギーを有する患者においてアナフィラキシー・ショックを含む過敏症状の報告がある。〕
効能または効果
次の疾患の腫脹の緩解
痰の切れが悪く、喀出回数の多い下記疾患の喀痰喀出困難
通常、成人は1日リゾチーム塩酸塩として、60〜270mg(力価)を3回に分けて経口投与する。
本剤の体内での作用機序はなお解明されない点も多く、また、用量・効果の関係も必ずしも明らかにされていない。したがって漫然と投与すべきでない。
慎重投与
1)アトピー性皮膚炎、気管支喘息、薬剤アレルギー、食物アレルギー等のアレルギー性素因のある患者
- 〔アレルギー性素因のある患者は薬剤を含む各種アレルゲンに対して感作を受けやすく、アナフィラキシー様反応を起こすおそれがある。〕
2)両親、兄弟等がアレルギー症状の既往歴のある患者
- 〔アレルギー性素因が遺伝し、アレルギー症状を起こすおそれがある。〕
重大な副作用
1.ショック、アナフィラキシー様症状(頻度不明):
- ショック、アナフィラキシー様症状を起こすことがあるので、観察を十分に行い、顔面蒼白、四肢冷感、血圧低下、チアノーゼ、意識喪失、潮紅、蕁麻疹、顔面浮腫、喉頭浮腫、呼吸困難等があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
※※ 2.中毒性表皮壊死融解症(Toxic Eopidermal Necrolysis:TEN)皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson 症候群)(頻度不明):
- 中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群があらわれることがあるので、観察を十分に行い、発熱、紅斑、そう痒感、眼充血、口内炎等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
溶菌作用1)2)
- グラム陽性菌の細胞壁中に存在するN−アセチルグルコサミンとN-アセチルムラミン酸間のβ−1,4結合を切断し溶菌作用を示す。又グラム陰性菌に対しても抗生物質の作用を増強することが認められている。
膿粘液分解作用3)4)
- in vitroで膿粘液を分解し、粘稠度を低下させる。同じくin vitroでヒト線毛上皮細胞の線毛運動を促進し、慢性副鼻腔炎患者に対する上顎洞局所注入療法で洞内貯留物の排泄を促進することが報告されている。
抗炎症作用5)
- モルモットでの実験的歯肉炎やラットでの足蹠浮腫に対して抑制作用を示す。
有効成分に関する理化学的知見
- リゾチーム塩酸塩は白色の結晶又は結晶性、若しくは無晶性の粉末である。
水に溶けやすく、エタノール(99.5)にほとんど溶けない。
本品は吸湿性である。
本品3gを水200mLに溶かした液のpHは3.0〜5.0である。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- lysozyme
- 化
- 塩化リゾチーム リゾチーム塩酸塩 lysozyme hydrochloride
- 商
- アクディーム、エリチーム、エンリゾ、スカノーゼリン、ノイチーム、ミタチーム、ムコゾーム、リゾティア、リチーム、リフラップ、レフトーゼ
- 関
- ムラミダーゼ。
- 酵素製剤
- 14kDa/18-20kDa(LAB.491), 129 a.a.
- pIは7.4より大きい → 生理的条件で正に荷電 → 酸性色素のエオジンで赤く染まる
- 生体内では単球が有しており、単球が大量に崩壊する病態では末梢血リゾチーム濃度が上昇する;サルコイドーシス
局在
機能
- 抗細菌作用、ウイルス作用、白血球貪食脳の増強、好手様作用
解釈
血中リゾチーム上昇
尿中リゾチーム上昇
便中リゾチーム上昇
血中リゾチーム低下
参考
- http://www.srl.info/srlinfo/kensa_ref_CD/KENSA/SRL0430.htm
[★]
- 英
- enzyme preparation
商品
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3