- 72歳の男性。数日前からの発熱、急速な腹囲の増大および腹痛を主訴に来院した。
- 5年前から肝障害を指摘され通院中である。
- 意識は清明。体温38.7℃。脈拍96/分、整。血圧112/68mmHg。眼球結膜に軽度黄染を認める。手掌紅斑とクモ状血管腫とを認める。腹部は全体に膨隆し、全体に圧痛と反跳痛とを認める。
- 血液所見:赤血球388万、Hb11.8g/dl、白血球8,600、血小板7万、プロトロンビン時間13秒(基準10~14)。
- 血清生化学所見:総蛋白5.8g/ml、アルブミン2.6g/dl、尿素窒素59mg/dl、クレアチニン4.5mg/dl、総ビリルビン4.4mg/dl、直接ビリルビン2.4mg/dl、AST145単位、ALT98単位、Na134mEq/l、K3.7mEq/l、Cl 97mEq/l。免疫学所見:CRP15.8mg/dl、AFP726ng/l(基準20以下)。
- 検査として適切でないのはどれか。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 35歳の女性。腹部超音波検査で総胆管の著明な拡張を指摘され来院した。幼少時から年に数回腹痛があった。貧血と黄疸とを認めない。腹部は平坦で、肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球420万、Hb12.2g/dl、白血球6,200、血小板28万。血清生化学所見:総蛋白7.5g/dl、アルブミン5.0g/dl、総ビリルビン0.6mg/dl、AST38単位、ALT32単位、ALP212単位(基準260以下)。腹部MRIのT2強調冠状断像を以下に示す。
- この疾患に合併しやすいのはどれか。
[正答]
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- 3か月の乳児。嘔吐と不機嫌とを主訴に来院した。右鼠径部に鶏卵大の固い腫瘤を触知し、この部分を押すと大きな声で泣く。この腫瘤の超音波検査では、腸管と思われる構造を認めた。まず行うのはどれか。
[正答]
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